プロローグ
どうも皆様、初めまして!カクトといいます。
まだ拙く読みずらくて、整合性も無い部分もあるかとは思いますが、どうか温かい目で見守り下さい。
僕の初めての作品です、どうぞ!
その日、世界に激震が走った。
テレビに映されるのは、まさに、世界の終わり。
堤防を超えて、車や船、家屋すら容易く流してしまう自然災害『津波』。
世界の人々が目を見張り、悲しみ、嘆いたあの世界でも有名な【3.11 東日本大震災】
たくさんの人々が亡くなったその災害でもまた、
1人の少年が──。
☆ ☆ ☆
──その時、橋本 雄也はいつもの様に、友達の大地と翔太を自宅に連れて、つい1週間ほど前に購入した3DSを楽しんでいた。
雄也の家は、宮城県仙台市の海沿いに建てられた新築の一戸建ての家だ。
最近はまだまだ冬の寒さが残っており、下校時も潮風が肌寒むかった。
「あっ!?やべぇっ!?止めろぉお!!」
そう叫んだ、大地が守っている〇イニングイレブンのゴールネットが揺れた。
「っしぁあ!二勝一敗!コレで奢りだな、大地!」
そう言って大地に向かってガッツポーズをする雄也。
「まだあと5分とアディショナルタイム?あるっつーの!!」
大地の苦し紛れの小言を、雄也は聞き逃さない。
ポジションを変更し守備強化を施す為の設定にとぶのは数秒もかからなかった。
雄也達は地元の中学校のクラスメイトだ。
雄也と大地は幼稚園からの幼馴染で、小学校に入ってから翔太とも仲良くなった。
メガネが良く似合う、長髪と微妙に甘いマスクの部類に入る、気が大人しく頭の良い翔太が
「全く、これだから頭を使わないおバ──」
「──うるせぇ翔太!お前俺の大地スペシャルデッキにぼろ負けしただろ!!」
と、大地がボール(柔らか百均)を投げつける。
「やったな大地、こんのぉ!」と、翔太は大地にボールを投げつける。が、まるで小学四年生が投げたのかと思うぐらいの速度で投げられたボールが大地にゆく。
「いつもいつも、お前はホント運動音痴、だ、なっ!」
ボールを余裕でキャッチした大地が、翔太に投げ返す。
「おいお前ら!お母さんいねぇんだから、静かにしろっての!!」雄也はそう言いつつも、右手で隠し持っているボールを大地に投げつける。
そんな楽しい日々が、雄也は続くと思っていた。
そう、その地震が来るまでは──
──いきなり、身体が大きく弾むような感覚を覚えた。
「なんだ!?揺れ?!」
それが地震である、という事が分かるには、地震を経験した事の無い雄也にとっては、夢と思う程だった。
「おい雄也!!掴まれ、!」と聞こえ振り向くと、
大地と翔太はテーブルに掴まっていた。
雄也が机を掴んだ、次の瞬間には、視界が頭を振ったかのように視界が揺れたのだ。
☆☆☆
気づいた時には、揺れはおさまっていた。
さっきまでの揺れを、今更ながら地震と気づいた俺は、慌てて大地と翔太に声をかけた。
「2人とも大丈夫か?!」
「あ、あぁ」「うん…へ、平気だよ」と、気弱く返事をする2人に、安心する。
部屋を見回してみると、ほんの数分前までの家の面影は無かった。食器は割れ、テレビも棚も倒れてしまっている。
今までの思い出との風景が合わず、自然と涙が溢れてきていた。
「うっ…な、なんで…。」
涙を止めることは出来なかった。
「雄也、今は外に出よう?またあの地震が来たら、次は家が倒れちゃうかも…」翔太の言葉を聞き、若干だが考える余裕が出来る。
「あぁ、…そうだな…ぐすっ」
「大丈夫だ」と慰めなられながら外に出た時──
目の前の光景が、信じられなかった。
近所のおばさんや、走って逃げているJK。
だが、それよりも驚いたのが
──崩れ去った家々。まるでジェンガが崩れた時のように骨組みや断熱材などが見えている。
本当にこれは夢ではないのか、とこの時雄也は思っていた。いや、そうでなければ、こんな事有り得ないとそう理性が働いていたのかもしれないが。
気が付いた時には走っていた。心なしかいつもよりも走れている。
今は2人と一緒に通学路である海道沿いの道を通り、中学校を目指して走っている。
その時、大地が気づいた。
「お、おい!なんか…海の潮…引いてねぇか?」
その瞬間、翔太が慌てた様に言い出した。
「っ?!!早く逃げるぞ!津波…が来る。かも…早く高い建物まで逃げよう!!」
その言葉を言い出した途端、翔太は道をそれて海とは反対に進み始めた。
所々で地割れが起きている道路を進みながら、住宅街に入ろうとした時、誰かが叫んだ。
「『津波』だぁー!!逃げろぉ!!!」
海の方向をみると、500m離れているにも関わらず堤防を乗り越えて来ている『津波』が見えた。
とんでもないスピードで迫っており、黒い濁流が自転車や自動車でさえも流してしまうのを見た。
「はっ、早く逃げねぇとやべぇぞ!!」
大地が叫びながら、もう走っている。
