表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こんな奴でも青春したいっ‼︎  作者: Gヘッド
episode.5 秋では色々赤く色づく
95/402

見つけてくれると思ってた

はい!Gヘッドです!


今回はなんか題名がロマンチックですね。まぁ、ロマンチックなシーンはありませんが。

午後二時くらいまでだろうか。俺と赤石はずっと話していた。もちろん、俺は赤石が経験した嫌な事の事を話しに出さないようにしていた。多分、それは赤石も察していた。だから、話はだいたい他の人たちの事だった。倉本の変態っぷりや、白浜がピュアすぎる、うざい北瀬をいっぺん締め倒そうか等を話していた。自然と会話は弾んだ。意識はしてはいなかったが、ここで話が止まってしまったら気まずくなるのが嫌だった。だから会話を弾ませていたのだろう。でも、段々とネタは尽きてきた。


ネタが尽きたら赤石の悩みの事を話そう、話そうと思っていたが話を切り出す事ができなかった。


すると、赤石が独り言のようにボソッと言ってきた。


「何故、お前は私なんかに優しくするんだ?」


その言葉にはどんな想いがあったのだろうか。見捨ててほしいという事なのであろうか。


それでも俺は誰も見捨てる気はこれっぽっちもない。


「だから言ったろ。お前は俺の友達なんだって。大切な友達」


「まぁ、お前が言うと信用はできるな。馬鹿そうだし」


イラッ‼︎ば、ば、馬鹿じゃないもんっ‼︎


「なぁ、赤石。一つさっきから気になってんだけど聞いていいか?」


「何だ?」


「そのさ、お前、何でさっき買った服に着替えたの?」


赤石はギクッとする。


「い、いや。そ、そこに気付いたかぁ……あははは……」


「……いやいや、だから?理由は?めっちゃ気になるんだけど」


「そ、それは、その……」


「いや、もったいぶらなくていいから」


「その、この服を着てれば見つけてくれるかなって思って……」


「……誰に?」


「それは……」


赤石は無言で俺に指を指した。どうやら俺が見つけてくれると思ったらしい。












……は?何を言うとんのや。俺が見つけてくれる?いやいや、見つけたのはほぼ倉本のおかげだからね。俺は何もしてないよ。ただ、GPSの通りに来ただけ。


赤石は俺と顔を合わせようとしてくれない。ああ、もうだめだ。女子の気持ちが全然わかんない。


「まぁ、とにかくお前が何を言ってるかわかんないから話進めるぞ」


俺がそう言うと赤石は一瞬にして冷めた。


「ああ、やっぱりそうきたか。さすがだな」


「えっ?何?」


「いや、いいんだ。話を勝手に進めてくれ」


「勝手って言わないで‼︎まぁ、とにかく、本題は何でお前は生徒会選挙に出ないのかだな」


「だから言ってるだろう。生徒会は嫌だ」


「どうしてもか?」


「ああ。どうしてもだ」


「そうか、じゃぁ……」


俺は赤石の首筋をそぉっと撫でた。赤石は「ひゃぁっ!」と可愛い声を出した。そして鬼に豹変した。


「このっ‼︎クソ変態めっ‼︎」


赤石は俺のみぞおちにパンチを入れてきた。


「ヘブホォッ‼︎」


「ふんっ‼︎ざまあみろだ!」


「イタイッ!みぞおちはアウトでしょ!」


「まぁ、これでさっきまでの分は返してやった」


いやいや、返しすぎだから。どんだけ痛み倍増して返したんだよ。痛み倍増セール中ですかこのやろー。


「ってか、何でお前は私に生徒会に入らない理由を言わせようとする。どうせ知ってるだろう」


「いや、まぁ、知ってるけど。一応?」


「その一応が余計なんだ」


「は、はい。すいません」


何故か、俺は怒られた。


「お前は何故そこまで私が生徒会に入る事を望むのだ?」


「そりゃ、学校を良くしたいからだよ。俺、生徒会長の清戸と約束しちまったんだよ。学校を良くするっていう。だから、良くするためにはお前が必要なんだよ」


「つまり、結局は自分のためか?」


「うん。そりゃそうだろ」


俺がそう言うと赤石はため息をついた。


「呆れた。少しはまともな答えが出たのならなろうとも思ったのにな」


「なってくれんの?」


「まともな意見が出たらな」


ふぅん、まともな意見ねぇ。


もう、とっくのとうに出てるよ。喉の所までだけど。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