787 2回目だからコッソリ。その2 3/20
僕が知っていることに「まだ早すぎる」がなければ出し惜しみはしない。
それが自慢にみえたり押し付けだったり、気持ちを逆なですることもある。
それぞれに良いところはあるし、悪いところもあって分からないも大事。
聞くことで多くの知識を得てきたし、疑うことで新たな発見もあるし、
悲しいもあるけど、人はやっぱりステキって思うんだよ。
知っていると作れるはちょっと違うから、やってみて分かる事はいっぱいある。
経験がある人達に訳知り顔でアレコレいうとどうなるかっていうのは知っているんだけど、僕がそれに気を使ったりしないのはいつものこと。
小さい子にそうじゃないって言われるの、頭にくるよねってことも加減が分からなくてダメって知っているのにブレーキは効かないの。
とにかくやってみてって言い切るし、アッサリ懐柔されるのとされない温度差で最初の亀裂がピッと入るのはいつも通り。
常に最上を求めてきたゴハンは美味しいし、ここのだけではなくて色々なスパイスを効果的に使った料理や使わないでも美味しい料理、見たことのない食材にこの辺じゃ食べちゃダメな肉とかまであるんだけど関係無いって吸収する。
そういうのが合わないから関わりを最小にしてきたのに、いつのまにかナゾ風習に染まっていたことに気付かされたりするからカチンとくるんだろうね。
村は鬼さん達のためのものでそこに加わったカタチだから建物は大きい方、オーガ(僕の理想のムキムキ体型)に合わせて作られている。けれどそれについて不満は起きたことはないよ。
外から来る者がいない事が分かって滞在者用の場所はなくしてその分村人用の部屋を増やした。炊事場があってトイレやお風呂まである。広々の食堂を居間兼用にして寛げる場所を造った。
全部をクモの巣みたいに連結して中央に集結する。
角ばっかりの住居はツマンナイし一度に作った方が手間がないし、交代ですれば毎日食事を用意するってこともなくなる。村の住居はくっ付いた家だしココの家づくりに近いけど共同での生活を基本にして土足禁止で適当にトイレの建物がある。
何かの風習がかつての村にあったのかは新しい村には関係ないから僕のルールでやらせてもらう。拾ってくる子には村の決まりとして言ってもらえばいいだろう。
無くしたかったのは、この地方の「用を足した後に左手で拭く」ってヤツで尻拭き用の葉っぱや布や、ましてカミなんてものは使わない。水桶があるから右手で左手に水を掛けて〇んこを手で拭うってことをしてる。
手食でベタベタにするのと似ているんだけど、あっちはお上品に布を汚して、拭いきれなかったのをあっちこっちに擦り付けて汚してる。
これはヤバいぶつだからトイレってなんだろうな状態になるし、もし水桶の水が切れていたら・・どうなるか分かるよね。
さらにここは手食する。朝の食事してスッキリした後にガオ〜ってされたら逃げちゃうくらい怖いことだと思うよ。
それじゃ左手が不浄っていうのは当たり前だしヤメレってする。どっちの手でも握手はしたくないんだから、仲良くはできないよ。
僕がこの地方との交流を避ける本当の理由はこっちなのかもしれない。
カトラリーを使えば手を汚すことなく食べられるんだからそうしてだし、オシリは水で洗うのは一緒なんだから触らないで仕上げにはカミを使って、さらに手は石鹸で洗えばいい。
あそこの人達は右手でカミを持って拭うのを汚いっていうのかな。臭いの染みこんだ手で生活される方がキモチワルイって思うんだけど。
村を造って最初にしたのはトイレトレーニング。分かっているっていう人が一番怪しい、覚えない人の典型だものね。
僕の村に来るなら手のお尻拭きや手食は禁止にするってした。まあ例外(サンドイッチやクッキーやおにぎりとか)はあるからそれでガマンしてねって。
生活習慣をイジられるのはイヤなことだけど、これはダメなので線引き。治らないようなら出て行ってもらうしかない。
気持ち的なモノはあるけど、体面に拘る貴族連中ならまだしも庶民はアチコチベタベタするし、あれは衛生上で大問題になるんだよ。
口に入れるものだし食品トラブルを起こすわけにはいかないでしょって、もっともらしい理由もある。
スパイスは嗜好品ってだけではないの。じつは主目的は防腐剤やクスリの方であっちの方ではオリーブが気候を選ぶように土の問題で育たなかったから、なおさら貴重になったという経緯はある。
そこに強欲な商人(冒険者)が加わり、生産地で安く扱き使われて奴隷同然に身分を落とした住民たちを搾取する有力者、さらに差別社会が加わって混沌とするのも当然のこと。
どういう扱いを経由してもスパイスはボロ儲けなんだから比較的マトモなのも中にはいて、村はそこと取引をしていた。まあ敬われるナーガとほぼ同じラミアなんだから悪くはならないってことらしいし、貴重なスパイスを独占できるなら周りにどう思われようと良い顔を保てるというものだろう。
