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魔王  作者: 昼寝
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【プロローグ】始点

 それを目指すきっかけは、あの一言だった。


「良い視点だ。興味深い」


 憧れの人。誰もが一度は目指す魔法使いの頂点――魔王。


「これだから、子らと話すのは面白い」


 そんな存在が、僕の発想を『興味深い』と言った。胸の奥が熱を帯びたのを感じた。


「魔法とは発想力だ。固定概念に囚われていては何も発展しない」


 まるで自分には力があるような、そんな錯覚を。掛けられてしまった。魔法の言葉を。


 だから目指してしまった。――魔王を。

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