第三十八話『お前の負けぇ~!!!!!』
「うわぁなんだこの霧は!」
「猛毒DDR!吸い込んだ奴はじわじわと浸食されて死ぬんだよぉ!」
「あぁお前スライムだな!クセーし汚ぇんだよお前ー!」
「うるせぇんだよお前は!俺の事を侮辱するって事はよぉ!この体を作ってくれたスゥ様に対しての侮辱って意味でもあるんだよなぁ!ぶっ殺す!」
あっという間に毒の霧で覆われた骸だが、全くと言っていい程効いていない様子。何ならカギュラの中身を看破した挙句、ものすごいバカにしてくる始末。これにはカギュラも怒り心頭。
「やってみろよバーッカ!」
「『クラスター・ブラッド』!!!」
今出している霧は、カギュラの肉体を分解して霧状にした物。原液ならもっと威力が出る。普通なら肌に触れるだけでも、肉その物が溶けて行くレベルの毒なのだが、全くと言っていい程無傷である。何なら涼しそうにしている程。
「あっ涼しいねぇ~。もっと温度下げて?」
「んで死なねぇんだお前は!」
更に毒をかけられる骸だが、そろそろ飽きて来たのか、殺す事を決める。デコピン一発で頭部を吹っ飛ばされ即死であった。
「じゃ」
そうして、黒ダイヤを持って帰る骸。後の事は後の奴らに任せようと言う事らしい。換気するために壁に穴を開けた後、その穴から海へ落ちる。
「相手もやっぱり武器を揃えてるみたいだねぇ~。こりゃそろそろ、本気で介入しないとヤバそうかなぁ?」
そのまま、海の中に消えて行く骸。そして海賊はと言うと、もうミルとギンの二人だけでほぼ全員ボコボコにされていた。首領がやられ、やって来た助っ人もいつの間にか死んでいたのだ。そりゃもうやる気が無くなると言う話。
「終わった」
「で、どうするよコレ?こいつら全員縄で縛っておくか?」
「面倒だから海賊船に乗せて放置しよう。その内船上警察でも来る」
「ミル!ギン!無事だった!?」
そして、腕の間隔が戻って来たナラは、ギンとミルの姿を発見する。海賊船に縛り上げた海賊共を放置しようとしているらしい。その辺を咎めることなく、大丈夫だったか聞く。
「よっ!てか俺の武器知らねぇか?」
「部屋に置きっぱなし」
「げっ、マジかよ……。俺取りに行ってくるから」
「……あ、それならナイブとエアの二人を呼んできてくれない?負けてる訳無いと思うんだけど……」
「あぁ分かった。んじゃ行ってくるわ!」
そして、ギンに二人の無事を確認させに行く。部屋に置かれていたクイーンを回収した後、最後尾に二人が座っていた。ナイブはともかく、エアは凄く辛そうな表情をしていたのであった。




