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古今和歌集から(1)  作者: 舞夢
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三輪の山 いかに待ち見む 年経ふとも

仲平の朝臣あひ知りて侍りけるを、離れがたになりにければ、父が大和守にはべりけるもとへまかるとて、よみつかはしける

                                伊勢


三輪の山 いかに待ち見む 年経ふとも たづぬる人も あらじと思へば

(巻第十五恋歌五780)


※仲平朝臣:藤原仲平。関白藤原基経の子。七条后温子(宇多天皇中宮)の弟。

正二位左大臣。伊勢は七条后の女房だった。

※父:藤原継陰。大和守在任は寛平3年(891)から。

※三輪の山:奈良県桜井市。山全体が三輪明神のご神体。我が国最古の神社。


藤原仲平朝臣様とは互いに思い合う関係でありましたが、いつの間にか離れがちとなり、父が大和守であり、その任地に下ろうと思い、詠んで贈りました。


人を待つと言われる三輪の山は、どのようにして待ち、お逢いできるのでしょうか。

いつまで経っても、訪れてくれるお方もないと思いますので。


伊勢の仲平へのお別れの歌。

ただ、「たづぬる人も あらじと思へば」と詠みながらも、「訪れて欲しい」の願望も読み取れる。

自分からはっきり「お別れの歌」を贈りながら、実はまだ諦めきれない。

なかなか、微妙な女性の心理の歌と思う。

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