馬車の中で
みなさん、Merry Christmas!
素敵なChristmasをお過ごしください♡
その後、ハミルに色々なショウガレシピを教えてもらったユリアは満面の笑みでお店を後にした。
馬車に乗り込んだ3人は、ハンプトンの屋敷を目指した。
ハンプトンはユリアがニコニコしてショウガを見ているに気づいた。
「ショウガという野菜は、さほど高価ではなかったんだね。いやぁ、よかったよ。」
「はい!それなのに、ショウガって色んな効果があって驚きました!あれをくださった船の乗組員の方に感謝しなくちゃ。」
それを言うと、隣にいたトーマスが不機嫌になった。
「あれ?トーマス様どうしたんですか?」
「ユリア…あの乗組員の事だけど…」
「??」
妙に深刻な顔をするトーマスにユリアは首を傾げる。
「あの乗組員は、ユリアの事を誘ってたんだ。」
「誘う?」
「そうだよ。」
「誘うってどこにですか?」
ユリアは誘うという意味が分からなかった。
今までトーマス以外の男性とあまり関わりがなかったので当然の事だ。
「ははははは。ユリアさん!トーマス君が言っているのは、どこかに誘うって事ではないんだよ。」
「え?では、どういう意味ですか?」
「あのね、ユリアさんをデートに誘うって意味さ。」
「??……え!デ、デート!」
そこまで言われて、やっと意味が分かったユリア。
「いや、でも、そんな事ないですよ。私を誘う人なんていないですって!」
「おい、おい!トーマス君。君の奥さんは自分の事をあまり分かってないな。」
「はい、そうなんです。」
トーマスは謙遜するでもなく、素直にユリアが可愛いと言っているも同然の返事をした。
「トーマス君、そこは謙遜すべきではないのかね。」
ハンプトンはトーマスをニヤッと睨みながら言った。
「あ、すみません。嘘がつけないので。」
「こりゃ、参ったな。まぁ、ユリアさん!君は可愛いんだから、男性には気をつけなさいって事だ!」
ハンプトンは大笑いしながら、トーマスの肩をバンと叩いた。
ユリアはまさか自分がトーマス以外の男性にデートに誘われていたとは思ってもみなかったので、半信半疑ではあったが、ここは素直に2人の言う事を聞く事にした。
「はい、これからはトーマス様の側を離れません。」
「そうしてくれ。」
トーマスはちょっと安心して微笑んだ。




