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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
94章 イベントはしっかり楽しみたいな。
798/842

790 記念日は楽しいはず。その2 3/21

集まれ〜ってしてくれたのは鬼さんの超広い顔を使ったかららしい。

群れていなければ案外、ニンゲンは弱気で、助けてくれる種族ってことに

なるみたい。

いい気になる種族だから細かくバラしとけって事かもしれないけどね。

 ひと昔前に大失政をして作物を枯らしまくった土地はすっかり人が消えて広い野原になりましたとさ。かつての栄華は見る影もなく語り伝える人もいない。

 物語で言えばそれで済むんだろうけど、やたら広い土地が原っぱのままでは、人のおなかを満たすことはできないよ。

 問題は水っていうのは分かっていて、文献ではあったはずの海みたいにすごく大きな湖がちょこんとしかない。これは帝国の前に実権をとっていた政権の衰退の原因でもあるらしい。

 流出の出口はなくその西にはさらに大きなのがあってそこも塩湖だから、かつて海につながっていたのが途切れたのではないだろうか。

 だとすると同じく塩湖で、灌漑(かんがい)に水を取られ続けられてシオが圧縮されて海よりも濃いだろう。サカナいないだろうなあ。


 雨が少なめだった土地だけど、今だけキャンペーンで嵐の元が遠征してくる。

 それが終わったら河頼みになるんだけど、前よりかは水源のあたりに雨が降るだけだから河川敷がないようなおとなしい河の水量を注意して分岐する。

 一本河を新造してグルリ北を経由する。この先はどこにも(そそ)がなくて使い切って終わる。

 作物は使用する水が少なくても良いものだけの品種改良して、水使用量を抑えるように管理する。上流側が水が豊富だからといって無秩序に豊富な水が必要な作物を植えた結果、下流域に水が到達しなくなり、一方で灌漑(かんがい)に使いまくって大きな湖が()れて定住する人達を失った。大まかにいえばそう。

 これを自然の反撃だといってごまかそうとする。自然に知性があることはなく、ただ(おろ)かなニンゲン達に壊されてしまうだけでしかない。

 カスカスの砂漠や水多すぎや少なすぎ、あっつい寒いっていうのは乗っかっている人にとってなだけでしかないんだから、イヤだからって贖罪(しょくざい)に逃げたり言い訳に使ってはいけない。ちゃんと向き合って行動してね。


 それぞれの地域が水の権利を主張されると下流側が困ることになるので、まずこの地域の制圧というのか掌握というのをしてる。連邦の構成国ではあるけれど、まともな自治政府というのはなく、人が住んでいる地域なだけ。

 属国の子も孫も僕のって暴論が建前だけれど、ここはイイヒトっぽくゴハンと豊かさで懐柔するつもり。それにノってくれないのは先住を主張されたらメンドウなので、排除するつもりだった。一度出ていけば「足が出たからアウト」って子ども遊びみたいなことをいうつもりだった。

 まあそういうのはなくて、なんか(うや)まれている親聖国みたいな地域。

 水源のあたりは侵略を避けるために素早く聖国の属国認定を受けて、たびたび起こる飢饉(ききん)ではらぺこになることはなかった。

 その北の地域が悪政で事実上無人化した。原因があの辺の作物開発ってことなんだけど、それも当時(そそのか)された結果で自滅なんだからセーフかな。

 ちなみにこの件には関わっていないだろう。おでかけの記録は全部みてて、それによると支援だけで農業関係の技術援助はこの期間はしていない。


 その後は飢饉(ききん)を機に、食べられないものより食べられるものってムギにシフトして水が下流に流れるようにはなったけど、大きな湖を()らすほどの開拓の影響はそう簡単ではなかったし、気候が少し変わったようで例の高い山の影響を強く受けるようになって、雲が東に()れて北上をあまりしなくなった。

 これには自然を痛めつけたり、働いている人達が楽しくなかったとかの圧政をしたことで妖精さん達に見放(みはな)されたんじゃないかと思う。あの辺もそういう疑いはある。

 飢饉(ききん)の頻度が多すぎるっていうのがそれで、都合の悪いことは記録していないだろうから、古い過去は調べられない。

 伝説ネタとしてビビらせることに使うくらいかなあ。

 この辺一帯を聖国預かりってことにした。どうせ連邦も管理していない放置地域だったり、飛び地な属こ・・地域だったりってことで、あとよろしくってしたかったんだけど、異種族に丸投げってワケにいかないよねえ。


