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わたくしはメリー

私は、王都にあるクリムト家のお屋敷のメイド長のメリーと申します。


もうこのお屋敷で働く様になって、かれこれ15年くらいになるでしょうか。

このお屋敷で働き始めた頃は、2ヶ月に1回くらい領地からご主人様がやって来るくらいだったので

いささか、退屈をしておりました。


しかし、最近はご次男のトーマス様がご結婚されてこのお屋敷に住むことになりまして

それはそれは毎日大忙しでございます。


私メリーは、子供の頃から勉強が大好きでした。

14歳でメイド専門学校に入学してからも、毎日が勉強勉強で、まぁ大変でしたが充実した日々でした。

しかし、人生は常に勉強!

今は、若奥様のユリア様から色々学んでおります。


奥様は、もともと私と同じ庶民でしたが

トーマス様と出会い公爵家に嫁がれました。

ユリア様がやって来てから、様々な事が変わってきております。


驚いたのは、トーマス様がお仕事でいない日の昼食は、奥様も使用人と一緒に取るようになった事。

しかも、奥様はお料理までなさります。

それもとてもとてもお上手です。


最初は、使用人一同驚いておりましたが

今は楽しく昼食を取っておりまして、中には昼食が楽しみというメイドもちらほら。


私も…結構楽しみです。


それは置いておきまして

今、私達はトーマス様とユリア様のご旅行に同行中でございます。

この旅行は、実質お二人の新婚旅行でございます。


実は、私は大奥様のアンジェラ様から、重大な任務を仰せつかっております。


「目指せ!ハネムーンベービー!」


夜、お二人がよい雰囲気になるように枕元にお花を飾ったりなどなど、あれこれ気を使っております。


しかし、私は思ったのです。


「何も夜だけではない。」


私はお2人に言いたい!


「是非、昼間も励んでいただきたい!」


このご旅行中は、私どもは違う馬車で移動しておりますので、馬車の中にも沢山のクッションを運び込みました。

寝転んでも…いえ、座りやすいように配置しております。

お2人の馬車の様子は分かりませんが

仲の良いお二人のこと…きっと大丈夫だと思います。


それはそうと、そろそろ昼食の時間です。


「すみません、そろそろ昼食にしようかと思いますので、どこかで休憩を!」


ご旅行中はこの様に街のない場所で休憩する事もしばしば。

ピクニックセットはきちんと用意しております。


今日は、奥様から教えていただいたサンドイッチを作ります。

具材はマグゴナル様の農園で仕入れたお野菜。


「さて、今日からこのドリンクをトーマス様に飲んでいただかなくては。」


「メリー様!そのドリンクは何ですか?」


「これですか?これは特製のドリンクです。」


これはマグゴナル様から教わった、秘密のレシピで作ったドリンク。

色々元気になるそうでして…。


ちなみに、男性用でございます。


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