女性経験が無い男です
「オイ、これを着たら面と向かって話せると言っておきながらそのよそよそしいぞ」
「うっ••••。すまん、まだ、目のやり場に困っているだけだ。気にするな」
目のやり場に困り顔をそらしクロウ肩を落とし健二を哀れむ。
あれからクロウの姿に悶絶した健二がすぐ衣服をバックから急ぎ支度したがなにぶん女性物のファッションセンスに疎く、調べた結果服の選び悪戦すること数十分。
考えた末に導き出した今の服装はロングスカートにチェック柄の上着を羽織ってもらっていた。
••••••い、一応念のため言っておくが、シーツ選びはチェリーボーイの男には難易度がハード過ぎたので今はスポーツブラとスパッツを渡したが街に着いたら女性の店員に頼むしかない。
うん。仕方ない、よく頑張ったな俺。
そう小言で自分に言い聞かせ鼓舞する。
今だってクロウがめっちゃ可愛い過ぎて鼓動が速まって困まり果てている。
「もしや、我のこの姿が似合っておらぬのか?」
と、目の前の光景にタジタジでなった健二に自分の姿に自信がなく心配なっているご様子。
クロウのことだからまたからかう為に聞いているのか分からないが、はかんだ笑みが思わずドキドキが止まらないでいる。
(は、反則だろ‼️ その笑みを向けられた俺の身がもたないよ〜! やめちぇくれ!)
と、冷や汗たらたらで硬直する様子に「顔色が赤いが大丈夫か?」と近寄り出す。
「ちょ、待て待てクロウ! ちゃんと話すから座ってくれ頼む!」
大袈裟に手振り「そうか、なら良い」と戻るのを見て頬をかく。
「さっき答えだけど。 ••••••••に、似合ってる決まってるだろ。これはただ緊張してソワソワしているだけですので」
「うむうむ。健二は今の姿に見惚れたくれたのなら、我も嬉しいぞ」
先程とは違った向日葵が咲いたような明るい笑みに誇らしげなに胸を張る。可愛ずきて鼻血が出ないのが不思議なぐらいだ。
「また、顔を真っ赤にしておって分かりやすいやつよの〜」
「•••っ‼️ あ、当たり前だろ! 美少女獣人に見惚れない奴なんていないに決まってる」
そう語る言葉は最早告白に近い宣言後「これでようやくだな」とクロウの様子が変わりペロリと舌なめずりし前のめりになったクロウの豹変ぶりに健二の脳内に警告音がなり響く。
「これでようやく我もあれにありつけるのだな」
ニマリと妖艶な笑みを見せる。な、なんだか急に悪寒が背中を擦るのだが気のせいだろうか。
「我にお主のあれをくれぬか?」
そう告げたクロウが頬を赤らめ妖艶な笑みでゆったりと健二に見せつけ近づき、幼なげな体躯に似つかないたわわ胸部がを強調して健二に襲いかかる。
「ちょっと待てクロウ!近い、近いぞ。どうした急に何かあった!」
「健二のあれが欲しくて、我はもう待ちきれんぞ」
虚な瞳な甘い吐息が健二の肌に当たる寸前まで近寄ってくる。
「待ちきないって。—••••はっ!まっ、まさか⁉️」
間近に迫ったクロウを見て健二の抑えていた煩悩が解放されピンク色の妄想が頭に電流が走るような感覚。
「お•••っ、お落ち着けっ!俺達は、まだ出会ってまもないのに!やるにはまだ早いぞ。だってまだきっ、キキキキスをしてない⁉️」
「——何を言っているだ? 我がまちきないのはカップラーメンがことだ」
「———••••••え?。カップ ラ〜メン、ですか?」
クロウの一言がピンク色の妄想を拳で砕け散らされたような呆気に取られる。
(今、カップラーメンって言ったのか? クロウが意図がわからん。単語は分かるけどなぜこのタイミングでそれがでる)
「うむ。さあ、速く!我にもカップラーメンを食べさせろくれ‼️」
さっきまで色気むんむんだったクロウがどこかに行ったのかと思うほどに目を輝かせふんっ!と荒い息はふく。
「え、えっと•••••っ? い、今更だけど。クロウが人の姿になった理由って何?」
一応尋ねたと「ふふ、良くぞ聞いてくれた健二」と距離をとる。
「もちろん。健二が出すカップラーメンを我が腹一杯食うためであるぞ!」
ドヤっと言わんばかりに背中をそらしたわわな胸部を上げ誇らしげに威張り「わっハハ——っ」と高らかに笑い出す。
「え、えぇーっと、それだけ?」
ポカンとクロウが言っている意味の真意を理解するのまでボケェーっとしたら「ぐぅ——ぅ」とクロウから腹の虫がなり響く。
「おお〜〜〜〜! 今までない空腹感がやってきおったぞ! 健二、速く速く!我に食わせろおくれよ」
可愛い顔して食い意地が飢えた獣ようで獲物を取ってやろうとする姿勢がヒシヒシと表に出て黒狼の時は違い愛らしいさがギャップ萌えである。
「お、落ち着け!クロウ。わかった、分かったから。これ以上、俺を悶えさせるのはやめてくれぇ——っ⁉️」
カラカラの喉から出た悲痛な声があげる。




