エピローグ
最終話です。
お集まりいただきありがとうございます。社長が失恋で抜け殻になって役に立ちませんので、一人で仕事をしている社員のニコルでございます。
皆様方のご意見を頂いて、改訂致しましたのがお手元にある見本です。
隣国の王太子妃になられるエリザベス様に考慮致しまして、エリザベス様は王太子に酷い目にあわされて王太子を嫌っていたと言う設定に直してあります。カトリーヌ様から提供いただいた黄色いカーネーションのエピソードも入れてあります。その他いかに王太子がエリザベス様に酷い対応だったのか事実を入れさせていただきました。
またリューイ様はマリアさんに一切好意はなかった。カトリーヌ様の悪口を言われて憤っていたと訂正致しております。
アルフレッド様のご意見は上手く訂正できておりません。え ユリアーナ様?訂正はいらない?左様でございますか。ではそれで。アルフレッド様なんでございましょう?どうしてユリアーナ様の意見が通るのか?それはまあお察しください。(猛毒コブラだからだよ!)
ユリアーナ様のご指摘部分は削りました。
以上でございます。
社長でございますか?元王妃様と婚姻をするために、王位継承権を捨ててまで婚約破棄をしたのに、あっさり元王妃様のシルビア様に振られてしまい先程も申し上げましたが、抜け殻でございます。
いい気味?まあ、してきた事を考えますと仕方ありませんね。
一生一人で生きると申しておりました。
マリアさんですか?彼女は恐喝して社長から大金をもぎ取ったのですが、懸念されてましたように幼馴染のパン屋に騙されて有り金全部巻き上げられました。今はどこでどうしてるか消息は知れません。お気の毒ですが忠告は致しましたから仕方ありません。
そうですかエリザベス様はもう明日隣国にお立ちになるんですね。お幸せになってください。
さてあと一冊元王妃シルビア様に渡しに行かないと。なぜ欲しがられるのかしらね?
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シルビア様 これが改訂した本でございます。本は改訂したからドラマチックではなくなったので売れないでしょうが、社長はすでに抜け殻なので気にしないと思います。
シルビア様もお立ちですか?身重なのでゆっくり行かれる。それはおめでとうございます。
最後に一つ教えていただけますか?シルビア様ははじめから社長のことお好きじゃなかった。なのに気がある振りをされたのはなぜ何ですか?
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うふふ わたくし嫁いできて夫に一目惚れいたしましたの。当時夫は二十五歳でわたくしは九歳、相手にしていただける訳はありません。それでも初潮を迎えて女になれば、本当の夫婦になれると指折り数えておりました。が、わたくしが女になっても夫の御渡りは無く恐る恐る夫に聞きましたら、わたくしの国が平定されるまでの人質だから平定されたら帰って貰うと言われましたの。
そこに十歳上の母国から付いてきた護衛騎士のエディにずっと愛してたと口説かれて、よろめいてしまったのよ。どうせ母国に帰るなら同国人なら面倒はないでしょう?それに、わたくしはずっとかなり年上が好きなの。
え 王太子が出てこない?年下なんて最初から相手にしてませんから、これと言って好きなフリもしてませんよ。周りでウロチョロするから構って遊んでただけ。王妃としての公務は側妃がするし暇なんですもの。エディと深い仲になってから邪魔なので遠ざけたら、自分の事を思ってくれる!婚約破棄はもうすぐです!とか盛り上がっていたわねぇ。無視したけど、後ろ盾になってくれる公爵令嬢と婚約破棄するなんて馬鹿よね。しかもあんな美人。もったいないわよね。そりゃ隣国の王太子に攫われるはず。うふふ。
キスをした?えーと身に覚えがありませんわ。あ!そうだ。転んだとき抱きとめて貰って、そのときに唇が触れたような気がしますけど。
どうされたの?脱力してますけど。まあこれからはあなたが彼を支えてあげてね。
あなた彼が好きなんでしょう?あなた確か男爵令嬢でしょう?大丈夫臣下に降りたし。なんとかなるわよ。まあ お顔が真っ赤。可愛らしいこと。それではお元気でね!
終
王太子だけ最後まで名前が出ませんでした。お読みいただきありがとうございました。




