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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
94章 イベントはしっかり楽しみたいな。
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791 お休みを楽しくする。3/22

3月22日 金曜(晩春、お休みルールというか、気持ち良く休むためにね)

何月何日というのはなくて1週休みましょうって期間を商会が設定するから

他の人達も休みましょうって呼びかけた。

学校が期末から始めに掛けてどっさり休むのがずるいって声はあったし

夏にお休みするんならこの辺りならっていうバランスなだけ。

 晩春とか初夏の休みというか大人には決算お疲れさんで、子ども達には新学期が始まってもっと仲良くなろうねって感じ。商店街を始めた時期には意味はなかったんだけど成功したのはこの日にちもあったのかもしれない。

 土曜から日曜までという9日間で何の課題もテーマ設定もないってとこがポイントで、前はドリルを1冊だったのが、去年、里帰りしないのを半強制で送るイベントにした。課題ってことにしたし、工房にコンニチハしたり突撃お仕事拝見をしてレポートを提出しないといけない。

 これを夏にまたして、この前もした。強制ではないけど弾みが付いたみたいで参加する人は増えた。


 もちろん適当にやって楽しかったでも良いんだけど、拉致(らち)組は村の期待があるし工房へは将来のお仕事選びって意味合いもある。良い人材確保は生命線でもあるから接待なんちゃらにならない程度には優しくしてくれる。

 メンとかの工場でなければ、どれも複数あって緊張を(あお)っていたりなのは受け入れ側の方。悪い印象は広まりやすいんだから乱暴な言葉とか態度は気をつけようとする。

 でもどこまでってビクビクはコミュの障害になるから、ここまではセーフ、ここまでは許容する事って用例はあるよ。

 去年は出荷側の子達が製造工房に行って打ち合わせレポートみたいなのを出して来たり、ジュースの品評とかランク付けとか、ラーメンの新作作りが楽しかった。

 経緯(いきさつ)や状況を考えたら拉致としか思えないんだけど、みんなには悪い印象はなくて(お愛想(あいそ)なだけだろうけど)感謝の言葉もあった。

 拠点からの人達は行きはヨイヨイで帰りは自分でってことだから帰って(戻って)来るのは自分の意思が必要になる。


 やっぱり強制はよくなかったよねって表面上はそういうことを言っておく。

 でも、そうじゃなくても来たのかな。

 最初っていうのは勇気が必要なんだと思う。前例がいないってことが大丈夫だったとしても不安になるのは当然の事。ほんとにそう?

 売られて行くってときにはどうなるって事が予想できていたし、盗賊村からまた売られるって時もスンナリ受け入れてた。

 怖かったのは未来を選んでも良いのかなってことなんだよね。

 身体のサイズや健康状態だけではなく、各自が納めた技能とかやらされていた仕事とか村の事とか、各自の得意な事は記録していた。

 何となくというのは確かだけど、それを踏まえてあそこでは学べないものが向いてるって子を選んではいる。

 近くには他の人もいたし捕獲したってことはなくて「来る?」ってたぶん。

 事実は少しだけ違うけど、本人達にとっては拉致(らち)にしておいた方が都合いいだろうってことでそうしてる。経緯(いきさつ)の所で沈黙をして訂正はしてくれていないから、相変わらず気分で人を(さら)うってことみたい。


 それぞれがある意味目的をしっかり持って来ているはずで、必ずこれやれってことではないという念押しを何度もしてるんだけど、聞いているのかな。

 行って帰った時に意志を確認することになるという、初回組はそれで。

 その後に友釣りよろしく釣れるじゃなくて、はじめの一歩があれば続くだろうというキッカケ作りみたいなもの。魅力的な制度があっても最初は躊躇(ちゅうちょ)するものらしいのでムリヤリさせてイケニエ(体験者)になってもらう。

 最初はみんなも扱いを模索していて優しく(かま)ってくれるからお得だし、適性を(はか)るために色々な人との交流ができる。初回はとてもいい。

 次からは、また聞きだけだもの構ってくれる人達は限られることになる。

 最初の人達は大変って言えるしね。

 僕の目論見(もくろみ)が偶然良い方になったってだけにして感謝はしないってこと。悪い事をしそうなのが良くないことをしたってだけ。

 人は自分が可愛いし、チヤホヤして欲しいって気持ちは誰にでもある。自分から()れないようにヘイトを向ける対象は必要だろうって分析はした。そういう行動が普通なんだろうけどモヤリはする。忘れてしまうんだろうけどね。


 僕の分析で称号の獲得方法は推測できていて拠点の人達は聖女あるいは聖人称号未満になっている子達がいっぱいいる。

 獲得方法は気持ちの位置と周りの期待が大事って曖昧(あいまい)に言っておくね。

 むりやりそういう気持ちにする環境をして獲得をしてもケガで気を失うようでは治癒を使えないし、期待されている武力は増幅しているものなのでせめてプラス(戦えるよう)になっていないと逆に弱くなるだけ。

