ホームランの打ち方
打てりゃぁさ、だれだって打ちたいじゃん?
最近高校野球の県予選がはじまったね。我が栃木県はローカルテレビ局『とちぎテレビ』で放送されておりまして、毎回楽しみに見ておりますです。今年の夏はどうだろうなぁ……やっぱ作新かなぁ。
アナタの地元はどうよ? 例年通りの名門校が勝ち上がりそう? それとも別の高校が旋風を巻き起こしそう? はたまたダークホース的な高校があったりします? 今年の高校生はどのような戦いを見せてくれるのか楽しみですね。
わたし自身もね、小学校からずぅっと野球をやっていた人なもんで、ほんのちょっとではありますが野球を語れるくらいのアレコレは持ち合わせております。まあ例年初戦落ちの弱小ですが、それだからと侮るなかれ。日本野球は100年以上の歴史があるのです。弱小校つったってね、未経験者じゃ手も足も出ないようなスキルが備わってるんですよ。多少センスがあったとしても敵わんと思うよ?
ってことで、今回はホームランの打ち方的なお話をしてみようと思います。素人からでも実践できそうな感じに書いてくつもりなので、まあチャレンジしてみてくださいな。
諸注意:今回は知識系の話しではなく、わたしの個人的な感想にすぎません。野球経験者ですが実績はナッシングなのでね、結果残してないヤツの言葉なんか信用できるか! ってタイプの方はそのままブラウザバッ――いや、これを機に慣れてください。あと、ある程度野球用語が出てきますが『知ってる前提』で進めていきます。あと今回の話は入門用というか方向性のお話がメインなので、細かい技術論とかは基本無いのでご安心ください。
バッティング練習の定番といったら『素振り・〇〇バッティング』ですよね。〇〇にはティーだったりトスだったり、まあそんな感じのワードが入ります。打撃練習の要素もあるということで『ペッパー』も候補でしょう。ペッパーはチームによっては『トスバッティング』と呼ばれる場合もあるようですね。っていうかわたしもトスバッティング派です。
それぞれの練習を知らないって方はググってみましょう。それっぽい動画がヒットします。で、それぞれの練習に「ピッチャーにボールを返す」とか「キレイなフォームをつくる」とか「ボールを捉える感覚をつかむ」とか「悪いクセを修正する」とか「力の入れ方を理解する」とかイロイロな目的がありますよね――その目的を意識してそれぞれ練習するわけですが、ホームランを打ちたいんだったら相応の目的をもつ必要があります。
ホームランを打つという目的です。当たり前だろというツッコミ、書いてて自分でも思いました。でもまあちょっと見てってくださいな。
投げられたボールを打つ『ペッパー』を例にすると、ピッチャーにボールを返すという目的は、引いてみれば『センター返し』というバッティングに繋がります。ピッチャーに返したらそれはもう『ピッチャーゴロ』だからね。試合でトスバッティングを再現したら打率なんかずっとゼロ割よ。トスバッティングってのはボールをよく見てピッチャーにボールを返すっていうねらいがあって、それができるようになると、先にある『センター返し』ができるようになるってことです。
トスバッティングでどうして『センター返し』ができるようになるのか? ってのは想像できるでしょう。打ってる方向がそのままだし、実際の試合じゃ全身使ってスイングするんだから、ペッパーの打ち方が出来てりゃ自然とセンターにもってけるって話よ。ってことで、ペッパーは『センター返し』としてはこれ以上ない練習なんじゃね? 的な流れになりますね。
こんな感じで、それぞれの練習に目的があります。なので、ホームランを打ちたいならそれ相応の練習をする必要があるよね。いったいどんな練習をすりゃいいのか? ――答えはただひとつです。
ホームランを打つ練習をしましょう。冗談じゃなくてね。
たとえば右打者の場合「サードに打て」と言われたらどうしますか? 早めにスイングするとか、腕をおもいっきり引っ張るとか、イロイロな方法があるよね。じゃあ「ファーストに打て」って言われたらどうします? おっつける、ヘッドを遅らせる、タイミングをずらす、イロイロな方法があります。
じゃあ「ホームランを打て」って言われたらどうしますか? ――そう言われたらゼッタイに『フルスイング』すると思うんですよ。
