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日常で世界を変える(瀬戸編)  作者: mei


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12月8日 オンライン体験(英語)

 まだ時刻は7時。それなのに、勉強しているなんて信じられなかった。朝の光が窓辺を優しく照らす中、私はパソコンの前に座っていた。オンになった画面の向こう側には、笑顔で説明する森川が映っている。昨日までの真面目な感じはあまりない。ユーモアを交えながら、オンラインでの英語の体験授業を受けていた。自分の部屋でうけられるとはいえ、体験のときとは違う独特の緊張感があった。「Good morning, Asuka!Ready for today’s lesson?」森川の明るい声が画面越しに響いていく。私は小さく頷きながら、「Good morning, sensei. Yes, I’m ready.」

 ぎこちない英語で返答したのだった。すると、森川はどうすれば英語の点数が取れるかということを話し始めた。英語では、大きく4つのポイントがあるそうだ。1つ目が文法、2つ目が長文、3つ目が英作文、4つ目がリスニングだ。私が受ける共通テストまでは、どちらにしろ1ヶ月程度しかない。そのため、今回は1つ目の文法と2つ目の長文に絞ることが伝えられた。そんなんで点数を取れるのだろうかと疑問を抱いたが、すぐに払拭してくれた。というのも、文法と長文はどの大学でも共通して出る確率が高く、共通テストが終わった後の私立受験にも役立つというのだ。

 一通り説明した後は、点数の取り方について。森川の言う通りにやれば70点は確実に取れると話してくれた。画面の右下に森川の画面は動き、真ん中には英語攻略法と書かれたスライドが映し出された。先生が用意したスライドには、綺麗な彩りで読みやすい。やっぱり、この人かもしれない。説明を聞けば聞くほど、私はそう思ってしまっていた。そういえば、森川はこの後、出勤するとか言っていたが大丈夫なのだろうか?こんな体験授業を毎日こなしているのだろうか?開始して15分が経過しようとしていたが、未だに音声の遅延や雑音はほとんど感じられなかった。ずっと森川の声が鮮明に届いている。森川は、冗談を交えながら、大学生活について語り始めた。笑い声が画面越しに広がり、部屋の中の静かな空気が一変した。画面の中だけど、まるで対面でコミュニケーションをしているかのような一体感があった。自分のペースで学べるこのオンラインの塾は、私にとって自分の可能性を広げてくれるのではないかといつしか期待を寄せている自分がいたのだった。

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