そこにコンチハしたらハハ〜ってしてた。この人達は商人なんだから何をおいても第一にするのは当然のことなんだって。
えっとそれは何って聞いても教えてくれない。
見かけは極悪党な人達が子どもが好きできれい好きっていうのは働いている人達がやらされていないって事とか、トイレが汚くなくて巻き巻きカミのを使ってくれてるとかで分かる。ここまで来た巻き巻きって安くないはずだもの。
僕は割と最初にトイレをみてキッチンをチェックする。オシッコが近い子どもみたいだけど気にしない、大事な事だからね。
安いモノが入ってくれば釣られて市場の価格も下がると思っていたんだけど、シオやコムギで仕掛けてみたものの、すぐには影響がなかった。
広く売るためには元売りから卸業者を経由にするのが通常ルートだったからその通りにしたんだけど、なぜか市場価格が変動しない。
悪い決まりだけど税は一定のものだから余分に乗せられたという形跡はなかったから卸が大儲けってことをしてる。
それで卸を飛ばして直接小売りしたら業者に売られたって所。
人魚さんとかがお城にカチコミをして捕まった人達を解放。大勢集まっていた貴族を捕縛してお任せにしたら、憤懣やるかたない人々はぷら〜んした。
とっくに政治はしていなかったから王侯貴族が退場しても変わらない。あっという間に国中に貴族討つべしが波及したのを先回りして沈静化させた。
実際には尻尾を振るのに慣れていたから怒っていたのはその時のムード。生活が良くなるって分かれば、何がどうしてっていうのはあんまり考えない。
今までそういうのをボンヤリ過ごしてきた人達に何かを期待しても無理なことだから「良かったね」して終わり。そんなもの。
学びを与えないことをしてきて、考えを奪ってきたことは成功して栄華を極めてきたんだけど、それは自分達も考えないってことで、最低限護らないといけなかった人々の生活を疎かにしていた。
そのせいで王様大好きの人達が育たなくて余韻も全くなく終了した。きっとアレは警鐘になってアチコチのエライ人達がドキッとしたと思う。
たぶん王様はそういえば嫌われる事しかしていないって、時々してる炊き出しが人気を得ているだろうって大臣に聞いてみれば「ええ喜ばれてはいますが、聖国がしている仕事斡旋の方が効果的でしょう。ニュース誌は見られていますか」と返されるよね。
庶民の娯楽だと見ずにきていたのをパラリするとちょうど「炊き出し」のことがあって、数回分の栄養分析やら推定費用があって、お通じの効果絶大、熱病の方は重症化に注意とあって、クスリ無料配布の告知もある。
炊き出しについて担当官を呼んだところ「ちょうどクズ肉、廃棄予定だった穀物や野菜を使ってほぼ材料費は掛かっておりません」と胸をはっていた。
石造りで地下の備蓄の場所は暗くてムシムシしている。ネズミは出るし虫もワサワサしているから、下の方は使わないという管理。
ここに香辛料を置けば、ある程度品質が保てるんだけど、高価な香辛料は調理室の方に置かれるものだから悪くなったものが出てしまう。
炊き出しにはそれらが使われていて、元気でオナカに自信がある人だけチャレンジしてみましょうって記事は締めくくられている。
元々、王宮で買っているスパイスは品質保全のためやクスリとして使う目的だったのに私欲のために使われているっていうのは分かりやすい。
大臣も読んだときなるほどってしたけど、最初からそんなつもりはないし、それより倉庫を改善しないといけない。ずっとしてきた事を変えるのは大変だから、次代に任せて自分はこのまま何もしない。
スパイスが防腐剤のように使われるものというのは東の方では当たり前の事だったんだよ。僕が鼻高々(ではなかったけど)でサトウいっぱいのジャムや辛いマスタードは悪くなるのを押さえる働きがあるとかね。
西では高価になりすぎて庶民がスパイスをみることはないし、国で管理されてシオやサトウも高いモノになっていた。安く押さえられているはずのムギ類もゴチャゴチャ税が乗って、粉に挽けずパンにもできず粒のまま粥にするのも多かった。
僕が大好きなウメ漬けは味もそうだけど効能が素晴らしい。生では有害だからなのかトリカブトもそう。クスリとしても使うし毒は有名で附子(ぶす)っていうんだけど、この毒で表情がおかしくなった者が転じて悪口に使われているって説もあるくらい身近にある。
大葉(しそ)もそうだし、ワサビもそう。あれは内陸の方で売っていたもので、隠れ里の人達が細々と作っていたのを手に入れて、何とか山で栽培できるように方法を構築中だったりする。
おなかイタタは苦しいし最悪のこともある。オベントは安全なモノであって欲しいから梅干しがポンとあるだけで良いなら大いにして元気でいて欲しい。
