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水鏡
兄ちゃんと二人で、夏休みに始めてのお使いをする、駄菓子屋さんには行った事があるけど、今回の目的地はスーパー、狙うは醤油、みりん、ポカリ、アイスの4個だ。
「兄ちゃん、ポカリ、開けてのも」
二人かわりばんこで、母ちゃんから貰ったバックを持ってるけど、重くて辛い。
「ダメ、怒られるかも」
雨に濡れた地面からの匂いと、頭がクラクラして地面に手をつく、手の平に小石が刺さって痛い、水溜りに泣きそうな顔が見えた。
「ごめん千歳、そこの公園行こう」
兄ちゃんと二人ベンチに座りポカリを飲む、隣から今にも泣き出しそうな兄ちゃんの顔があった。
「ごめん、自分勝手だった兄ちゃんだから、これからは兄ちゃんに任せろ」
「醤油一本だけ持つ、一緒にがんば、る」
知らない道を通り抜け、いつもの信号を渡りきり、ラジオ体操の神社の前を通り、見慣れた屋根の前に母が立っていた。
「おかえり」
母ちゃんも、私たちに会えて泣きそうな顔をしていた。




