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迷想連奏歌  作者: 加部宮
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迷想曲

ひとり静かなホールの中で彼女はライトを浴びていた

黒く輝くグランドピアノの鍵盤蓋をそっと開け

鍵盤の白とそっくりな細い指先うごめいた


軽やかに流れるその曲は

姿なき音の暴れ歌

彷徨い憂いで紡いだ音符

その音たちは迷走しだす

流し流されひび割れた迷いの想いが響いてた


壊れた音は踊りだす

ひとり静かなホールの中を

人が聞けば顔を顰める暴れた音符が踊りだす


断ち切られぬその迷いは

美しい曲さえ乱したのに

彼女の想いは一切乱れず

一心不乱に指を動かす


迷想曲は美しい

乱れたそれが美しい

ひび割れ暴れて壊れた曲は

また新しい姿を見せる


迷い彷徨い見つけた乱れは

心の底をも見抜き通す

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