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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
10章 秋になりました。
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073 お出かけ準備。

昨日は盛り上がった。

聖なる踊りやお祭りの踊りの始まりはこんなもの。

ステキだし楽しい。特別が増えていくと良いな。


忙しいけど見てやるかって、優しい。ありがと〜。

(旧暦なので、8月に読み替えてね)

 昨夜は収穫をしみじみ味わうのにしようって思って、地味地味にしたのに大騒ぎになっちゃったの。それはね。やるとは思っていた、刈り取り道具の真似を子供達がやって、わははって盛り上がった、よく見てると思ったまでは良かったんだけど、道具の役をおじさんが名乗り出たり、お姉さん達が子供達を着飾ったりして、道具の真似がダンスみたいで格好良くて「伝統のお祭り」にみえる。楽しいな。あの道具そのままでも・・・いやいやいや。


 7月の最後の日の30日、東風ひがしふうに言うとみそか。きんの日で晴れ。金は作り出すモノ。かくれんぼしてるのを見つけて削って綺麗だなぁしたり、集めてピカピカキレイや便利だなぁを作ったりする。

 僕達を幸せにしてくれるものだけど。欲しいって争ったり、争うために使ったりする。素敵な文化もみんな「だった」になってる。理由は色々だけどみんななくなった。ずっとは難しい事?

 よく考えて終わらないようにする。ずっと楽しいにしようねの日。


 今日は特には何にもない。収穫がズレたらとか市場の準備が遅れちゃったら、明日のお出かけどうしようになっちゃうからね。余裕はちゃんとみてるの。終わってないからお留守番ねってヤでしょ。

 かなり前倒ししちゃった市場いちばの準備は、一番大変な商材棟が大丈夫なんだから、昨日で終わってるはずで、明日のお土産どうしようかの相談をしたいんだけど、お姉さん達すっかり気がついてなかったみたいなの。

 お店の設営は大丈夫、食材はあるし、野菜は昨日採ったのと、朝採りも大丈夫、作るのも何度も練習した。

 でもね。お金のやり取りだけはしてなかったってこと。

 認証アクセは自動で計算してくれるからねぇ。

「勉強始めて何日経ってるのよ!」気持ちは良く分かるなあ。お兄さん達、僕に何とかしては違うから。おじさん達か、べ〜姉、ゆ〜姉にお願いするの、ね。

 お土産(みやげ)はメンをよろしくねぇ。


「海だし、塩は要らないんじゃない」そう言う人は海の水をめてみれば良いの。料理には使えないし、海の食材づくりにもダメ。ということで採石場に久しぶりに採石のお願いをしたら、すごく喜んでくれた。岩塩なら食材にもなるし、掘りたいときはやってOK。ここの人は、みんな石堀り好きだねえ。


 商材棟に入ったら、お土産って書いてある箱がいっぱいあって、たぶん調理道具と水着。水着は寒いとき用のものだと思う。寒いときにもボートするって思ったから開発をお願いしてあったもの。

 海の深い方はきっと冷たいし、あそこは北の方だから、冬はとっても寒いからあげたかったもの。陸の服じゃ泳げないから何も付けてない。

 危ないよ、ダメって思ったの。無理だと思って言ってなかったのに、昨日たくさん作ってくれてた。みんなには、ありがとうだけ言う。


 畑は果物とお酒。南の甘い果物は初めてのはずだから、今はバナナはおやつに入ると思う。まだ、おやつを用意できないと思うから明日だけね。北のお買い物隊にお願いしてある果物の木や草も海の街に注文してあるけど手に入ってると良いな。

 お酒は、カミカミするのだけあって、エールはすごく喜んでいたけど、人いっぱいだから、ちょっとだけだったし喜んでくれるよね。売り物が無くなっても良いんだけど、ゆ〜姉の事だから、お試し程度な気がする。お土産はそういうもの。


 お城に来たものの。うさぎは余計かなと思いながら可愛くってホワホワしていたら、チョイチョイと呼ばれて、牛の解体にお邪魔(じゃま)する。肉の部位はちゃんと分けないとダメ。モツは全部取っておくの。これ好きな人増えたし、そうなるとお肉増えるよって、いちでもお店出すの。全部食べてねっていうこと。

