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天楼千重波、甘美な感覚
焼き鳥を食べ終え、自然と会話を弾ませる。
「キミが持ってる袋の中身は何?食べ物かな」
先ほどまで食べていた焼き鳥を見るような視線で、今まで持っていたコンビニの袋をじっと見ている。
「一応食べ物もあります」
オレンジジュース、コンソメ味のポテチ、チョコパイ、エナジードリンクを適当に出していく。
彼女が気に入ったのは、オレンジジュースとポテチだった。オレンジジュースは「すっぱい!」と言いながらも全部飲み切り、ポテチは目を離した隙に無くなっていた。
エナドリは体に悪いから飲まない方がいいと教えてくれたり、チョコパイは味が濃いから好きでは無いと言っていた。
「次はこっちに行こう!」
彼女が次に連れてきてくれたのは、人が周りに全く居ない足湯だった。
湯に足を入れ疲れを取る、当たり前であるかのように隣に座り、それに安心している自分に驚いた。
「ねぇ、キミは……私と居て嫌じゃ無かった?」
隣で聞いてくる彼女に俺は「嫌な時間は一つも無かった、キミと会えてよかった」と目を見て言うと、彼女はこれまた自然に唇を合わせてくれた。
心地良い感覚は足だけでは無かった。




