おまけ水
「それでね私は言ってやったんですよ。楽しい合コンだった! さあお会計なので皆さん割り勘でお願いしますと。そしたら女性陣が般若のような形相になりましてね。ふふ」
「そこは男達で払えよ、大人なんだからさ」
「俺じゃあ怖くてそんな事言えねーわ」
「ボリボリボリ。あ、ポテチ無くなった。おっさんポテチとコーラ追加」
若者達と何とか打ち解けたおっさんはくだらない昔話を酒の肴に用意してやり、彼らにコンビニ通販で仕入れた商品をせっせと売りつけていた
「おい、これ以上ここで飲み食いしたら泡盛りに行く腹が残らねえぞ」
「しょうがねえだろ旨いんだからよ。それにこんな珍味食ったことねえだろ? 今食っとかなきゃよ」
「ムシャムシャ」
どうやら意見が割れたようだ。更なる利益を求めるおっさんが救いの手を差し伸べてやる
「じゃあコーラを止めて酒でも出します? 乾きものだけじゃなく火の通ったツマミも少しは出せますし」
「酒あんのかよ! 何で言わねえんだよ!」
「いや、聞かれませんでしたし。店の予約など取ってる可能性もありますからね」
「じゃあ酒はここで飲むって事だな。適当に酒三人分とそうだな、腹持ちのいいツマミも出してくれや」
ご新規さまご延長です! 金だ金だ全部吐き出しやがれ
缶ビール三本にから揚げを15個出してやる
彼らは箸を用意する前に手掴みで肉をひったくり口に突っ込んでいく
「うめえ。これもうめえぜ」
「鳥のモモの部分だけの料理か。豪華じゃねえか」
「プシュッ! ゴクゴクゴクゴク、げぇーっぷ。冷えたラガーか。始めてだがのどごしが半端ねーな」
「よう食いますわ」
その後も彼らはしばらく飲み食いを続け、三人を相手に金貨二枚分に近い利益を叩き出す事が出来た
うひょひょ、たまりませんな
「そろそろ次の仕事がありますので私は行きますよ。君らもそれだけ食べれば満足でしょう」
「ひっく。ああ消えろ消えろ」
シッシッとリーダー格の男が手を払う
「これはサービス。沢山お買い上げいただきましたのでね」
ミネラルウォーターの入ったペットボトルを一本ずつ置いて立ち去るおっさん
二日酔いの痛みは嫌と言うほど知っているのだ
おっさんが立ち去ったの確認して若者たちは今まであえて黙っていた話題に触れる
「・・・・・・気の毒な奴だ。そろそろだろ。あいつらが動き出すのは」
「前回はターゲット2人だったよな。出稼ぎの仕事に行っている事になってるけど、実際はもう土の中だろうねぇ」
「あいつはそんな悪い奴じゃねえけどこればっかりはな」
残された三人は最後のタバコをふかしながら物思いに耽るのであった
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