 いやいけるんじゃない。ピレーヌを造って実はあんまり使われていなくて、フルに用意した工房がほとんど使われていない。それを何でって思ったら初年度は畑に釣られてやってきた流民の相手をしていたり、土地の改良って森を増やす計画に付き合ってくれてた。合間に行商をして誘いを掛けてくれていたんだけど、かなりの広い地域を回ってくれていたようだった。水源の場所の対応を入れると新天地よりも広くて、とてもじゃないけど、集中して工作にいそしむなんて出来なかっただろう。

 行商の時は出会って売ってサヨナラってワケにはいかない、しばらく滞在して親交を深めないと商売の話が出来ないのは普通の事(慣習ってヤツ)。


 カミを配布するだけでもなんだけど、流浪の民は余計な荷物(本)を持つことも記録することもないんだから文字は必要ではない。

 なのでそれは使えないんだけど、カミっぺらをハイでは延々と遠い距離を移動させることはできないよねえ。

 それが移動に慣れた人達でもよくわからない指定の地に向かえっていうのは種族の使命として語り継がれていない限りムリだろう。

 この難題を長年の行商の信頼と誰かの入れ知恵で移動を説得する。遠い場所は早くに動いてどこかで冬をやり過ごさないと寒中行軍となる。

 (だま)した感じだけど、ノってきたのは厳しい自然との相手が(つら)いと思っていたのもあって、そこを突かれたみたい。

 気持ちが弱っている時に未来って言葉を知らない無邪気な子どもに「希望」と言われるのがツライってところで、あとね・・豊かになりたくない?って(どく)


 純粋無垢、仕事中毒だった鬼さん達が誰かに毒されて(したた)かになりつつある。今までは一律に平均化していったことが少しずつ個々に違いをつけ始めている。

 今までは入れ替わりがどこでも見破られなかったのが「昨日と違う」って言われちゃう日が来るのかもしれないね。

 僕はクローネでの認識と大小や色くらいだもの。ペンダントを交換されたら分からないだろうね。

 逆に考えれば鬼さんは認識力、観察するチカラが優れている。

 元々器用な種族できっとそういう進化をした。

 ついつい外観に(とら)われがちだけど人はかなり前に多様化の道を選び、ニンゲンは知力に全振りしたせいで当初は最弱種族だったろうけど、伝え残すことを編み出して豊かな言葉、文字まで開発してたくさんのものを作ったし、放浪癖で拡散してどこにでもいる。

 他の種族が土地の限界で頭打ちになるところを分裂よろしく世界中に散った。

 今では他の種族が皆ニンゲンのマネをして、こびて生活をしている。

 知恵は密集を可能にして一つの群れが巨大になった。数はチカラで極北の人達は葉っぱのような舟に乗って大きなクジラを倒している。

 どんな場所にも対応して数を増やすものだから自然破壊、取り尽くして絶滅させることがよくある。

 自然は強大でもっとすごいのだけど、ニンゲンは短期間でそれをしてしまう恐ろしいもので、ここまでしたらどうなるって理解していても(土地の)破壊や(大事な獲物の)絶滅させて自らも終わりにする破滅行動が止められない(おろ)か過ぎるいきもの。

 そういうのを見てきたから多くはニンゲンに憧れながら距離を取っているようにみえるし破滅の自制が効くと思う。それで新しく開発したところでは異種族を管理側に置いて、嫌々ぼくに従わされていて、かわいそうと思わせる図式。

