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こんな奴でも青春したいっ‼︎  作者: Gヘッド
episode.5 秋では色々赤く色づく
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小さなベンチに二人で

はい!Gヘッドです!


今回からラストスパートですね。多分ですが。

俺は倉本から渡されたGPSを頼りに赤石がいる場所を探す。しかし、高さは分からなかった。ショッピングモールは地下、屋上を入れて6階もある。捜索はしらみ潰しである。


地下はないだろうと思い、まずは一階から探した。そして二階、三階、四階と探したが見当たらなかった。


残るは屋上。俺は屋上へ行った。


ショッピングモールの屋上は植物が多く植えられている。『自然と一緒に』をコンセプトにしていて庭園のようである。


時は三時、多くの人がそこの屋上に来ていた。


「綺麗だね」「癒される」など多くの声が聞こえきた。俺が人混みに紛れてしまったために赤石を見つけにくくなってしまった。俺は何とかして人混みの中から抜け出した。


駄目だ……。これじゃぁ、人が多すぎてわからない。どうすればいいのか……。せめてわかりやすい服とかでも着ていれば。


その時だった。俺の目にははっきりと映った。ピンク色のシンプルなスカートがひらひらと舞って、白色のブラウスとクリーム色のカーディガンのコンビが優しい色合いをかもし出していた。


あれは、確か、赤石が買った服だ……。


それを見た俺はその服を着た女性の手を握った。


「おい、委員長……」


するとその女性は振り向いた。


「ゆ、柚子木。何でここに……」


その女性は赤石であった。赤石は俺を見るとすぐに目線を地面の方にずらした。


「何だ?何しに来た?」


赤石は相変わらずである。まったく、それだから友達が出来ないんだ。


「何しに来たじゃないでしょ。誰のせいでここにいると思う?」


「何だ?そういう風に自分の非を認めさせて楽しむのか?このサディズムめ」


「いや、違うから。SMとかじゃないから。ああ!もう、あんたは本当に馬鹿だな」


「なっ!何だと!私の方がお前よりも頭はいいぞ‼︎」


「ほら、そういう所がダメなんだ。何でも頭だけで考えてちゃダメに決まってんだろ。やっぱここだよ。ここ」


俺は右手で自分の胸をポンポンと叩いた。すると赤石は急に冷めた。


「うわっ、きもっ!」


ひどいっ!ネタで言ってみただけなのに!


まぁ、半分はネタだけど、半分はちょっと本気。


俺たちは人混みの中で話していた。なんとなく俺と赤石は邪魔になっている事に気付いた。


「委員長。一旦、あそこに座ろう」


俺は屋上にあるベンチを指差した。ベンチは全て木で作られているらしかった。だいたい2人ぐらいなら座る事ができる。まぁ、密着はするだろうけど。俺はそんなベンチに腰掛けた。


俺が先にベンチに腰掛けると、赤石がベンチの上に荷物を置いた。


「どうした?荷物を下に置きたくないっていう潔癖症か?」


「いや、そうではない……ただ……その……」


「ああ、もう、じれったいなぁ。どうしたの?俺の隣が嫌か?嫌なら俺が立つけど」


「い、いや、いいんだ。座っていてくれ」


「ダメだな。それは俺のポリシーに違反する。女の子には迷惑はかけたくないしな」


「お、女の子。私がか?」


「は?何を言ってんの?どう見たって女の子でしょ」


「そ、そう言われると嬉しいものだな」


赤石はこめかみに垂れ下がっている髪を耳の後ろまで持っていった。耳の輪郭を撫でるかのように。


「それより座れよ。別に俺が立つから」


「い、いや、別に大丈夫だから」


「いや、いいよ。ほら」


俺は赤石の手を持ってベンチに座らせた。やっぱり少し小さいのか赤石と密着する。


赤石はベンチに座ると膠着こうちゃくしてしまった。


俺はそんな赤石を座らせてベンチから立とうとした。すると、赤石が俺の手を握った。


「その、別に、座っていてもいいぞ。い、嫌じゃない……」


「ああ、わかった」


で、俺も結局ベンチに座った。狭いベンチに二人で座る。


緊張しているのか赤石は全然動かない。


「おい、どうした?」


「いや、その、近くて……」


「じゃぁ、立つよ」


「い、いや、大丈夫なんだ。本当に」


赤石はおろおろしながらそう言った。


なんか変だな。どうしたんだ?

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