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Never Ending Story Writer≫≫  作者: ペイザンヌ
1/16

0.99:≫≫プロローグ


 カード・キーを差し込み、マンション全体を管理するA.I.システムにアクセスする。


 上条(カミジョウ)は慣れた手つきでオートロックを強制解除した後、さらに目的の部屋である[801号室]のドアの緊急開放を管理システムに要求した。


「8階だーー」


 二人の男は両手に機器を抱えるとエレベーターに乗り込んだ。


「くそ、腹減ったな。こんな夜中に通報とはね」

自動救急通報オート・エマージェンシーから現在11分経過ってとこだな」と、肉付きのいい男が時計を確認した。


「どっちが(もぐ)る?」


 ジャンケンで負けたのは言い出しっぺの上条(カミジョウ)の方だった。


「また俺かよ……! たまにはおまえも()()に出た方がいいぞ。カンが鈍るぞ、榎本えのもと

「へへ、悪いな、まあこれでも飲んでろや」


 榎本えのもとと呼ばれた肉付きのいい男からジェル・ドリンクを渡され、上条(カミジョウ)はそれを口に含んだ。


「うわ、不味(まっ)ず……」

「それでも新製品なんだぜ。()()()()効果はバツグンだ」


 目的の[801号室]はエレベーターを降りてすぐの部屋だった。部屋の中に()()()()()()()いない。そのことはすでにわかっている。上条カミジョウはノックすることもなくノブを回した。ドアは先ほどの緊急要請によりすでに開かれていた。


「よし、いくぞ」


 二人は部屋の中へと無造作に()()を運び入れた。


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人間たちよりも人間くさく! 完全猫目線、猫たちの寓話『イシャータの受難』もよろしくお願いします
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