 ちゃんと分けてね。腸は中をちゃんと洗う。血も使うよ。尻尾も捨てちゃダメ。毛だって使うんだから。お肉を切り出しながら、お昼は太いのと細いのどっちが良い?って聞くと、よく平気ねえと言われる。

 命をいただいたんだから大切に、美味しく食べなきゃって言うと、そうねって。


 細いのっていわれたので、急いで食堂に戻る。まあ太いのって言われても細い方にするんだけど・・・ そう言えば、使ってなかったなあって思って。太い方は海で出すつもり。獲れたてプリプリので。

 調理室に行くと遅〜いって言われる。考えるの面倒なんでシリアル出しちゃおっかなんて言ってた所って、冗談だよね。

 鍋に水を入れてスイッチを入れると、保管庫から細いメンと食材を取ってくる。

 キノコって思って、食材棟にぴゅ〜っと行って、野菜とキノコをタタタンと切って、お肉も切って順番に入れて軽く炒める。常備になった金色のスープをジャッと入れて、東の調味料タラッとして味見。お湯が沸いてきたので、油炒め用の所のスイッチを入れる。

 この間に芋から取った粉を水で溶いておく。お湯が沸いたので、細いメンを入れてさっとあげる。水が残っていると危ないので、ズルして飛ばしたのをジャッっと揚げる。

 これが好評だったら揚げメンも良いなあ。

 グツグツを止めて、溶いたものを回し入れてとろみを付けて揚げメンに掛ける。


 待ち構えていたお姉さん達に、試食どおぞする。

「「「待ってました!」」」「パリパリが面白いわぁ」「やっぱり海テーマなのねぇ」「このキノコ面白い食感よぉ」「また簡単メニューなのねぇ」

 好評なようで大丈夫そう。じゃあいっぱい作らないとって、お姉さん達はさっと分かれていく。見てるだけで作業を分担できるのは何度見ても、すごいって思う。誰も何にも言ってないのにね。

 僕じゃ、ちょっとしか持ってこられないから、二度手間になってゴメンネ。

 メンの水気を取るのをガンバルよ。


 今日は予備日ということもあって、休み前の終わらせる意気込みみたいなのが無くて、きっちり仕事が終わった後か、ヒマだなあって人が多い。キラキラと満足そうなのは採石場の人達かな。女の人達も鉄作りより、石掘るのが好きらしいねえ、表情が違う。

 食感が違うこともあって、ワイワイと楽しそう。最初の頃はパンが無いと、うるさかったんだけど、あんまり言わなくなった。こだわるんじゃなくて色々な方が楽しいよ。

 ううん、拘りも大事な事。

 やってみて知識がに落ちて、かなり美味しくなったと思う。

 東の人にこれは魂のメンって聞いたら違うって言われた。やっぱり難しいな。

 明日作るのはどうだろう、スープの仕込みしなきゃ。


 おひるのお片付けをして、畑の工場でゆ〜姉と工場を担当する方々と打ち合わせ。材料が入ったけど、市やって帰って来てからね。まず紙を作る。その後、お買い物隊が大量に買ってくる材料から布を作るの。

 あとね、食材棟の人が、加工してないのは畑で詰めてねって言ってたよ。

 まあ、言っただけ。手が空いてたの知ってたし。

 車をいっぱい作ったし、船やボートも作ったので、今なら昇降の道具が作れる。入ってすぐの所は飾ったり、相談したり出来るように明るくキラキラに作ってみた。食材棟の隣を使う?って聞いてみたけど、畑の事務棟はあるし、工場のところにもあるし、製造用にもう1棟計画あるから要らないって。

 畑の地植えは大幅縮小で、ほぼ水田。温室の方が病害管理しやすいし、成長補正も掛かるから確かにって思う。地植えだと世話するのに働き手が必要なんだけど、どんどん増えると思っていた住民は徐々に減っているんだよね。最初の計画の数より多いから、順調とも言えるのかなあ。


 次にお酒と東の調味料は、料理に使うものを作るだけのつもりだったんだけど、作れってうるさいから取りあえずで作ったもので、最初のは作り方を教えていないから良かったんだけど、調味料を安定生産をしたかったので、その時に見学していた人に、任せちゃってからエールが大量に作られているの。原料はいっぱいあるし使い切りたいから良いんだけどね。収穫あったし、お買い物隊がいっぱい買ってくるから、種類は増やしたいと思ってる。ゆ〜姉なら量もだよね。予告していたラガーや果実酒まで作ると、人足りないよ。・・・あっ、だから温室化なのかぁ。


