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一学期終業式なのだが
といったようなことが、今日まで続いて来ていたんだ。な、俺の立場にもなってみてくだされば、嘆息の一つ、反実仮想の一つもしてみたくなるってもんだろ。例えそれが本意じゃなくてもだ。俺は出来た人間じゃないからな、わかっていてもぶつくさ言いたくなるのですよ。
ホームルームでは、通知表が配られ、夏休みの注意事項が伝達され、かつ補習の日程も知らされた。ちなみに、期末テストの俺の成績はめでたくトップテン入りでした。理事長からは
「ンなんで満足すんじゃねえよ」
とあり、三善からは
「当然よね」
とあり、橘や茅上からは
「「同類だと思っていたのにー」」
とあり、小野教諭からは
「チッ、なんか腹が立ったから、補習。出なければ赤点」
とあり、それを見た久米が相変わらず爆笑をしていた。
理不尽という言葉は、こういう時に使うためにあるようだ。




