【野球】指名打者ってなんだ?【ルール】
年間143試合を行うプロ野球。いよいよ大詰めとなってまいりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今回は、野球をやっていた方、現役の方、初心者の方でも詳細なルールがわからないであろう分野を深掘りしてまいります。
そんなの『ピッチャーの代わりに打席に立つ人』に決まってんじゃん。そう思われることでしょう。
正解です。通称『DH(designated hitter)』と呼ばれるこの打者は、ピッチャーの打順のとき投手の投球を継続できることを条件に投手の代わりに打席に立つことができます。わりとシンプルなルールではありますが、ルールブックを参照すると細かい規則が連なっておりまして、今回はそういったトリビアを紹介してみようと思います。
野球の公式ルールブック『公認野球規則』では、指名打者に関するルールは『5.11 指名打者』に記されています。で、指名打者に関するルールはリーグごとに設定されます。つまり、セ・リーグもしくはパ・リーグの別々で、指名打者に関するルールを設定することができるよってこと。だからセ・リーグではDH制が設けられてないんですね。
となると、じゃあ『交流戦や日本シリーズはどうすんねん』という問題があります。これに関しては以下のルールが用意されてます。
・ホームチームのルールに則る
つまり、東京ヤクルトスワローズ vs オリックス・バファローズの試合を行う場合、明治神宮球場で行うならDHなし。京セラドーム大阪で行うならDHありになります。その他の場合、例えば(オープン戦などの)非公式試合では、両チーム監督の合意さえあれば、セ・リーグでもDH制を利用することができます。オールスターゲームの場合、『両チームと両リーグの同意』によりDH制のありなしが決定します。3試合ずっとDH制で試合を行うこともあり得るわけですね。ちなみに、DH制は『指名打者を使ってもいいよ』というルールです。なので、ピッチャーが大谷翔平選手など「オレ、バッターでもいけますけど?」的な方の場合、打順表にDHを表記しないことも可能だったりします。
日本では、みなさんおなじみNPBのほか地方独立リーグだったり、社会人野球だったりとイロイロなリーグがあります。それらはリーグ独自で細かい設定があります。気になる方はそれぞれのサイトで確認してみてください。
指名打者制度を採用する際、スターティングメンバーに予め表記しておく必要があります。と言っても、ただピッチャーの代わりに『DH:名前』を書けば良いだけですね。通常、打順表は試合開始予定時刻5分前に交換します。この時不備があった場合、審判から「なおしてね☆」と言われます。だってそういうルールだもん。ふと好奇心が湧いて調べてみたのですが、打順表にご表記があったまま試合開始した例は無さそうですね。もしそうなった場合はダレの責任になるんだろう? ――ルールブックからして審判と打順表ご表記した監督かなぁ。
閑話休題。無事試合が始まったとしても安心できません。指名打者は『相手の先発ピッチャーに対して、最低1度打撃を完了させる』というルールがあります。相手の先発が交代しない限り、必ず打席に多々なアカンのですね。
指名打者は守備者と異なり打順が固定されます。指名打者に代打を出せばその打者が指名打者になり、代走を送ればその方が次の指名打者になります。守備の場合は監督が「〇〇がレフトにはいります~」的なことを審判に言うのですが、指名打者は言う必要がありません。守備の場合、出場者が交代選手の打順についたり守備位置を変更したりするので、監督が頭をコネコネして理想の打順を生み出すこともできます。が、指名打者はそれが不可能。なので、どの打順に指名打者を置くか? というのも戦略のひとつになります。ふつうに中軸を打たせるでもいいし、9番に置いて『1番打者の前の1番打者』とするのも良いですね。アナタが好きなチームはどんな采配をしているでしょうか?
指名打者は『試合途中に解除できる』という特徴があります。つまり――
監督「サードの〇〇が交代して、DHの〇〇がサードに入ります。DHは解除で」
審判「おk」
って感じ。この場合でも、指名打者が元いた打順に変更は無く、ピッチャーが交代した選手の打順を引き継ぐことになります。
1:中、柳田
2:捕、森
3:DH、レアード
4:左、吉田
5:右、マーティン
6:一、山川
7:二、呉
8:三、松田
9:遊、源田
P:山本
松田選手が抜け、レアード選手がサードへ
1:中、柳田
2:捕、森
3:三、レアード
4:左、吉田
5:右、マーティン
6:一、山川
7:二、呉
8:投、山本
9:遊、源田
とまあこんな感じ。リアルじゃなかなか見られないので、見られたらラッキーと思っといてください。あとは『投手が守備に入った』場合もDH制度が解除されます。
試合出場中のピッチャーが、指名打者の打順で打席に立つこともできます。その場合もDH制が解除されますが、これを覆した世紀の大打者であり大投手がいるのでご紹介しときましょう。
みんな大好き『大谷翔平』選手です。昨年のMLBオールスターに出場した際は『大谷ルール』で世間を騒がせましたね。本来、上記のように試合出場中のピッチャーが打席に立った場合、DH制度が解除されるのですが、大谷選手はファン投票で――
・DH部門1位
・先発投手部門5位
という前人未到の偉業を成し遂げ、特別ルールとして『1番DH & 投手』という形で試合出場する形になりました。で、話はこれにとどまらず、なんと2022年のメジャーリーグでは大谷ルールが標準化。これ実は代打代走を出されてた後も登板できるという、打てる打者にとっては旨味がありすぎるルールだったりするので、今後二刀流を目指すメジャーリーガーが増えていくのではないでしょうか?
大谷選手、野球の歴史だけじゃなくルールも変えちゃってるんですよねぇ……。
野球ってば100年以上の歴史があるもんで、指名打者ひとつでもこんなに細やかなルールがあるんですよ。ルールの複雑化という意味では歓迎できなさそうですが、楽しくやるぶんにゃ「"この範囲"だけきたボールを打て!」とか「打ったら"あっち"へ走れ!」とかで充分ですので、みなさんは楽しく野球と触れ合ってください。
っということで、どうかわたしと草野球しませんか? あ、キャッチボールだけでもいいのでどうか(ry
守備から打撃のリズムをつくる、あると思います。




