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つれづれグサッ  作者: 犬物語
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楽譜を読もう! あと私個人の今後の活動予定

音楽に親しむ。それは聴くだけでなく、例えば"読む"ことだって嗜みのひとつ。演奏家の旋律はどのようなしくみで生み出されているのか、興味ありませんか?

楽譜、読めるようになってみない?


 音楽の素晴らしさはとてもここで紹介できる文字数で表現できるものではありません。それでも、音楽は楽しいんだよって、魅力に溢れてるんだよってことを伝えたくてやってきた音楽シリーズですが、どうでしょう? ほんの一握りでも伝わったでしょうか?


 ただわたしが「音楽ってサイコー!」って喋ってるだけのコーナーではなんの価値もないので、これまで主に上野学園大学音楽学部特任教授の『星野悦子』氏が編集した『音楽心理学入門』と、世界的に有名なマリンバ奏者である『フランソワ・デュボワ』氏著作の『作曲の科学』。そして、指揮者として世界で活躍した『齋藤純一郎』氏監修の『早引き 音楽記号・用語辞典』などを参照してみなさまに音楽の素晴らしさと知識を提供してきました。どれも良書でありますので、興味がおありでしたらぜひとも書店にてお買い求めいただければと思います。


 本日は『楽譜を読めるようになろう!』的なコーナーでやっていきたいですね。




 あ、実はわたしが以前までに投稿した『つれづれグサッ』のなかに同じ内容が入っています。ただ、記憶するには同じ経験を2週間に3回行うとか、忘れた頃にもう一度思い出すとかすると有効なのだそうで、そういった意味でも(私個人の記憶的な意味でも)ここでもう一度おさらいしてみましょう。




 と、意気込んでみたはいいものの、画像挿絵なしにどうやって説明したらいいものか……とりあえずやっていきましょうか。


 まあとりあえず『楽譜 無記入』と画像検索してみてください。そうするとみなさんが小中学生のころ(今リアルタイムで小中学生って子いる?)目にした楽譜がたくさんヒットすると思います。


 どれも同じように『5本の横線』がズラーっと並んでいますね。場合によっては一番左になにかしら描かれていると思いますが今は無視しましょう。


 この単純に5つの横線を描いただけの楽譜は『五線譜』と呼びます。すべての楽譜はここから始まります。で、そこに『音符』と呼ばれる玉っころを書き込んで音の"高さと長さ"を示します。みなさんも『4分音符』とか『8分音符』とか、逆に『4分休符』や『8分休符』という言葉には覚えがあるでしょう。音の長さはそれらのように、棒にひっついた"旗"の数と、玉の中を塗りつぶすか否かで決定されます。玉の中を塗りつぶさず、ついでに棒も取っ払ってしまえばそれが『全音符』です。ひとつの『小節』中ずっと音を鳴らし続けるという意味になります。


 ここで小節なる言葉が出てきましたね。音楽には『4拍子』とか『3拍子』というのがありますが、それをずっと横に書き続けていくわけですから、どこかで「ここまでが拍子の区切りだよ!」っていう目印がほしいと思いませんか? じゃなかったら非常に読みづらい楽譜となってしまいます。ですので、楽譜には一定間隔で縦に線を引くことで小節をつくる機能が備わっています。ここまででひとまとまりだよと伝えるのが『縦線』の役割です。基本的に五線譜は4、6小節分まで横に連ねるのが多いようですね。


 では、音の高さを考えていきましょう。みなさんは『ド』の位置を覚えていますか? ――そうですね、五線譜よりもっと下に音があったので、わざわざ1本線を追加しなきゃいけませんでした。なので下に『加線』しましょう。はい、その音こそが――まだ『ド』と決定したわけじゃないんだなぁこれが。


 みなさんがそこを『ド』と認識しているのは、小中学校中の音楽ではずっと『ト音記号』を使い続けてきたからです。五線譜の一番左に、なんかグルングルンした変な記号がありませんか? それこそが『ト音記号』です。そこにト音記号があるからこそ「五線譜の一番下に加線して、その線の上に描いた玉の高さは『ド』だよ」と認識させられるのです。


 『ヘ音記号』のキーワードで画像検索してみてください。ト音記号よりもシンプルなクルンとした記号がヒットします。で、この記号を五線譜の一番左に描いた場合の『ド』の位置は、ト音記号で言うところの『ラ』に当たります。まあ、もっと正確に言うともう一段上のドが同じ高さなんですけどそれは気にしないでください。


