暗闇《くらやみ》
第二話です!
ようやく話が少し進みましたが長いです(笑)
ミス等きをつけましたがあるかもしれません。
そこらへん目をつぶっていただけたら…(笑)
それではお楽しみください!
「…。暗い…。何だっけ…。何あったんだっけ…。確か、…学校にいて、…雨が降ってしばらくしたら、地面が揺れて…。ー。あ…」
涼村がすべてを思い出し、無言になった。
「…。じゃ、ココは…死後の世界…⁇ってことかな…⁇」
ボソッとつぶやいた。辺りを見回す。イマイチ何もよく見えない。とりあえず立ち上がった。
一歩、足を前に出す。もう一歩踏み出す。さらにもう一歩、二歩、と行ったときだった。
足に何かがぶつかっている感覚が。
「…⁇え、…何…⁇」
と、怖いと思いながらもおそるおそるぶつかっているものを手で触ってみた。
「…あったかい…⁇ 人間…⁇」
人のようだった。周りは暗くて何も見えないが、どうも人っぽいと感じた。
「ねえ…ダレ…⁇」
少し怖がりながら人らしきものをゆすり、声をかける。
「…。ん…⁇何…⁇」
反応した。しかもなんとなく聞いたことのあるような声だった。
「やっぱり、人…だよね…⁇」
「…⁇真っ暗⁇その声、涼村に似てるなー…」
その声を聞き、涼村は確信を持った。
「…中結…⁇」
「ホントに、涼村…⁇」
「…うん…」
2人とも状況が飲み込めずしばらく黙ったままだった。やがて、少し落ち着いた中結が、口を開いた。
「…ココは何…⁇」
「…わかんない…。学校が倒れてその後のことは何もわからないの…。」
「俺もそーだよ…。」
2人がまた黙ったまま5分ほど経った。
「…!ねぇ、中結。どこからか微かだけど、何か音 しない⁇」
「え⁇」
中結が、耳を澄ませた。
真っ暗で音は何も聞こえないハズ…だったが、なにか、音が確かに聞こえた。
何の音かはっきりとはわからなかったが、なんとなく、パラパラと石の転がるような音。
最初はすごく小さな音だったが、徐々に大きくなっている気がした。
「なんか…こっち、向かってる…みたいじゃね⁇」
「そんな気…するよね…⁇」
音がかなり近く、もうパラパラというよりはガサガサガサという、岩が落ちるような音。
それは間も無く、自分たちのいるすぐ目の前まで来ていると2人はわかった。
自然に2人とも寄り添い身構える姿勢に。
「中結…。アンタとココで2人で死ぬなんて、私望んでないよ…」
「ひでー言い方だけど、生憎俺もそーだよ…」
もう身動きがとれなくなっていた。その頃ちょうど音が止んだ。
「…音…止まったよね…⁇」
「止まったな…。」
2人は周りを見回したがようやくお互いの顔がわかる程度で、何も見えなかった。
不安がさらに高まる。
涼村が若干震えていた。
「…涼村⁇大丈夫…じゃなそうか…。」
2人のいる場所はかなり寒くなっていた。
涼村は寒い上に、恐怖で震えが止まらない。
「…」
中結は何かいい手がないかと考えたが、答えは1つしかなかった。
「涼村。俺で悪いな…」
この一言に涼村が返事しようとうつむいていた顔をあげると同時に、中結は涼村を抱きしめた。
「え…ちょ…中結…⁇」
「落ち着いた⁇」
「…うん…」
「そっか…。ならよかった…」
2人はしばらくそのままだった。
少しして、お互いが今の状況を冷静に分析できる程度まで落ち着き、離れようとした。その時だった。
ガラガラガラっと上から石のようなモノが実際に落ちてきた。
「本格的に来たね…」
「あぁ」
どうやら音は上の方からする。
「涼村。一応戦闘態勢とっとけよ。」
「そだね。」
2人が上を向いて構えた。
少し睨んでいると、ガチン!と何か鉄のモノが突き刺さった音が。何度も何度も繰り返され、ついに貫通した。
「ぉーぃ…」
続いて上から男性の声が。
「⁇俺たち呼ばれてる⁇」
「…かも…。でも敵かもしれない。様子見よう⁇」
男性はずっと呼びながら何やらゴソゴソとしている。
しばらくすると真っ暗だった世界に少し光が入って来て、周りが見えるようになった。
「おーい。そこに誰かいるよねー⁇」
「…涼村。返事…してみたほーがよさそーだよな⁇」
「うん…」
中結は上を向いた。
「中学3年の男女1人づついます!」
「ようやく返事してくれた!大丈夫かい⁇」
「若干大丈夫じゃない面もありますけど、まー大丈夫ですー!」
「ちょっと待っててー!今降りるからー!」
と、かなり周りが見渡せるようになり、喋りかけた人を見ると40くらいの男性だった。
どうやら2人は瓦礫の中に閉じ込められていたらしい。
男性は瓦礫をどけ、ロープをつたい下へ降りてきた。
「ここにいるのは君たち2人だけ⁇」
「はい…」
「おそらく、今何が起こっているのか全くわからないだろうけど、とりあえずここから出よう。話はその後で。」
とりあえず2人は男性についてロープを登った。
どうでしたでしょうか⁇
ここから先ようやく話が大きく進みます。
中々話の核心に行くまでに案外時間、いりますね(笑)
つぎはもう少しコンパクトにまとめたいです!