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つれづれグサッ  作者: 犬物語
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【心療内科】じぶんの"こころ"がわからなくなる状態【心身症】

ストレスは自身のバネになるレベルまでほどほどに溜めときましょう

 水にも致死量があるように、世の中『毒|薬』は紙一重。そしてそれは"ストレス"にも当てはまります


 ストレスっていうと、アナタはどんなイメージが湧きますかね? たとえば上司や先輩から怒られたり、ネット上で誹謗中傷を受けたり、ふとした拍子に皿を落として割ってしまったり……その時に感じたモヤモヤ(・・・・)ってちょっとイヤですよね


 医療用語では、これらを『ストレッサー』と呼びます。本来のストレスの意味は『ストレッサーを受けたことで身体に起こる心身の変化』なのですが、まあテストに出るワケでもないしみんな「〇〇がストレスでさぁ~」って使い方してるからあまり気にしないでいいんじゃない? ってことで、こっから先はストレスと表記していきましょう


 ストレッサーを受けると、アナタの身体でストレス反応が起こります。んで何がストレスにつながるかってと、実は上司に怒られた的な要因だけでなく、以下のようなものもストレスになり得るのです


・上司や先輩に怒られる

・暑い / 寒い

・タンスの角に小指をぶつける

・運動をする

・引っ越しなどで生活環境を一新する


 身体は日常的にストレッサーに晒されてるんだよ。でも、こころとからだはストレスに対応できる仕組みができていて、それらによってレベルアップすることができるのです


 たとえば『筋トレ』ってあるじゃん? あれ、身体っていうか筋肉に負荷を与えて、それに耐えうる力を徐々に付けていく作業だったりします。暑いっていうストレッサーに反応して身体は血行をよくして発汗を促したりします。そういった仕組みにより、身体はストレッサーに適応してるわけね


 でも、それらが間に合わないような強いストレッサーに晒された時、もしくはその場だけならなんとかなってたストレッサーでも毎日ずぅ~っと受け続けた時、心身がストレッサーに耐えきれず不調をきたすようになります


 今回はそのような状態がどんだけやべーのかを書いていきましょう






:こころとからだのバランス:


 こころとからだは深く関わり合っている。これは医療業界じゃすでに常識となっており、これを『心身相関』と呼んでいます


 ストレスによって胃潰瘍になったとか、慢性的なだるさを覚えるとか――それらは個々の病名が付きますが、こういった"こころの不調によって生まれる身体的疾患"のことを『心身症』と呼びます


・心身相関

  こころとからだは深く結びついているという概念

・心身症

  こころの不調によって起こる身体(内科的)疾患


 ちなみに、こころの疾患というと思い出すのは『精神科』ですが、これは純粋なこころの変調を扱う標榜科目になります。心身症に関しては"内科"に関わる疾患なので『心療内科』を受診したほうがスムーズです


 しつこいようですが、こころとからだは互いに影響しあっています。もしかしたら、アナタは心当たりが無いのに妙な頭痛に悩まされたり、ぶつけたワケでもないのにどこかが痛いなんて経験をしたことがありませんか? ――もしかしたら、それは以下のような症状が出ているからかもしれません




:アレキシサイミア:


 日本語訳で『失感情症』とか『失言語化症』なんて書きます。つづりは[ Alexithymia ]で以下のような言葉を合体した単語です


A

 → 非

Lexis

 → 言葉

Thymos

 → 感情


 自分自身の感情を把握したり、うまく説明できなくなってしまう。そのことばのままの意味をもつ疾患です。だいたい以下のような特徴のレベルによって判断されます


・自身が覚えている感情を特定するのが難しい

・他者に自身の感情を説明することが難しい

・"刺激"に縛られた外部志向の志向スタイル

・狭窄した思考プロセス


 刺激ってのはまあストレッサーとイメージしてください。ストレッサーに縛られて外部志向、つまり必要以上に"他者中心"に物事を考えてしまうため"自分自身"がよくわからなくなる状態を示します


 狭窄ってのは、他にいろんな選択肢があるのに「それしかない!!」みたいな状態になってしまう的なことを指します。現代精神医学では、上記を診断する基準が設けられております


 ちなみに、いわゆる"陰キャ"とは別なのでカン違いせぬように。陰キャは他者とのコミュニケーションに関する未学習部分があるだけで、相手との話のやり方とかなにかを学べばスムーズに会話できるようになります


 アナタ自身上記のような状態になった心当たりはありますか? ――だとしたらすぐに対策を打ちましょう。とはいえ、アナタは"アナタ自身のこころ"をうまく説明できない状態なので、急いで説明しようとせず『かんかわからないけど悩んでいる』ということをしっかり伝えてください。専門家はアナタのそういったこと(・・・・・・・)をちゃんとわかってくれます




:アレキシソミア:


 日本語で『失体感症』と書かれます。アレキシサイミアの身体版とイメージすれば良いでしょう


A

 → 非

Lexis

 → 言葉

Somia

 → 身体


 ざっくり書いてしまえば鈍感の局地ですかね。自身が抱えている心身の痛み、感覚、疲労状態などに気づくのが遅くなる状態を示します


 過度なストレス下に置かれると、人は多くの点で鈍感になります。その結果自分自身が本当は疲れている状態にもかかわらず「まだだいじょうぶ」とムリ(本人にはその自覚がありません)してしまい、気づいたらなんか倒れてたとか鼻血やら吐血してた、なんてイベントが待ち構えています


 アレキシサイミアでは「ん、なんか毎日身体がダルい」という自覚症状があるのに対し、アレキシソミアは自身の変化そのものに気づきません。なのでたとえお医者さんに通ってもそれを申告することができず発見が遅れちゃうなんてパターンも考えられます


 具体的な例をダスト血糖値500mg/dlでも自覚症状なかったとか、突然吐血してやっと胃潰瘍に気付いたなんてのがあります――経験者ならわかると思いますが、血糖値500とか吐き気やら意識朦朧やらでフツーに入院レベルですし、胃潰瘍はフツー凄まじい痛みを覚えるはずです


 はず(・・)なのです


 突然の吐血。いちおうお医者さんに通っても患者さんは「え? こころあたり? ――そうですねぇ、とくにないとおもいますけどねぇ」なんて言っちゃう。だからお医者さんも気づかず、その原因不明の(・・・・・)ナゾの病気(・・・・・)を治療するためあちこちのお医者さんを駆け回ることになりかねません


 お医者さんが患者の普段の生活習慣や仕事、プライベートまで質問する理由はソコにあります。患者が自覚しないトコでとんでもない状態だったりするのでね




 このお話を読んで「あれ? ――もしかしてわたしコレじゃない?」と感じたならすぐお医者さんに通いましょう。こころとからだの疾患は心療内科で診断します。対して純粋にこころの問題であれば精神科に通いましょう


 そうでなくても普段のストレス解消は大事だよ。アナタが普段から"アナタ自身"を解放してないなら、多かれ少なかれストレスを溜め込んでいるでしょう。そんなときはバット片手にバッティングセンター行こうぜ!


 たまーにカラオケいこーぜ!


 ハイキングもいーぜ!


 読書や音楽だって癒やされるぜ!


 なんにしても、アナタ自身が『かけがえのない空間』を感じている瞬間こそ、アナタのストレスが解消され、癒やしを感じている瞬間になります


 アナタはアナタのこころを大切にしましょう。心身の健康を祈っています

アレキシサイミア


アレキシソミア


これテストに出るので覚えといてください

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