 貴族政治っぽく悪役はいた方がいい。いい貴族なんかいるわけがなくて勝手に偉くして代々搾取(さくしゅ)してきたのをごまかしているだけだもの。

 人を自由にできるとしている時点で悪。過去の罪悪がベットリで(にお)うから、つい良い人ぶりたいだろうけど、積もり過ぎて決して許されることはないの。


 というのを強調して過去の失敗の何でもをなすり付けることに利用してる。

 もしかして領主がリーダーということを思い出して当たり前の仕事をして、相応の収入だけを得るだけして、本当の悪は住民の方だったとしても住民を擁護する。

 領主は全ての権利を持っているよね。その管理がそういう人にしたってことになるので、包括継承をされたなら全ての責も引き継いでいるんだよ。

 貧しいから何とかしてくれはアリだけど、犯罪の事情は〜子どもなら考慮するとかコレはアウトとかの基準はあるし罪を問うことに躊躇(ちゅうちょ)はしないかな。

 執行に葛藤を持つ人はいるし命は大事とかもいうんだけど、他人のっていうのは娯楽みたいなものだから、大衆は極刑を望む。

 ちょっとの罪がぷら〜んになったりファイアーになったりする。それを裁定していた基準がおかしいってことは執行される当人にならないと分からない。

 分かったとしても終わりだしね。

 いっぱいの不満を人の死というセンセーショナルなことをして、ごまかしてバランスを取っているのに良い政治してるなんてことはないの。


 今は準備が出来ていないから、これまでの統治(していなかったけど)の人達が裁定したことにして(僕の基準の)悪党を次々処理している。

 意外と古い地域は聖国に(たか)って(飢饉(ききん)があったことにして)蓄財をしてきたようで鬼さんだけで良かったのに僕を喜んで(まね)き入れた。

 前は僕の善悪基準でアウト(ポイすべし)しか分からなかったけど、逃げて来てからはグレーもで濃淡の判別は最近。聖貨だと所在とかどれくらいも分かる。

 その量が明らかに不釣り合いだから不正で地域の復興資金には使えない。聖国が(だま)されたってだけだからね。

 なので当然僕はそれを裁定できるってことに気が付かないのかなあ。

 大物をちょろっとして終わり。帝国では鬼さん達の意識切り替えに利用して徹底的にしたせいで阿呆(あほう)な造反をされた。

 もう少し管理者として残しておけば復興がラクってことはないか。課題をこなせないってことは障害になっていたか実行を渋っていたんだろうからね。

 あの時は鬼さん達がとても大事だったから、大人しく従ってくれたとしても同じような事になっていたと思うな。


 連邦のはもう少し進んだら、また処分がある。エラいのが指図(さしず)したならそれを実行するのが必要ってことで、それを笠に横暴をしたんじゃないかって推定なだけだけど、過去を辿(たど)るのは難しいし、僕ほどじゃあなくても昔を正確に覚えている人はいなくて昨日何を食べたかも怪しいでしょ。

 特別な日なら印象に残るかもしれないけど、日常にされていることは記憶に残らないものだしね。

 1年前の何日に何を作ったのかは覚えているけど、他の人にしてもらったことは記憶にございませんで痕跡(こんせき)もないの。なので別件で捕まえて罪にするだけなんだけど、こういう人って罪状に困ることはないからね。

 今は整理に人手がいるので大いに働かせることになるんだけど、この人達に実力はなくてだからこうなっているワケだけど(あお)り役には使える。

 自由にさせて発奮(はっぷん)させる役目でこれならイイヒト化することはないだろうし、ヘイトをしっかり貯めてフィニッシュ時の鬱憤(うっぷん)解消に役立ってもらう。


 連邦が初めてだったし主導権は取らないにしたせいで迷走気味なんだよね。

 巨大なのは面倒そうだし、あんまり関わりたくなかったから取引業者のポジションにいたら(あなど)るんだよ。

 いままで貴族相手にヘコヘコしてきた反動なのかすぐマウントを取りに来る。

 ケータリングで袖の下とか不当なクレームとかイヤラシイのとかするから「止めます」ってしたら必死に謝ってきたって。

 成り行きで色々しているのが増えていくつか止める機会を伺っていたしね。ケータリングはその最たるものだし(もう)けもそんなにない。

 それから派生して事業化した調理済み食材は効率もいいし食材を冷凍して保存できるからいくらでも備蓄できる。

 会社の食堂の余力でしていただけだから、マンパワーが激減してて止めたいことの一つで、「売り言葉」は待っていたワードだったからね。

 それを意気揚々と言い回ったら総攻撃、その事業部が総スカンを受けたらしい。

 習慣が定着した昼食に夕食もどうすんのになるし、食堂運営はかなりの出費になるから止めたってことで、最大の理由は美味しくないってところ。

 ネタ服だった配達用のは可愛いしカッコ良い。毎日変わる美味しいメニューでパンが柔らかいしデザート付き、貴重な南国果実とかもあってスープとか温かい。

 家に帰ると毎日固いパンに同じスープ。わざわざケータリングして食べてから帰るって人もいるとからしい。

 前にも(あなど)ったから格安納品していたのを市場価格にして費用が跳ね上がったし、季節情報のウソ情報を流して連邦をキケンにしたとかで何人かが罪を掘り起こされて財産没収の上で罪人として強制労働している。

