突破
第1アジトを目指し闘うカージュ達。しばし休息を取っていると。上空から人影が現れた。
第1アジトの警戒が緩くなるのを待つカージュ達。そこに人影が降りて来た。
「速かったね、シューナ。」
「ううん、結構時間掛かっちゃった。」
シューナ・カーム、年齢は14歳。EBS内の女性一番の実力者。美しい茶髪に高めのポニーテールをくくっており、何もかもを包み込んでくれそうな優しい目をしている。
「カージュ、彼は?」
「彼はグレイア。」
「宜しく、シューナ」
「うん、こちらこそ、グレイア!」
「なあ、カージュ、あの娘も…」
「両親はディーズに殺されたんだ。」
「それもよりによって俺の両親を殺されてちょうど1ヶ月後に…」
グレイアは気まずそうに下を向いている。
「グレイア、そんなに気にしないでくれよ、俺達は気にしてないんだから。」
「そうだよ、私は何も気にしてないから。」
シューナは笑顔で答える。
「ところでカージュ。全然関係ない話なんだけど、EBSってのは何人ぐらいのメンバーなんだ?」
「ああ、EBSは俺を含め5人で主に活動している。」
「以外と少ないんだな。」
「まぁ、もともと俺がリーダーをやってたわけじゃないからね。」
「とりあえず今はばらけて活動してるって感じかな。」
「なるほど。シューナって娘もカージュぐらいの実力なのか?」
「俺が知る限りでは女性では一番強いと思うよ。」
「そうなのか。」
「あの娘彼氏いるのか?」
「っ…」
「どうした?カージュ?」
「まぁ…一応ここにいるんですが。」
「ああ、カージュの彼女なのか!」
「…」
他愛もない話で時間を潰している間。狙い通り邪族達は警戒態勢が緩くなりだす。よほど自分の腕に自信があるのだろうか。大きな門の前にいる門番の半数が居眠りをしている。
「さて、行こうか。」
カージュはすくっと立ち上がり周りを見渡した。
「なるほど。ここの警戒は本当に手薄なんだな。」
門番どころか狙撃隊まで居眠りをかましているではないか。
「シューナ。ひとっ走りお願いしても構わないかなり」
「うん。任せて。」
そう言うと体勢を低くして勢いよく走りだす。刹那、瞬きをする間も無くシューナは門の前に着いていた。
「え!?速っ!?」
グレイアは驚きを隠せない。
「EBSの中で彼女が一番スピードが速いんだ。」
速いなんてもんじゃない。あっという間に敵兵達は倒されていった。目を覚ます余裕すらなく…
「よし、行こう、グレイア。」
「おう。」
第1アジトの扉まであっという間に到着したカージュ達。しかし当然邪族どもも馬鹿ではなく、内部警戒はしっかりしているのであった。
「バカが!ここに入って来た瞬間にぶっ殺してやる!」
邪族達が扉の前で構えている。しかし、御構い無しにカージュ達は入って来た。
「やっちまえ!」
集団でカージュ達に襲いかかるも企画外の3人の強さに邪族はなすすべもなく無残にもやられて行く。
「大変です!ジャイロ様!」
兵士の一人が第一アジトのボスへ状況を伝達しに来た。すると虫の居所が悪かったのか、兵士の一人は虐殺された。
「そんなことわかってんだよ!てめぇらでなんとかしろや!!」
「し、しかし…」
そうこうしてるうちにカージュ達は3階まで上がって来た。
「グレイア、ここのボスは何階にいるんだい?」
「確か…5階だったような…」
するとカージュは手を上に向け魔法で上の階めがけて躊躇なく魔法を放つ。
「なんだ!?」
ジャイロは突然の自体に戸惑う。
「部下がちゃんと働いていてボスは高みの見物かよ。良い身分だな貴様。」
「くそが!逃げ場がなくなっちまった!」
しかしジャイロも最後の手段に出る。
「俺を含めて100対3だ!どうする!?」
果たしてカージュ達はどう出るのか…
第2話ですよろしくお願いいたします。