 資質は無私奉仕の精神とも違うし、人に優しくとも違う。お姉さん達をみていればって分からないだろうね。

 他の称号もそう。だいたい獲得方法は分かっていて、オトモダチのチカラを借りればゲタを履かせることはできるだろうし、密度の高い場所なら条件が重なれば自然発生もありそう。

 でもね。サイズの合わない高下駄じゃあ歩く努力を(おこた)るとすぐ脱げちゃうし、グギってことになると思うよ。

 称号取得についてはお口チャックすることにしてる。


 お休みの時期的には他のトコとリンクするなら次の週にした方が良いだろうね。

 西の方は北寄りにあるので遅らせた方が季節の暖かさを実感出来る。あまり後にすると夏休暇に近くなるし、雨期のところが出てきちゃう。

 運営が安定した場所から休みを入れていくつもりで、この街が大丈夫ということではなくて休みのテスト的なものをしてて、他に随時差し込んでいくつもり。

 隣街でも冬休みは同調させて春の子ども体験受け入れもしたし、今日からの季節の休みも導入する。

 この辺りはこの街しかしていなくて沿海地域は、まずお仕事を盛り立てていかないとお休みどころではないの。

 政治は掌握(傀儡(かいらい))しているけど、トップ周辺だけだもの。役人を取り込んでいかなくちゃとか、経済の方はセコセコと土地確保しただけだし、農業ギルトはまだ全然だから来年も難しいんじゃないかなあ。


 街は縮小しちゃっているんだけど海に広がっていて緑が多めで整然としててとてもキレイ。ここは高低差があって高台から下を見渡せるようになっていて、その低い部分が全部被災した。残ったのはその年に建てた建物と道だけで、前に被災して廃墟になっていた地域がサラになって、湾の向こう側を削って海に土地を造った。

 まるで計画した埋立みたいに平らになって海辺がスッパリ切れている。前は礫浜(れきはま)だったらしいってこと聞いてる。

 それで海側に広がって土地開発。新しく出来た土地の半分は僕のにされて仕方なく全部の基礎整備をした。(なら)して道をつけたところで引き渡し。

 通貨変更の過渡期って事で無職や働かないを強制的に働かせて越冬させたという労働者付き。無職救済より(わず)かでも勤労させて自活させないといつまでも面倒をみないといけなくなるし、ここまでしたんだからってダメならポイする大義がつく。

 東側の低地部分は政権有力者との取引もあって、王城跡を含めて僕のか商会の所有にほぼなっていて、所有事実期間を待って全所有を目指している。


 誰かの所有になると建物意匠の統一は難しいし、街を変えたくなっても簡単には出来ない。所有であれば働かないをプラプラさせない理由になるし、働かせる、ダメなら追い払う大義にはなる。

 今そういうのは少ないはずで、西地区へ移住しようキャンペーンをして依存とかお祭りだけとかタカリーなのはいない。

 お祭りを異常なくらい盛り上げたのもいなくなったからって静かとはならない。

 お仕事する人だけになるんだから、かえってやりやすいよ。

 低地はそうだけど、高台部分は一部の被災したところを除けば現存してるし、西地区行きムーブにも乗らなかった。中途半端な壊れ方だったせいで自然災害に慣れた人達はあっという間に復活した。

 そのせいでインフラがいじれていない。

 土地交渉している間に戻っちゃったから、リッチベルと官庁棟だけで雑然としたまま相変わらず糞尿回収が回る。


 あの周りも確保してあるから道は広くしたし、高さのある賃貸住宅で見かけは良くしてある。けど一歩住宅地に入ると迷路だし落とし物は普通にあってクサい。

 お金持ちゾーンは西地区より新しいけど、道幅が少し広いくらいでやっぱり迷路になってる。

 高台でもしたのは地図づくりくらい。このままじゃ迷うし、土地登記や都市計画のために必要だった。どこも測量ってことはしていなくて、ここは旧王都だったこともあって所有が適当だったし、記録は流されてないの。

 いくつか見た書類の適当振りから、口頭ばかりで元々ないのかもしれない。

 んで登記の元とされているのは、それぞれの記憶から起こしたっていうものだからグレーもいいとこなんだよね。そうでなくてもザックリしてて、今までの感覚地図ってズルされても気が付かないからセコいトラブルがよくあった。

 空撮から線画を起こすから、だいたいの建物の形も入れ込める。精度は都市部ではセンチMくらいはあって、セコセコ塀を動かした跡があちらこちら。

 ベタ基礎っていうのは塀もなので押せばズレる作りだけど、1Mも動かされて気が付かないんだからザルもいいところだし、横行するのは当然だろうね。


 都市計画の提案をして、とりあえず王都もチラ見せはした。感覚で作られた今までの地図だとワンブロック程度なら、まあまあ使えてもそれが全体になると途中から合わなくて歪みが出てくる。エラぶりたい人は自分のとこは広くあるべきと思うし、ちゃんと計算が出来るなら狭くして税を安くしたいと思う。

