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magic×magic 〜ヒカリへ〜  作者: 奏ソウ
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旅立ち

4話目です!

ようやく朝月から出ました(笑)

楽しく読んでいただければ嬉しいです!

ヘリに乗り込んだ3人。緑明が魔法を使って操縦する。

朝月のヘリは、魔力をハンドルに流すだけで操縦することができる。消費魔力もさほど高くはない。


上昇するヘリの中で朝月を一望した、涼村と中結。

「なんか、ものすごい曇ってるね…」

「曇ってるってか、魔法で作り出されてわざと曇らせてるに近い気がするけどな。」

「中結くん、勘がいいね。」

緑明は操縦席から2人を振り返る。

「あの黒い雲、魔法によるものだよ。」

「何のために?」

「それが今から朝月を飛び出した後の問題になるんだが、朝月の中から外へは難なく行ける。でも外から中へはあの黒い雲のせいで入れなくなってるらしいんだ。」

緑明がヘリをどんどん上昇させながら言った。

「…さっきから思ってたんですけど、緑明先生は一体どこからそんな情報を⁇とゆーか、先生はどうして無事なんですか⁇」

「それは、きっと現地に着いたらわかるよ。」

それっきり、その答えの後すぐ緑明は黙って操縦し始めた。

隣では涼村が疲れたのか、いつの間にか眠っていた。


ー第1国ー

「…むら。す…むら、すずむら、涼村。」

涼村は中結の呼ぶ声に少しづつ目を覚ました。

「…ここは⁇着いたの…?」

「あぁ。これから本格的に調査が始まるよ。とりあえず起きて行こう?」

「うん…。」

中結と涼村は緑明の入って行った建物へと足を進めた。


中に入るとそこは普通の民家。玄関を入るとすぐ前の部屋がリビングで、緑明がそこで誰かと話をしていた。

「先生。遅くなりました。」

「お、来た来た。姉さん、この2人も今日からここでよろしく頼むよ。」

「え⁇あー、この2人が京介の言ってた…えっと、はじめまして!私は京介の姉の裕子です。緑明裕子。よろしくね!」

裕子は見た目和風美人。京介は少しおっさんな感じのするため、2人が兄弟にはあまり見えなかった。

「お前ら2人、俺たちが兄弟に見えない!なんて思っただろ⁇(笑)」

ーえ!なんでわかった⁉︎ー

2人は顔を見合わせた。

「やっぱりな。よく言われるんだよ。別に何があるわけでもないんだが、全く似てなくてな。姉さんは世界的モデルで、普段はあんまり家にいないんだけど、運よく今はモデルの仕事が入ってなくてな。」

緑明が説明をしながらリビングの端の本棚まで移動した。


「で、ここから大事なこと。さっきも言ったとおり、朝月へは戻れない。だから俺たちはしばらくこの家に住むことになる。」

「え、でもお世話になっていいんですか⁇」

涼村はそう言って裕子の方を振り返る。

「もちろん!朝月は私にとっても大切な街。それを取り戻してくれる子が来てくれてるなんて、大歓迎よ!」

「そーゆーことだ。それに、この家の地下に朝月に関する重要な文献があるんだ。」

と、緑明は本棚の中から1冊本を取り出した。

「え、それが文献ですか…?でもさっき地下って…。」

中結が緑明の持っている本を取ろうとしたその時、異変に気付いた。

「…先生…なんか、本棚回転してません…?」

「そ、今俺が持ってるのは本じゃなくこの扉の入り口を作るためのものだよ。」

本棚の裏は隠し扉になっていた。

「さ、この下だよ。」

緑明が扉を開けて、階段を降りて行く。


「…すごい…原始的というか、ありがちというか…」

中結がつぶやきながら階段を降りる。

「この調子だとこの家いろんなカラクリがありそーだよね(笑)」

「あるわよ。」

後ろから着いて来ていた裕子が答える。

「え、あるんですか⁉︎」

「2人は京介が無事な理由聞いてる⁇」

首を横に振る。

「やっぱり聞いてないんだ。えっとね、京介は月に1度この家に来てるの。掃除とか食料とかの確認にね。たまたま昨日来ていて、今日帰ろうと思ってヘリを操縦してたら建物が崩れる朝月を見てね。かなり焦ったと思う。まず朝月のメインコンピューターにアクセスしようと思ったら完全停止してたしね。」

「それで、1度朝月に降りて様子がどうなってるか確認してたら俺たちを見つけたってことですか⁇」

「そーね。私と連絡をとりながら少し歩き回ってるとやけに空が暗かったらしくて、文献のいくつかを調べたら侵入を阻止するものだってわかって。とりあえずもう少し調べてたから一旦戻るよって言われて後はあなたたちの知ってる通り。」


裕子の話をききながら降りているうちに、地下に着いた。本棚がズラッと並んでいて、たくさんの本が収められている。

部屋の中央には机と椅子があり、机にはいくつかの本が取り出されていた。

「さて、頑張ってみんなで協力して、この本棚の中から朝月に関する全ての本を探してほしい。」

緑明は若干申し訳なさそうな顔で言った。

なんせ、この本の量。見つけ出すだけで1日仕事だ。しかも今日はもう夜7時を回っている。

「俺たちに手伝えるなら頑張ります!」

「私、あっち見てくるね。」

2人がそう言ってささっと自分のやることを始めた。

「タフだな…」

「タフってゆーよりは、タダ朝月をもとに戻したい一心だと思うけどね。大切な人もいるだろうし。」

「大切な人…か…。」

「…アンタも大切な人、いるんでしょ⁇あの街に。なら、早くしないと。」

「…そーだな。」

こうして、朝月の調査が開始された。

いかがでしたか⁇

ついに次の話から本格的な戦い いや、闘いが始まります。


次回もよろしくお願いします!

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