おはようございます!お兄さま!
雛乃まいん、初めての作品になります!
萠ちゃんのドタバタコメディloveを皆さんも楽しんで、応援してあげてくださいね!
「愛しています!お兄さま~~!」
おはようございます!あたしは、一柳萠。13才、中学二年生です!
栗色の腰まである長めの髪を今日は、ポニーテールにしています。瞳はブラウン。周りからは、色白だねって言われます。
そんな萠には、大好きな人がいます!
それは、一柳円お兄さまっ!なのですっ!
あ。噂をすれば?
トントン……。
二階から下へ降りてくる音。この音は!円お兄さまの足音です!
ちなみに、今。七時丁度。お兄さまは、サッカーの朝練があるので、何時もこれ位に下にいらっしゃいます。
カチャ。
ドアが開きます。すかさず、
「おはようございます!お兄さまっ!今日は、萠、メイドバージョンですっ」
爽やかに笑顔で挨拶と、アピールです!お兄さま、
「……ふうん。また、残念な事を」
ぼそっ。呟かれて、萠の握った鮭お握りをパクり。大きくかじりました。
「おっ美味しいですか?お兄さま」
「別に、普通」
淡々と答えられて、二個目を手にされるお兄さま。なんて素敵なんでしょう!
日に焼けて脱色した茶色い髪は、今風です!二重で切れ長の瞳はクールです!日焼けした肌は、褐色に近くて、それもまた、素敵なのです!
しかも、頭脳明晰。学年でトップクラスにいるのですから、そりゃモテますよね……。
いえ。いけません!お兄さま、萠がいるのですから。彼女なんて言う、恐ろしいモノは禁止ですよ?
「萠、もーえっ!」
ハッ☆
「また、何処かに漂ってたな。早く、弁当。遅刻する」
「あ。はい!すいません!お兄さま」
バタバタ。サッ。素早く、お弁当を手渡します。
「じゃあ!」
「行ってらっしゃいませ、お兄さまっ!」
メイド服を軽く捲る様にしてお辞儀してみたのですけど。お兄さまは、メイド萌え、では無かったようです。
さあ、萠も頑張ってこれから準備です!わが家は両親が働いて居るので、萠は家事などを、引き受けています。
萠も早くしませんと、お兄さまの応援とお兄さま親衛隊の皆さんから、お兄さまをお守りする事が出来ません。お兄さまって凄くモテるのです!
萠は、そんな方々から今日もお兄さまをお守りします!
萠はお兄さまと同じ公立高校に通っています。歩いて行ける距離です。
さあ、今日も元気に出発ですよ!
家のドアを閉めたら、
「あ。萠じゃん。おはよー」
谷崎君に声を掛けられました。谷崎優斗くん。家が隣の幼馴染みさんです。
「おはようございます、谷崎君」
「もう、優斗って呼んでよ。萠」
谷崎君、ちょっとむくれています。髪の毛、ちょっとだけ茶髪にして、本人が気にしているというちょっと童顔さん。いわゆる、可愛い犬みたいな感じでしょうか。
くるんとした大きな二重が、特徴らしいです。まあ、萠にはお兄さましか見えませんけど!
「相変わらず、未だブラコンなのか?もう、俺にしておけって。実らない恋は辛いだけだぞ」
なんて言われても。物心付いた時からお兄さま一筋な萠です。お兄さま以外の男性だなんて……!
「放って置いて下さい!行ってきます!」
聞きたく無くて、萠は走り出しました。
最後までありがとうございました!
「萠は今日も、幸せです!」
沢山の愛しています!そして、萌えを込めて!