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モーニングカレーライス

朝飯だ、モーニングを作ろう

レイの支配から逃れる手段は現状無いので、汗水流して働きながら謀反の為の力を研ぎ澄ませることにする


具体的には、善行ポイントを貯めて特殊スキルを取得か、から揚げを食べて捕食ポイントをステータスに割り振るかの二択だ


そのためにも朝食だ、今日も井戸汲みの仕事があるので朝からガッツリ食わないと。昨日貰った大銅貨2枚の給料を電子パネルに突っ込み1000円分残高を増やした。実は狼を売って手に入れた残高はもう殆ど残っていない


飯代に使ったのもそうだが、歯ブラシや歯磨き粉、洗剤などの日用品をちょこちょこ買っていたら生活必需品で使い果たしてしまったのだ


「から揚げとパンばっか食ってたから米が食いたいな」


コンビニアプリを起動して商品をチェックする。よしレトルトのご飯パックを購入しよう。田中のご飯と言う3パック入ったレトルトご飯を350円で購入する


ちなみにコンビニで買った商品には、電子レンジと給湯機の無料使用ができる。この機能が中々どうして助かるんだ


「グルス、朝飯作るから火をおこしといてくれよ。あと平皿3枚とスプーン3つな」


「お前は何でいつもおれとエムルに飯をくれるんだ? お前も余裕はないだろう、今日はいらねえよ」


「グルスの昨日の給料は、私との喧嘩が原因で貰えなかっただろ? 私は貰えたからまぁ気にするなよ。せめてもの罪滅ぼしだ」


「……皿とスプーンだったな」


さて、米を食うのはいいが肝心なのはおかずだな。米とから揚げだけでも美味しいけど今日は少し豪華にいきたい。何を買うか液晶をスクロールしているとレトルトカレーの画像で私の手が止まる


「これだ!」


カレーという物は時に暴力的な魔力を感じる。一度食いたいと思うと食べずには居られなくなってしまう。日本人が作った日本風カレーとは業の深いものだ


「おはよう」


飯の支度をしているとエムルが起きて来た。彼女は鍋に、配給で貰ったカチカチのパンを入れて朝飯の支度を始める。そのまま食べるのはキツイので鍋で煮るみたいだ


「今日の朝飯は私がご馳走しよう、そんなパンよりもっと良い物をな」


「ほんと!?」


エムルの顔がパァッと明るくなる。前回のバターロールで味を占めたな


「今日の飯はやべえぞ、おそらくメチャクチャ美味い。それはもう暴力的にね。エムルは鍋に水入れて火に掛けといてくれるか?」


「いいよ」


彼女は勢いよく自分のスペースに移動すると鍋を掴み取り、水を汲みに外に走って行った。飯の力は偉大だな


レトルトのカレーパックを3個購入する。1つ130円だから3個で390円だ。レトルトご飯と合わせると、昨日の稼ぎの8割ほどが吹っ飛んだ。まあこれは先行投資だから仕方ない


「お水温まったよ」


「オッケーオッケー」


カレーの入ったパウチをお湯に入れて3分ほど湯煎させる。その間にレトルトご飯を電子レンジ機能で温めておく


「平皿にこれよそっといてよ」


「ん? なんだこれ見たことねえな。何かネバネバしてる。腐ってんじゃねえのかこれ」


「農家の人が作ってくれたお米様に罰当たりな」


「ほんのり甘い香りがするよ?」


「これはね、お米って言うんだ。私が住んでいた国の主食だ。食べ慣れるとやみつきになるぜ」


米をよそった平皿にカレーのルーを投入!

更にから揚げを4個トッピングして、から揚げカレーの完成だ!


「いい匂いがするよ! これ何て言うの?」


「カレーライスだよ、さぁさぁ冷める前に食おうぜ。わたしぁ腹減っちまったよ」


「うーん、これはちょっとあれだな。あれに似てるな・・・・・・」


グルスの顔色が優れない。あれっていうのは恐らくアレのことだよな。おいおいカレー食う時にアレの話はやめてくれよ!


そういえばグルスの昨日の仕事はクソの汲み取りだったっけな。彼には私が考えるより尚更キツイものがあるのだろう。まあ私は許さんけどな


「グルス! 旨いから食ってみろよ! ほんのちょっと、ほんの先っちょだけでいいからさ」


「うーん」


グルスがまごまごと戸惑っているとエムルが先にスプーンを伸ばす


「おいしい! あまじょっぱくて、でもちょっと辛くてよくわからないけどおいしいよ。グルスさんも食べたほうがいいよ」


彼女はそう言うとパクパクとカレーを口に運ぶ


「まあ匂いは確かに旨そうだしな。」


ようやっとッグルスもカレーを口に運んでくれたので私も食べることにする。想像通りの味だ。何度も食べ慣れているけど、やっぱり旨いぜレトルトカレーは


「うめえ! 辛みの中に複雑な旨味がありやがる。米だっけか? 米の甘さにカレーの辛さが合わさって手が止まらねえ」


「口に合うようで何よりだ」


「お前の料理はホントに規格外だな。香辛料をどんだけ使ってんだよ。貴族でも中々食えるもんじゃねえぞこれ。お前ホントに何者だよ」


「まだ話せる段階じゃないから詮索は勘弁してくれ」


私はから揚げにスプーンを伸ばすと2つをカレーに沈める。カレーを吸い込ませてドッロドロにして食うのがうまいんだ。残りの2つは米の上に置いてサクサクの食感にして、2倍楽しめるおっさんの奥義なのだ


「旨そうな食い方だな、よし俺もやろう」


グルスが真似をしてから揚げ2つをカレーに沈める

こ、こいつ…! おれの技を…!!

エムルも私たちの食べ方を見て、から揚げをカレーに浸し始める


1つ、2つ、3つ、4つ !?!?


あろうことかエムルは何の躊躇もせず4つあるから揚げ全てをカレーに沈めた。動きにまったく迷いが無かった。こいつぁ相当なドロラーだぜぇ


私は初めて見るドロラーの洗礼を受けつつカレーを完食したのであった

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[気になる点] >実は狼を売って手に入れた銅貨はもう殆ど残っていない >飯代に使ったのもそうだが、歯ブラシや歯磨き粉、洗剤などの日用品をちょこちょこ買っていたら生活必需品で使い果たしてしまったのだ …
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