 そういう思惑であ〜だこ〜だされて出来た地図はかなりの歪みどころではないダマシ絵みたいなものなのに重要書類なんだって〜。

 ウチで出した王都観光案内本にも地図はあって、真南にあるものが東には書かれない。それじゃあ迷っちゃうでしょ。

 街ガイドはすごく売れるけど、王都では短期に何度か増刷して終わり。その主原因が例のアレだし、差別なことを聞いて興味がなくなったとかレシピ収集が終わったし、原料を分析してそれっぽいのを作れるようになったからね。


 僕がお休み期間にするのはお菓子作りなんだけど、もちろん売る方でお休み前に試作をどうぞしてイイヨが出たのから選んで新作として作ってもらう。

 季節によって売れるものはあるし、季節感があるから足を運んでくれるっていうのは大事な事。定番っていうほど何年もではないからガラッと変えてみたりね。

 完全新作もあるし、失われてレシピがないのを復刻したよもある。そういうのってそこで手に入るだけの材料だから、ここの志向に合わないっていうのもあるし、コストでも変えちゃうよ。

 趣味みたいなものなので完全復刻は目的ではない。必要なのはヒントなだけだもの、雰囲気だけ寄せた別な材料にしちゃって美味しくする。


 お休みの目玉になるのかなあ。

 去年いっぱいやりすぎてドコもサカナ飾りの追加は要らないになっていて、お菓子作りと開拓くらいしかやることがなかった。

 それが無くても作るモノはいっぱいあるんだけど、作付けを見に行くっていうのも今は必要なかったりして、ちょっと寂しさはある。

 駅伝のときの丘を調整して開放しただけで景色の他は何にもないんだよ。あの時の休憩所ってことでがんばって作っただけで食べるところも軽食だけ。

 別に何かを作っている・・ああそうだったね。

 職人村で急遽(きゅうきょ)グッズを作ってもらって、おみやげも並べてみた。落雁(らくがん)みたいに型にギュギュッとすれば作れるっていうのなら型を用意してお願いすれば良いし、切り子とか新しいパターンとかしてもらって、包丁とか柄に色を差したりくらいであとは専用のタグを付けてごまかした。

 結構色んなところから集まっていて並べるといっぱいあった。玄人(くろうと)な印象だったものもちょっと変えれば(あこが)れの一品になるし、華やかさを加えれば輸出だってイケるって思う。


 駅伝の時にお手伝いをもらって管理をお願いすることになったんだけど、たぶんお掃除や草取りって程度のつもりだよね。なのに物産販売所みたいにしちゃってメリットがあるのかないのかよく分からない。

 取りあえずお休みの間だけでもやってもらって、続けてくれるならやれるときにオープンしてくれるだけで良いんだけど。

 終わってから、どうするとも聞かない。ソコソコは来る人がいて、渋すぎないようにした本物だもの買ってくれるだろう。

 それはウレシイ事だから続けるかどうか聞いたら続けるって言ってくれると思うんだよね。でもそれは気分が上がったからで「この先も」とは違う。

 良く考えて自分達からやりたいと思わなければダメ。

 宿や村運営がどうなってもいいくらい気持ちが離れるのをまた見たくない。

 やらされたものはアッサリ捨てる。大人達はそうだったけど事業を始めたらそう簡単なことではないの。今それをされたら代わりはいないし、ようやっと仲良く出来るようになった職人さん達とワダカマリを作りたくないって方が理由かな。


 みんなに楽しいイベントを用意して、演者たちもお休みできるようにパートを分けるようにしてもらった。そのためには少ない人数で楽しませないといけないからお客さんも参加させたり、賑やかしのために暗くなるまでヒマな隣街の花火職人達も使うようにしたよ。

 去年、お客さんは大喜びだったステラのバースデーサプライズだったけど当人達が喜んでなかったから、その後の人達のは全部ナシ。

 本人達の気持ちが大事だからって、イベント企画としては入れないルールに加えてあって、他にも質問として聞かないでリストもある。適当に指しているようでも、ちゃんと回答者は用意してあったり、大丈夫なファンにしていてビックリするようなことは聞かれないし警備も忍び込ませている。

 騒ぎを起こさせないって事が大事だもの。良い思い出にしてもらうためにも予定外は入れさせない。

 お休みだからって家にいないで、とても良い季節になったから出かけようってお誘いする。準備万端、お祭り楽しんでいってね。

準備が一番楽しいって人の言葉には気持ち的には賛同したいけど

やっぱり本番でアタフタでもやって、みんなでガンバルを楽しいにしたい。

僕が出来るのは、見る人やる人を楽しませる準備をするだけだし、

予定外やキケンを取り払うように段取りをしておく。

僕だけがやれば、他の人達が幸せってことはもうしないんだよ。

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