エミリアの評判
1週間後、通常営業になったミリーの店は相変わらずお客さんが来て賑やかだった。
「セールだけかと思いましたが常連さんが付いたみたいですね」
「常連客が付いてくれたらとりあえずは一安心よ、お客がお客を呼んで来てくれるから」
客が客を呼ぶ、これもミリーが実体験から得た教訓である。
良い商品があれば誰かに自慢したくなる、自慢された方は興味を持って店に来てくれる。
客商売の真髄をミリーが理解した瞬間だった。
「でも、余り話題になると厄介な事になりませんか? ミリー様を知っている方々が来る事もあるかもしれませんよ」
「問題はそこよね、見た目も変わっているから私だって気づく人は無いと思うけどヘレンは一発で気づいたものね」
「私は常にミリー様の近くにいましたから見抜く事が出来ただけですから、それにミリー様の復帰を願う声も少なくはないですよ」
「そうなの?」
「レナード様がやらかしましたからね、ミリー様に対して悪く言う声は無いですよ。 逆に王家や貴族の評判は悪い物になってこの1年でかなりのダメージを受けましたよ」
「元実家も綺麗さっぱり無くなっちゃったしね」
「アレは当然の報いだと思いますよ、公爵家だからと色々やらかしてましたし……」
ヘレンは呆れながら言った。