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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

書いている途中の作品です!(その三)

怒っているの? 麒麟姫。

最新エピソード掲載日:2026/10/08
 麒麟姫は怒っていた。むすーとした顔をして、腰に手を当てて、両足を少し広げるようにして、じっと目の前にある大きな大きな岩を睨みつけていた。
 とても濃い湯気があたりを包んでいるので、その『神世界』でも一番と言われている美しい麒麟姫の体は濃い湯気に隠れてよく見えなかったのだけど、麒麟姫は『裸』だった。
 長くて美しい艶々としている黒髪はまだ濡れていて、その黒髪を頭の後ろで丸めてお団子にしている。
 その綺麗な凛とした顔は火照っていて、そのつんとした大きな瑠璃色の瞳は明らかにすごく怒っていた。
 なんで麒麟姫は裸なのかというと、ここが『温泉』だったからだった。
 神世界にある神湯と呼ばれている温泉で、その温泉につかって麒麟姫はその疲れた心と体をあっためていた。
 神湯は本当に気持ちよくて、湯気の中で火照った顔をしている麒麟姫はずっとにこにこと笑っていて笑顔だった。
 だから神湯から出て、服を着ようと思ったときに『自分の服が全部なくなっている』ことに気がついて麒麟姫はすごくびっくりした。
 しかも、それだけではなくて、神湯の唯一の出入り口(のぞきをさせないために神湯の出入り口は強い結界が貼られていて、一つだけのつくりになっていた)である大きな谷のところにさっきまでなかった大きな大きな岩があって、神湯から出ることができなくなっていたのだった。
 まさに極楽から地獄みたいな気持ちになった。
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