↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
93/127

わがままトーマス

今回は

ちょっとだけ甘々トーマスのお話。


ユリアへの愛はまだまだたっぷりだぞ!

という事です。

その日、何故かユリアはトーマスに後ろから抱きつかれていた。


「あ、あのトーマス様?」


「ん?」


トーマスはユリアの肩に顔を埋めたまま、全く動かない。


「そろそろ離してください。」


「ダメだ。」


後ろからお腹辺りに回された腕にギュッと力がこもった。

そのうちトーマスがユリアの首にチューチューとキスをし始めたではないか。


「え?あ、あの!え、え?」


いきなりの事で、ユリアも困惑している。


「ト、トーマス様。まだ昼間ですよ。」


「分かってる。」


ポツリポツリと言葉を発する所から見て

どうもトーマスは機嫌があまり良くないらしい。


「……だって。」


トーマスがまたポツリと言った。


「え?」


「俺だって…ユリアと2人きりになりたい。」


「トーマス様…」


思えば、エリアスが生まれてからユリアはいつもエリアスに付きっきりだった。

エリアスが赤ん坊である為、それは仕方のない事。

しかし、最近はエリアスも少し大きくなり

お昼寝の時間などは1人で寝ている事が多かった。


エリアスが生まれる前までは、トーマスが休みの日は2人だけの時間を過ごしていたが

エリアスが生まれてからはそれもほとんぼなくなっていた。


「エリアスの昼寝の時くらいは、俺にかまってくれ。」


トーマス様がわがままになってる…。


「トーマス様、機嫌直してください。」


ユリアはトーマスの腕の中でもくるりと後ろにいるトーマスの方を見た。


「トーマス様?」


ユリアはトーマスの鼻に自分の鼻をくっ付けて、にっこり微笑む。


トーマスがチラリとユリアを見た。


「ね?」


ユリアがまたニッコリ微笑むと、トーマスがユリアにキスをした。


キスは毎日沢山しているが、ちょっとこのキスは違う。

トーマスの本気が見え隠れしている。


「あっ、ちょ…んっ、トーマ…ん。」


ちょっとこれはまずいかもしれない…。

まだ昼間なのに!

エリアスもそろそろ起きる頃だし!


「トーマス様!」


一瞬の隙をついて、するりとトーマスの腕から抜けたユリア。


「まだだ、まだ足りないぞ。」


トーマスの手をどうにかかわし、ベッドから降りたユリア。


その瞬間、廊下の向こうからエリアスの鳴き声が聞こえた。


「トーマス様、今は我慢してください。エリアスも起きましたし。今日は早めに寝室に来ますから。ねっ?」


「ふー…分かったよ。」


トーマスはベッドから降り、ユリアをもう一度ギュッと抱きしめて言った。



その日の夜、我慢を重ねていたトーマスの理性がぶっ飛んでしまったのは言うまでもなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。