表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
古今和歌集から(1)  作者: 舞夢
252/289

さ月まつ 山ほととぎす うちはぶき

よみびとしらず

さ月まつ 山ほととぎす うちはぶき 今も鳴かなむ こぞのふる声

                       (巻第三夏歌137)

五月になるのを待っているホトトギスは、羽ばたいて今、鳴いてくれないだろうか。

去年の聞きなれた鳴き声でかまわないので。


伊勢

五月こば なきもふりなむ ほととぎす まだしきほどの 声を聞かばや

                       (巻第三夏歌138)


五月が来てしまうと、その鳴き声もすぐに聞きなれたものになってしまいます。

ですから、その時期にはなっておりませんが、初々しい今の鳴き声を聞きたいと思うのです。


いずれも、ホトトギスの鳴き声を、待ち焦がれ、鳴くようにと急かしている。

(巻第三夏歌137)は、昔の鳴き声でもいいから、と願う。

(巻第三夏歌138)では、初々しい今の鳴き声でも、と願う。


ホトトギスにとっては、鳴きたい時に自然に鳴くので、大きなお世話というところかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