第六話 優しい夫婦
「もう!!……私に…関わらないで…」
「なにを言ってるのお姉様…?私家族じゃなくてもお姉様に会いたいわ…!」
「そんなの!……私を…」
ストレス発散の為に私を使いたいだけなんでしょ……
声にはでなかったが、いやださなかったが心の中で強く思った。
「とても苦しい人生をありがとう。さようなら。」
私は崖から落ちた
と同時に皆の笑い声が聞こえる。
「お、お姉様!!…………フフフ…アハハハハ!!」
「よくやく消えたな。よかったなフィーラ!」
「すこし家事をさせた、たったこれだけなのに死ぬなんてっ!!!フフフフフ!!ハァー面白いっ!」
ここまで心が腐っていたとは。
私はロープを使いゆっくりゆっくりと崖を降りた。
「さてどうしましょう、行く宛がないわ。一旦街に行ってみようかしら。」
《ルビィーア街》
夜中だから人が全然いないわ。お店もほぼ閉まっているし宿やっているかしら。
宿はあったけど…灯りがついていないわやっていないのね。どうしましょう…。ぽつぽつと雨が降ってきているし風もさっきより強くて寒い…。
ブルブルと震えていると夫婦と思われる人が通りかかった。
「どうしたの?大丈夫?」
「寒いのか…震えているぞ俺の上着を着とけ。」
夫婦はとても優しく私に話しかけてくれた。
この夫婦なら今日だけでも私を家に泊めてくれるかもしれない…!
「…上着ありがとうございます…その、今日だけでいいです!泊まらせてくれないでしょうか!行くところがなくて……その…」
「焦らなくて大丈夫。流石にこんな幼い子供をここに残して帰るなんて出来ないわ。それななんだか訳ありそうですし…?」
チラッと旦那のほうを奥さんが見る。
「もちろん俺もいいぞ。」
「よし!決まりね!じゃあ行きましょうすぐ近くよ!」
夫婦の家は2階建ての木のお家。他の人の家と比べると少し立派だ。
「お邪魔します………!?」
ドアを開けるとそこには1人の男の子が椅子に座っていた。
「えと…は、はじめまして。」
「なあこいつ誰だよ」
「この子は……そういえば名前すら聞いてなかったわ。お名前聞いてもいいかしら?」
「エミーナといいます。6歳です。」
「なぜ俺の家に来たんだ。前から知り合いだったのか?聞いたことの無い名だしそれはないか…。」
色々質問されてる気がしなくもなくもない。今は眠くて仕方がなかった。
「ーーおい聞いているのか?」
「むぅんんんーー……」
「エミーナちゃんは眠いのよ。レオには悪いけどこの家に泊めてもいいかしら…?お願い!」
「俺からもお願いだ。」
「ゔ、仕方ないな、今日だけだぞ?」
私はふかふかの布団の中で眠りについた。
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