表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/80

9月23日 陸上競技大会

 今日は、朝から、病院に向かっていた。みんなで集まってから早くも3日が経過しようとしていた。


 ー9月20日ー


 時刻は、7時20分を過ぎようとしていた。


 私 「優衣がキレた時、どうしたの?」

 真波「そこなんだよね。優衣が怒ったのが、球技大会の試合中でさ、私も謝れる状態じゃなくて。言い返してしまったんだよね」

 私 「そりゃあ、そうだよね」

 真波「後々、こうなるんだったら、言い返さなきゃよかったなぁ。ハハハ」


 当時は、真波も冷静さに欠けていたようだった。


 私 「今日、結構話すの?」

 真波「あー。何も考えてなかったかな。話した方がいい?」


 真波にとって、優衣はそこまで、気にする対象ではないのだろう。


 私 「うーん。どっちでもいいんじゃない」

 真波「優衣は、なんか言ってなかったの?」

 私 「えっ?そこは、聞いてないよ」

 真波「そうなんだ。てっきり、優衣は、明日花に言ってるのかと思ってた」

 私 「後で言っておこうか?」

 真波「別に大丈夫だよ。頃合い見て、話してみるし」


 私は、優衣の冷静さに少し愕然としていた。


 私 「わかった。でも、なんで、優衣はそこまでして怒ったんだろうね」

 真波「たぶん、私がみんなに興味もってないように思ったんじゃない?」

 私 「みんな?」

 真波「今日集まったメンバーに」

 私 「そういうことなの?」


 私は、何となく気づいていたが、知らない程で話していた。


 真波「たぶんねぇ」

 私 「何か心あたりあるの?」

 真波「うん。私、2年生の時、仲良くなった子がいて」

 私 「あっ。もしかして、噂のBIG3?」

 真波「知ってるの?」

 私 「うん。優衣からも聞いたし、那奈からも聞いたし」

 真波「那奈?」

 私 「これ言っちゃいけないんだった。ハハ」


 私は、つい、下田那奈のことを話してしまっていた。


 真波「那奈って、下田」

 私 「うん。同じクラスでしょ?」

 真波「うん、うん。その話、聞きたい」


 興味津々で、私の顔を見てきた。


 私 「いや、その話は、おいといて。BIG3と仲良くなったらダメなの?」

 真波「いや、那奈の話聞きたいんだけど‥‥。ダメじゃないけど。たぶん、優衣からしたらさ、私たちと仲良くせずに、なんで他の人と仲良くするのよって感じなのかな」


 真波は、那奈の話を聞きたそうにしていたが、私の話に応答してくれた。


 私 「ちょっと嫉妬してる感じ?」

 真波「わからないけど、たぶん、そんな気がする」

 私 「そっかぁ。でも、真波なら、上手に優衣の相手もしそうなのにね。わざと、しなかったの?」

 真波「まぁ、そうかな」

 私 「どうして?」

 真波「中学校の陸上競技大会の時のこと覚えてる?」

 私 「あぁ。あったね」


 私は、この後、衝撃の事実を聞かされたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