嫌いな人が出ないように、辛くないものとかカリカリが楽しいとか、旨味を増やしたモノとかをがんばって開発してる。
抗菌して傷まないようにするのならシオも効果的なんだけど、みんなに届けられるようにって価格統制をしたのは大儲けするためだった。
こういう生活に必要なものを国が管理するのは高くならないようするためなんだから自分の贅沢のためにくだらないことをしてはいけない。
本当はどうだったのかは分からないけど、シオやムギ類に過度な課税してはいけないってお知らせのついでにしただけのが脅しみたいに広まった。
僕が何かしたところって貴族がみんな消えていて連邦には王様一家はいるけど、小さなグループリーダー程度の給金しかもらえていないというのはみんなが知っているし、砂の国は佐官以上(エラい人名簿に載っていた)の軍人や有力者がいなくなっているってこと。し〜らないってしてるけど、そうみたいで税がゴッソリ減った。
地方はヒドかったから暴動も起きて討たれたのもいる。東西似たような税があったし、エラいのを勘違いしたのが考える事は一緒なんだろうね。
かつてはこの地域全部でスパイスが日常にあったんだけど、商人(冒険者)が出張ってきて地元のエラいのを焚き付けたから、今はイモばかり食べている。
う〇この手は水桶のをバシャリするだけで高価な石鹸は見たこともないのに、右の清浄なはずの手が無事なわけがないんだけど、手食でスパイスに触れていたから無事だっただけ。
それがなくなったら、どうなるかなんて明らかで、下層の人が多く亡くなって人あまり気味だったのが人手不足になったみたい。
前に街に行ったときはスパイスのニオイだったけど、今頃はスパイスを上回って下水が街の臭いになっているんじゃないかな。
聖国でそういうのは知っていたし、留まるより避けた方がいいってコッチコッチして、河の上流の方に同じような考えを持つ商人の集落を造らせた。
アチコチからお互いが集積する場所であればいいんだから、街に拘る必要は無いでしょって上下水道のインフラは造ってあげた。
仕事は何でも良いって人達でも今は売り手市場なんだから選ぶことは出来る。
それをいち早く拾って労働力にした。ゴハンと清潔ってワードがこの人達に響いたんだけど、それがスパイスってことだった。ソウルフードだものね。
トイレから水が出るんだから直接お尻を触るのは禁止。カミで拭うってことをして石鹸で手を洗うし身体も洗う。服は清潔なモノを着て下着もして髪も整えて靴を履く。
手食も禁止でスプーンやフォークを使ってスパイスの入ったゴハンを食べる。
これは今だけじゃあなくて高級ホテルにも勤めたり、お金持ちの使用人という道(巷でいわれているエリートコース)が拓けるってことの方が大事で熱心に身に付けようとする。
分けたのは僕らの当たり前をさせるためで商人さんが地元に溶け込もうとしていることを否定する。やりたくない不潔な習慣や意味の分からない身分におかしな事をいう宗教があるんだけど、外から来た者には関係無いっていうことを改めて気が付いたみたいな顔をするんだよね。
イヤならそういうのをパスすればって、子ども志向が分かりやすいよ。
うん〇をイジった手は水で洗おうが臭いは取れないし、食べ物をイジった手にはカスがこびり付いてペロンと剥がれそうって、ゾワワってしなかった?
左右の役割を分けても片手で生活をすることはないのだし、アチコチに臭いを付けて縄張りを主張されるのって我慢ならないって本能が拒絶してる。
僕なら絶対イヤ。
慣習とか身分とかは最底辺の人達にとっては鬱陶しいどうでもいいもので、そんなのよりメシって。
関係無いってしてくれるなら長年の習慣とかどうでもいいにして上書きだってするだろう。その方がかっこいいからね。
意欲が上がれば学ぶ事も進む。すぐに「対応が立派な商会員」になったらしい。
人員斡旋というか(実は掠って来た孤児で村では合わなかった)子ども達を育ててってした。簡単だけど共通語の読み書きは習わせたよって。
村に来てまともな服を着て、毎日違った美味しいがあった。一緒に連れて来られたのは汚水処理やゴミ掃除といった仕事仲間。
建て増しを続けたせいで狭いところがあって大人では難しいし、放っておくとすぐにすぐに詰まるらしいって仕事はずっと辞めたかった。
金払いが良いからって嫌がらせをずっとしてきたのが今やらされているだろう。アレは本当に臭くてキツかったって話は聞いた。
もう戻りたくないって思ってくれたなら成功だし、少なくともここが良い場所と思ってくれているってことだものね。
自分で何でも出来るとは思っていないし、したくない。
お任せは僕の当たり前だけれど、それなのに寛容ではないのは知ってる。
依存はしていないんだから変えればいいなのは当然のこと。
出来るけどしないだけ、それを全部自分でする必要はないと思うし
がんばらないのは要らないよ。出来ることでいいの、見せてね。




