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正社員を逃げ出したいんですよ  作者: そきおこ


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27/29

ep27.日本の未来?その前に、俺はどうする?

これは私が書いている「1秒ストライカー」のスピンオフです。


2019年に書きました。


いま読んでみてどうですか?

「最近、日本人スタッフの多い居酒屋チェーンには行きたくないんだよね。」


 居酒屋の席に着き、生ビールのオーダーを終えたところでヨウが切り出す。


「へ~、なんでなの?」


「なんかさ~、サービス悪くなったよね?『日本はおもてなし文化だ』なんて嘘だろって店が増えてきたと思うんだけど。」


「そんなかねぇ。俺はあんまり飲みに行かないからさ。」


「地域によるのかな~。反対に、中国人スタッフの多い居酒屋チェーンが、ものすごくサービスが良かったりするんだよなぁ。」


「まぁ、そうかもな~。」


 平岡がのんびりと答える。

正直、平岡は今は課長職をやってるわけで、世にもの申すとか、そんなことを考えてる余裕がない。

 気楽な平社員のヨウは、そんなことお構い無しに話を続ける。


「こないだなんかさ。某"ピー"チェーンに友達と行ったら、『外で少し待て』と待合ベンチで待機するよう言われたんだよ。10分くらい座って待ってたら、別の店員に『勝手にここで休憩しないでって』って言われちゃったよ。」


「ちゃんと説明すればいいじゃないか。」


「もちろんしたさ。そしたら、『あ、はい、こっちです。』だぜ!抑揚なく言われちゃってさ。で、奥に案内されて入ったらガラガラだったよ…………。待つ必要なかったんだぜ?」


「そりゃ、たまらんな。」


「なんか、そういう経験が増えてきたよ。経済政策だなんだを分析する力はないんだけどさ、明るくない未来が待ってるのはバカな俺でも分かるさ。……………………。


 でも、逆にチャンスかもしれないよな。

今まで日本人がひたすら目指していた未来は、実はどこかで道を間違えてんじゃないか?


 そうだとすれば、正しい道を見つければ勝ちだ。今、1位を独走してるやつがゴールにたどり着いたら、『振り出しに戻る』って書いてありそうだよ。」


 ここで、ちょうどビールが来たので乾杯する。


「うめー。この店はいいね。」


 ここはチェーン店ではないが、日本人スタッフの多い居酒屋だ。結局、ヨウの所感は的を射ているのやら、なんなのやら。


 俺はどんな道を歩いてけばいいのかね~。

平岡は同期一番の出世株だ。こいつみたいに、今、それなりの給料もらえるようになってる奴が羨ましくある。

 一方、管理職になって会社の方針から抜け出せなくなってるのも大変だよなとも思う。


 結局、自分に取って何が一番大事かなんだろうな。幸せの価値観ってやつだ。

 ある意味、出世が遅いおかげで自然に追い込まれ、勝手に自己啓発に目覚めている。

人間万事塞翁が馬。


 こうしてサラリーマンの金曜日が終わっていく…………。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


このエッセイは、その日に考えたことだけでなく、昔の出来事や、ふと思い出したこと、将来の妄想などを気ままに書いています。


なので、ときどき20年前に戻ったり、未来へ飛んだりします。


もし共感したことや、「それは違うんじゃない?」「私はこう思う」ということがあれば、ぜひ感想を聞かせてください。


「小説家になろう」にアカウント登録すると、ページ下部の「感想を書く」からコメントできます。


また、「面白かった」「続きを読みたい」と思っていただけたら、評価やブックマークもしていただけると、とても励みになります。


みなさんの感想や評価を励みに、これからも妄想を膨らませながら書き続けていこうと思っています。


また次のエッセイでお会いしましょう。

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