記憶するなら今すぐやらなきゃね?
その筋で有名な方の著書を参考に送る記憶シリーズもいよいよクライマックス。記憶力を高めたいならコレをすぐにやろう!
ここまで連続して続けてきた『記憶シリーズ』実践編もいよいよ架橋にさしかかりました。ここでは余りある記憶術テクニックの残りをひとつずつ網羅していこうと思います。例によって、今回の話も精神科医の『樺沢紫苑』氏著作の『学び効率が最大化する インプット大全』並びに『学びを結果に変える アウトプット大全』を参考に、わたしなりの解釈や注釈を交えてお送りいたします。ここで紹介してきた他にもまだまだたくさんの『インプット術』が存在しますので、よろしければみなさんも書店にてお買い求めいただければ幸いです。
まず人間の記憶として最も重要になってくる3要素は『記銘・保持・想起』です。これはそれぞれ『覚える・忘れない・思い出せる』の3要素であり、つまり記憶できたというのは『しっかり覚えて、忘れることなく、すぐに思い出せる』ことだと言えます。さらに、記憶する上でもっとも重要になってくるのは『好奇心』と『理由』と『情報の連結』でしょう。なによりも"知ろう"という気持ちがなければ脳みそは記憶するモードに移行してはくれませんし、ただ闇雲に英単語の羅列を眺めていた所で効率的な記憶はできません。さらに、なぜこれらを学ぶのか? という理由を見失ったら脳はとたんにやる気をなくしてしまうことでしょう。では、どうすれば脳のパワーを発揮することができるでしょうか?
著書によれば『語呂合わせ』は最強の記憶術だということです。"いいくにつくろう鎌倉幕府"、"なくよウグイス平安京"、"ひとよひとよにひとみごろ"――みなさんもいくつか覚えた語呂合わせがあると思います。
これは『リハーサル』という心理学的用語がありまして、つまりは何度も繰り返すことによって記憶は脳に染み付いてくことを指します。例えば注文を受け取った時、忘れないように注文を確認したりするのは"維持リハーサル"。これは短期記憶に記憶するのでその情報から離れるとすぐに忘れてしまいます。しかし語呂合わせは"精緻化リハーサル"という、情報を整理したり、他の情報と統合したりすることによってより深い記憶として学習することができるテクニックです。
つまり、ひたすら「1192年に鎌倉幕府が開かれて――」という文章的な記憶をするのではなく「いいくにつくろう鎌倉幕府。いいくには1192」というように情報を整理することで効率的に覚えることができるのです。
語呂合わせのように情報を関連付けたり、整理したりする方法は他にもあります。たとえば「〇〇は野球で例えると〇〇みたいなものか」など、自分が既知の似たような情報と『関連付け』や『言い換え』をさせてみたり、他にも「〇〇は〇〇だけど、そのとき〇〇が起きて〇〇という人物が〇〇の後に――」と『追記』を重ねるのも実は効果的な記憶術だったりします。情報は少ないよりも『関連した結び付けられる情報が多いほど記憶しやすい』のですね。もちろんこれらの情報は『整理』しなければ意味がありませんのでそこはご注意ください。
前回、他人に教えるということが記憶に良いという話をしました。他人に教えるということは『アウトプット』に繋がります。このアウトプットこそが自分の記憶をより強化することに繋がります。アウトプットするということは、つまり自分が知っているその記憶を『整理し、相手にわかりやすいように表現する』ということですので、自然と自分の脳内で記憶の整理が行われているのです。それは他人に教えるのみならず、自分で『ノートをつくって書き込む』こともアウトプットですし、ただ『独り言でも他人に話す体』でやってみれば効果が発揮されるでしょう。
さて、記憶するのに肝心な『好奇心』。これを整理するために『マンダラチャート』というテクニックがあります。興味あるジャンルを"9つ"つくり、そこからさらに深堀りした"9つの要素"を書くことで、自分が興味あることを認知し、普段の生活のなかでも自分の興味に合致する情報に敏感になるというテクニックですが、いきなり9×9の興味あるものを書く、というのは難題な気がしますので、個人的にははじめてやる方にオススメする量は『3×3』です。
はじめにやるべきは『頭に浮かんだ単語をひたすら列挙する』こと。用語として"ブレインダンプ"というのがありますが、ひとまず頭の中に浮かんだ言葉をつぎつぎと紙に書いていって、さらにピン! ときたものをチョイスしていくというやり方です。企業の会議などでたまにある『ブレイン・ストーミング』のようなものですね。
例えば「食べ物・グルメ・旅行・食事マナー・スポーツ・野球・バッティング・筋トレ・観光地・温泉」などといった単語が浮かびました。これらを整理すると、たとえば『食べ物・グルメ・食事マナー』は一つのジャンルになりますよね? で、これを整理すると『食べ物』というジャンルのなかに"グルメ"と"食事マナー"が存在します。食べ物というのは言い換えると"食材"になりますから、これで興味あるカテゴリのひとつはできあがりましたね?