 貴族の陰で旨味を得たのは大部分だろう。

 みんなが知らない裏の裏まで把握しているから何かされたら止めるっていうくせに、一つも止めていない。そのせいでお仕事斡旋(あっせん)がウチ関係ばかりになって、意図(いと)していないのに、離したいのに影響力が強まっているんだよね。

 こういう結果的にっていうのは面倒だし、いちいちネチっこい話をしなきゃなので何かイヤ。すぱっと切っちゃえば良いのにそういうことはみんなしなくて、グループが拡大していくばかりなんだけど、悪い事ばかりでもなくて広がればそれぞれが連携できるし、数はチカラって事でもある。


 ピレーヌの開拓地は広い平原全部が対象なんだけど、農業はかつて父祖がやっていたとか初めてとかでほぼ素人(しろうと)。そこで経験者を外から持って来ることにしてる。

 僕の勧誘を突っぱねた農業適地のあそこってバッタの被害がかなり広い範囲で起きていたらしいんだけど、もう来んなって言われちゃった。行けないんだから支援もできないってこと。

 血吸いオバケとか世界中でも招かれないと家や地域には入れない。支援って言うのもそういう性質だから僕への拒否は地域一帯の返事にもなる。

 孫な地域なんだし2度は聞かない。待っていても支援は来ないよ。

 国中で増産に傾いているけど、辺境地に支援は来ないみたいっていうのは、ずいぶん前の情報で土地に頼った生産が破綻していたらしい。

 それでもある村が担当した上納は為されていたから結果的には豊作の地域認定ってことで国からも連邦からもやっぱりこなかった。


 それであぶれた人達が出たのを預かって各開拓地に配置して準備していてて、マニュアル通りにしてって方法がイヤだったから拒否したはずなのに遠い地で、その通りにする指導役になった。

 あの胡散臭(うさんくさ)い子どもと契約した2村は夜まで働かされて、今は隔離されて外に出られないと聞いていたのに、街でプラプラしているところを見たっていうし、それが裕福そうな風体(ふうてい)だったし、何かフワフワな髪とか肌がキレイだったとかウソっぽいなんていうのまであって、もう出かけないって感じだったのにアチコチ出かけるようになったんだなあって。


 鬼さん達の様子をみてて、だいぶ方向性を変更した。

 素っ気ない感じにみえるけど、やる気を見せればトコトンまで付き合ってくれる人達で、それで子どもは寄り道することもなくマスターまでの道が近いし、裏返せば基本がしっかりしているから、初めてでも色んな事ができちゃうんだよね。

 出る杭には賞賛をして、みんながそれに合わせるし、出来なければみんなで考えて付き合って出来るまでする。それは周りから熱心にみえる行為で好意を生む。

 助け合うから仲が良くなることはあっても悪くなる要素がないのが鬼さん達の助け合う性質でスゴいこと。

 だからこれを拡大すればどんなに広い場所であっても大丈夫って思った。

 名目上の管理者は僕だけど実行するのは鬼さん達。

 帝国で大丈夫だよってって僕に言われるほど、ビクビクしていた時は違って淡々としている中にもキラリ光る熱いものはある。

 修正したミッションは大きな国造り。よろしくねしたんだよ。

本人は存在感がなさ過ぎて空気なのに、ウワサ話は僕を無視しないし

グッズはなぜか売れている。

物語の昔話に登場して最近は更新された新たな悪いイメージが乗って

出てこない方がインパクト抜群みたい。

鬼さん達がその方が自由に動けると思うしね。

どうせ本人と一致しないんだし、いくらでも悪意はウェルカムしとくよ。


木曜は有給休暇ってことでお休み。次は土曜日22時にまた見てね。

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