俺も慌てて追おうとした時、近くの半分が崩れている家に目が釘付けになってしまった。そこは、雄也が前々から気になっていた女の子、明香里の家だった。
走って家の前に来ると、砕け散った窓から家に入る。
戸惑いなどはあったが、それどころではないと自分に言い聞かせつつ、
「おい!明香里!いるかぁ!」と叫ぶ。
もともとアカリとは小学校からの仲だ。何度か家に入ったことはあった。(小学校4年生までだが…)
すると奥から、
「ユウヤくん?!助けてぇ!!足がっ、足が挟まって出られないの!」と声がした。安心と不安がない混ぜになりながら向かうと、
泣きながら、ソファと棚に押しつぶされているアカリを見つけた。
「アカリ!大丈夫か?もう安心しろ、助けてやる」
落ち着かせるようには言ったが、俺は全然落ち着いていなかった。
「うん、ありがとう…ユウヤくん…」
いつもの学校とは違い、弱々しく返事をするアカリ。
と、そこで大地達が追いついて来た。
「どうしたんだよユウヤ!いきなり走って…って、大丈夫か島崎!?」
「大地、一緒に棚を持ち上げるぞ。翔太は明香里を出してくれ」
「お、おう!」「わ、わかった!」
「「「せーっのっ!!」」」
☆☆☆
「よし!痛むか?」
安全な場所に引きずる様にして救出した明香里に、
大地が声をかける
「う、うん、平気、ちょっと痛めただけ」
少し晴れた右足首あたりをさすりながら、そう告げる
「なぁ!早く行かないと、津波が来ちゃう!」
慌てた様子の翔太が、窓からこちらを見て急かしている。
(アイツ、あそこに行くの速すぎだろ!笑)
と、心の中でユウヤが思った瞬間──
ザッバァァアアアン!!!!!!!
それを見たのは一瞬だった。
音とともに、翔太がいた場所には黒い濁流と、白い船先が見えた。そして、その先には真っ赤になった液体──
「に、二階に逃げるぞ──」
大地の言葉も続かず、次の瞬間には
──天井が落ちてきて、そこでユウヤの意識は切れた
☆☆☆
「報告します。モア王国での財政状況ですが___」
報告を聞きながらモア王国の国王である
『ダリア・モア・シュテリガム』は悩んでいた。
月に一度行われるこの定例会議は、現在も侵略を狙っているであろうベネフィット帝国の現状と対策、またはこの国の内情を報告するものだった。
もちろん細かい会議は分けて毎日行われているのだが、それと比べるとこの会議は些か長かったのだ。
「__なので、こちらは冒険者ギルドに任せました。
次で最後の報告ですが、例の__突如現れたドラゴンの件です」
__そう、ダリア王を悩ませていたのはそれだったのだ。モア王国は世界でも有数のダンジョンを持っていて、冒険者の質も高く、兵力は十二分と言ってもいいぐらいだ。
だが、その現れたドラゴンは冒険者7名、兵5名の死者を出してもなお討伐はされず逃がしてしまったのだ。
話によると、そのドラゴンは未知の身体を持っていて、大きさは平屋(コンビニ程度)程だったという。
しかし、そのサイズはまだ犠牲を出さずに討伐可能なのだ。本来であれば3級冒険者15~20人程で討伐が出来る程度の大きさだった。だが今回は、3級冒険者14名と2級冒険者4名と兵士30名を投入してのこの犠牲だ。
最初は冒険者と兵士の質の低下と、他の魔物の乱入を怪しんだが、いずれも違ったと報告でわかった。
「例の正体不明のドラゴンですが、最初に冒険者ギルドの3級冒険者10名を偵察に向かわせ、全員戦死。
これによりギルドは王国に援助を要請。討伐に向かわせ、何とか撃退致しましたが、3級冒険者よりも強い2級冒険者が2名戦死。原因は、尻尾から放たれる槍のようなものによる刺死と、氷属性を纏ったブレスに固められ、そのまま爪により戦死__。」
正体不明のドラゴン。全くレベルの違うソレに、
今、ギルドと国王上層部は大慌てだった。
「何よりそのドラゴンは、通常種とは姿形が違った、と…」
若くして宰相となり、国王からの信頼も厚いコリンが報告を終える。
場は静けさに包まれ、一時がすぎる___。
「またそのドラゴンを見つけたならば、次こそは討伐させよ。また、我も少し話をする相手が出来た」
そう言って国王が懐から取り出したのは、マカロンの上にビー玉をのせたような物──魔道具だった。
「お前達は、もう下がってよい」
大臣や貴族達が部屋から退出した後、国王は魔道具に向けて喋り始めた────。
最後までお読み頂き、ホントにありがとうございます!!感想やコメント等お待ちしております。
また、評価の方を押して頂くと、今後の活力等にもなりますので、どうかお願い致します。
それでは皆様、まずはちょっと長いプロローグですが、ありがとうございました。次回も近いうちに必ず投稿させていただきますので、そちらもお願い致します。
それでは、失礼させて頂きます。 カクト