そうなんです。ホームランを打ちたいなら誰だってフルスイングするんですよ。で、ゼッタイに『ゴロにならないスイング』をすると思うんですよ。いや、ランニングホームランを狙ってるなら別だけど、ホームランって基本フェンスの向こう側にノーバウンドで落とすってのが基本じゃん? だから、思いっきりスイングして、頃にならないようなバットの軌道を描くと思うんです。それが正解なんです。人間にとっては。
が、そうカンタンにいかないのがホームランってやつよ。経験者の方でしたら、ここまで読んだ後苦笑いを浮かべると思います。フォームが崩れるとかボールに当たるわけねーよとか……それも正解です。大当たりです。真理でございます。
だけどコレだけはほんっと大事だから書かせて。まず『ホームランを打ちたいならフルスイングでフライを打ちましょう』。これだけは誰が間違ってると言っても譲れないです。まずは、まずはフルスイングでフライを打つ。この感覚を徹底させていきましょう。ある程度感覚を掴んでからはもう無視でいいです。身体が覚えてますので。
はい次。そのまま実践するとアナタは内野フライもしくは外野フライを量産するタイプのバッターになります。あるいは三振王。しかしご安心ください。アナタは『ホームランバッター』の第1歩を踏み出しました。あとは少しずつ修正していくだけです。
バッティング練習ってのは、上記であったようにクセをなおすとか、フォームを改善するとかいうタメにあるものなんです。言ってしまえば『マイナス点を克服する』っていうスタイルが日本の野球指導なんですよね。つまり、元々がホームランバッターであれば、あとは『ホームランを打てない要素を排除』すれば、アナタは立派なホームランバッターになれるということです。やったね。
幸いにも、日本では多くの野球理論が広まっていますので、アナタがやるべきことといえば自らのスイングをカメラで撮影し課題を分析し、その課題を克服できる練習法を動画サイトで漁りまくって、あとはひたすら練習あるのみ。とてもシンプルですよね。
さて、ここまで読んで「そんなカンタンにいかねーだろ」とか「コーチに修正されるぞ」とか「体格の小さいバッターはどうすんだよ」という意見があちこちから聞こえてきそうです。それも正解です。大当たりです。っていうか真理ですね。
ですがちょっとまってください。アナタ、いつのまにか『良い打球を飛ばす』ことが目的になってませんか? センター返し自体が目的になってませんか? 内野と外野の間に落とすことが目的になってませんか?
そういうバッティングスタイルは『そのコースをらくらくホームランにできないから、仕方なくそういったバッティングをする』だけに過ぎないのではありませんか? アナタにも「ここだったらホームラン打てます」という得意なコースがあるでしょう。そのコースをわざわざ小細工してテキサスなヒットを演出したりするでしょうか? ……違いますよね。そこはしっかりホームランを打ち込みますよね。
経験者の方、現役の方。まずは『ホームランを打つんだ』という目標をもちましょう。わたしはそうやって三振の山を、じゃなくてヒットを量産してきました。ここで書いたイロイロな要素に異論はあれど、これだけは、これだけは声を大にして主張させてください。
「バッティングはホームランだ!」
と、まあこんな感じに締めくくりましたが、最後くらいは知識っぽい内容にすっかということで、とりあえずテキトーに論文を紹介してみようかしら。ネットで拾ったモノなのでリンク切れになっちゃうかもしんないし、早めに見とくといいですよ。
:文部科学省、J-STAGE:より
野球のバッティングにおける打撃飛距離と打球の運動エネルギーに影響を及ぼすスイング特性(城所 収二、若原 卓、矢内 利政 氏著)
ttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jjbse/15/3/15_2011_001/_pdf
『流し打ち』におけるバットの向きとボールインパクト位置の違いによる飛翔特性変化:野球のインパクトシミュレーション(志村 芽衣、宮澤 隆、矢内 利政 氏著)
ttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpehss/advpub/0/advpub_18082/_pdf
野球における流し打ち方向への打球飛距離を増大させる打撃動作の解明(中島 大貴 氏著)
ttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jcoaching/35/2/35_305/_pdf
ぶっちゃけホームランの打ち方なんてな(ry