 そしていよいよ工場が稼働するの。まず紙を作って、糸を買って布を織る。どっちも色んな種類でネル、デニム、ツイード、フラノ、サテン、オーガンジー、麻布とか毛布、北のお買い物隊が帰って来たら、モヘヤとか。シルク、織り方で風合いが変わるねぇ。紙だって、漉き方や圧縮したり、透かしとか楽しいねえなんて言ってたら、ゆ〜姉と他の人達、しまったみたいな顔をする。1つの織り方だけでも街が出来ちゃうくらいなんだから楽しいよ。冬に備えて毛糸作ろうねえ。


 畑も忙しくなるねっていうと、大変だけだったのがモノになるのが嬉しいわって言ってくれる。じゃあって、入口には豪華なもの、工場の中には大きい昇降道具を作った。ゆ〜姉のアイデアで作った重いものを移動する車は良いなって思って、他のところにも作った。

 採石場では、王の人達というより周りが喜んでいた。力持ちのき〜ちゃんには分からないよねぇ。僕も石、一個も運べないしって言ったら「一緒にすんな」だって。あっちで銀が車くらいの大きさの岩を持って歩いている。こっちからさらに大きな岩を持って、き〜ちゃんが歩いて来た。

「ごめん」って謝られる。うん、いっこって重いよね。


 おやつを食べていたら、ス〜ちゃんがお土産を作りたいって言う。いっぱいできたお友達にってことかな。そうしたら、他の子達も「やりたい」って言い出して、定番おやつのビスケットを作ることになった。

 商材棟に行って試作で使った抜き型を借りに行ってもらう。

 じゃあ生地作り・・・は失敗しちゃダメなので用意して、お姉さん達にお世話をお願いする。生地を延ばしてもらったのをポンポンと抜いていくのが楽しいみたいでキャアキャアと(にぎ)やか。

 僕は砂糖と卵白をコネコネして、シロップの色づけにも使った食べられる色の粉をちょっと入れてコネコネして水で延ばすを繰り返して、7色作った。これを小さな搾り袋に入れておく。

「焼けたわぁ」

 持って来てくれたものにササッと花の絵を描く。

「こんな風に絵を描いてね」

 型抜きを小さい子に取られて不満そうだった子達もみんなで、お絵描きをした。

 ちゃんと心を込めて。

 できたものはいっぱい。気持ちもいっぱい。カラフルで美味しそうにできたよ。

 絵が乾いて固くなってから、ちゃんと包んでリボン掛け。かんせ〜い!


 夕方の明るいときにごはん。明日は早いからね。ちょっとだけお酒も出すよ。

 一昨日のおかえりごはんみたいにテーブルで作るの。ちょっとコツがあるけど、お姉さん達なら試食で一度見たら分かるから最初だけ付いててってお願いした。

 今回は調理道具に鉄板をセット。温まったら薄く油を引いて、小さなボウルに1つ分が入ってるので全部を薄く広げて、薄く切った豚肉を乗せて、ちらっと見て美味しい色になったら、ひっくり返す。お肉がカリッとなったら、またひっくり返して、じわっと出た油を吸わせてから、またくるっとして焼き上がり。甘めの黒いソースをたっぷり塗ってタマゴケチャップを線にして乗せる。フライ返しでザクザクって切って出来上がり。

 僕が作る時は、野菜いっぱいな事が多いの。いっぱい食べて、野菜大好きになってね。タネボウルは人数分あって中身がちょっと違うので、色々と楽しんで食べてね。第1回焼きが終わったら僕達も焼く。うん、なかなか美味しい。

 お姉さんがこれも?って聞くので「そう、おうちごはん」家族を感じるかな、仲間を感じるかなあって。

 どう?って聞くと。楽しいわぁって言ってくれる。

 心に残ると良いなあ。

お出かけ前は楽しいねって話でした。

楽しいことあった? いっぱいあって数えられない? いいな。


今年はありがとう。楽しんでもらえたならうれしいな。

楽しいことがいっぱいありますように。ではまた来年!

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