『食』ジャンルで"食材"、"マナー"、"料理"となります。つまり食に関わる材料やテーブルマナー、料理に関する本や情報を求めていくということになります。
同じく『スポーツ』に関しては、例えば野球以外にほとんど興味ないのであればスポーツは省いて『野球』で良いので、ここは『野球』カテゴリにまとめてしまえば良いので答えは自ずと導かれます。筋トレも野球に関する筋トレ限定ならここに加えるべきでしょう。
結論として『野球』ジャンルで"バッティング"、"筋トレ"ができあがります。あとひとつはさらに深堀りして自分が興味をもっている内容にしましょう。たとえば"用具"なんかはいかがですか?
――これらは日々頻繁に更新していきましょう。やっていくうちに「んー、筋トレってあるけど、どちらかというと筋肉のしくみに興味があるんだよな」という場合は筋トレの項目を消して"筋肉の科学"なんて項目ができあがるかもしれませんし、筋トレ自体が好きになって筋トレという独立したジャンルを生み出せるようになるかもしれません。そうなった場合はさらにジャンルを追加して、新たにブレイン・ストーミングしてください。
3×3というのは初めてやる方にオススメしているだけであり、基本は『9×9』です。アナタが興味ある! というその想いを大切にすれば、すぐにでもこのマンダラチャートは空白をなくしていくことでしょう。
以外な記憶術として『覚えようとしない』というのがあります。なんか矛盾している気がしますが、人間の脳の理屈としては"いっぺんにそう幾つも覚えられない"というものがあります。これは"マジカルナンバー"なんて言われていたり、そのほかにもたくさんの理論があったりしますが、脳が一度に記憶できる要素は『3つ』と覚えておいてください。なんでもかんでも覚えようとして情報をつめこむと、実は脳にある『3枚のお皿から飛び出してしまいます』。逆に、あらかじめ3つの情報だけにフォーカスしておくと、その記憶により脳が集中してくれて逆に記憶しやすくなるのです。
さらに『眠る前の15分に記憶すべき情報に触れ、そのまま何もせずに眠る』と記憶の混同が起きにくく、すんなり記憶できたりもします。『運動』の週間をつけると脳内の栄養因子が増えて記憶力がよくなったり、ウォーキングなどの軽い運動をしながらカンタンな計算などをするだけでも脳が強く活性化されます。散歩中は頭の中で計算ドリルをやってみましょう。これらを継続していけば、アナタの頭はメッチャビンビンに活性化し、想像以上にたくさんの情報を記憶できるようになるでしょう。
これらを習慣づけた結果は『10年後』に明確に現れます。SFなどでよくある『もし〇〇しなかったら?』みたいな未来は、今現在のアナタが作ります。今、この瞬間に触れたこれらの情報を活用し、今すぐにでも活動を始めれば、アナタの10年後は約束されたも同然です。
これらの情報が、アナタの充実した毎日に繋がるよう祈っております。
ひたすら詰め込むより、どう使うかが重要だったりするのよね。