 このように、五線譜に音の高さを示すためには『音記号』が必要になります。ちなみに"ト"とか"ヘ"っていうのは、日本語の『イロハニホヘト』を表し、ドレミだと『ト=ソ』、『ヘ=ファ』に相当します。ちょっと深堀りすると、本来は『この位置が"ファ"だぞ』をしっかり表すためもっとシンプルな形だったのですが、昔の音楽家はこのヘンまで芸術性を持たせたかったのかどんどん形がダイナミックに変化していき現在の音記号の形になりました。いい迷惑だよ。


 で、音の高さ(音階)ってのはなんとも不思議な構成をしておりまして、ドレミファソラシドの間にも音があるんですよね。ピアノで言うところの黒い鍵盤です。わからないって方はピアノでググってみましょう。黒いところは五線譜に表現できない高さです。なので、ある音を『半音上げて』っていう指示をしましょう。全音と半音についてはここでは割愛しますが、ひとまずなんかそういうものがあるんだなって程度の認識でいましょう。記号としては『#』または『♭』を用います。学校で習いましたね?


 と、ここまでで『五線譜・音の高さ・長さ』を完璧にしましたね。じゃあさっそく曲を――ちょっとまってください。まだ『テンポ』が決まってません。


 たしかに、4分音符などの音の長さは決定しましたが、まだ基準となるリズムが決まっていません。1分間で200ビート刻むのか、それとも80ビートくらいでいいのか、そのへんの謎がありますね。っということで、リズムを示す記号も知っておきましょう。


 音記号の隣を御覧ください。そこに分数が書かれています。これが『4分の4拍子』などを示す記号です。カエルの歌であれば4分の4拍子、赤とんぼであれば4分の3拍子ですね。赤とんぼについて解説すると、これは『4部音符が1つの小節に3つあるよ』という意味です。ここに注釈的に示すことで曲全体のテンポや曲調を演奏者に教えることができます。


 さらに、その上を御覧ください。五線譜の上に『音符記号 = 数字』みたいな表記がありませんか? これは別名『メトロノーム記号』と言い、1分間にその音符を何回出すかという注意書きになります。例えば『4分音符=180』だと、1分間に4分音符を180回演奏するという意味になります。けっこう速いリズムですね。ってかそんだけ速いならもう8分音符にしちまえよってツッコミがありそうな気がする。


 と、ここまでで音楽に必要な『リズム』『メロディー』『ハーモニー』を奏でるための準備が整った感じですね。いちおう、これらだけを駆使すればメッチャ長くなるでしょうが作曲することができます。ただ、同じリズムをループしたりある場所までたどり着いたら最初に戻ったりとイロイロ便利な指示ができる記号があります。曲作りに興味をもったよって方いらっしゃいましたらぜひとも挑戦してみてください。これらの詳しい説明は『早引き 音楽記号・用語辞典』に網羅されていますよ。




 で、ここからはおそらく以前までに描いたことのないタイプのお話。楽譜って単純に言っても、実はたくさんの種類があるんですよってこと、みなさんご存知でしたか?


 基本的な楽譜は『五線譜』と呼ばれる、ただ5つの横線があってそれを好きにアレンジしてねってタイプ。もっとも基本になりますし、カエルの歌みたいな単純な楽曲であればこれで事足りるでしょう。しかし、みなさんが普段耳にする音楽は高音低音入り乱れてコードなんかもあっちこっちに移動しちゃう忙しい曲が多いかなと思います。このように音階が激しく上下運動するようなタイプの曲は、ひとつの五線譜では上下が足らない場合だってありますよね? ――そういうときに用意するのが『大譜表(だいふひょう)』です。画像検索してみてください。


 ト音記号の楽譜の下にヘ音記号の楽譜があり、なにやらそれが合体しているようですね。先程ポロッと書きましたが、ト音記号の一番下の『ド』と、ヘ音記号の一番上の『ド』は同じ音の高さです。ですので、それを組み合わせると高音領域はト音記号に、低温領域はヘ音記号に担当させることができ、幅広い音階を描くことができるのです。べんり☆


 楽譜はなにも『音階』のみを示すだけじゃありません。たとえばギターなどは弦を指で押さえて弾く楽器ですが、この『どこを押さえるか』が指示されていたほうが都合良かったりします。たぶん、わたし経験ないですけど。


 そこで用意するのが『TAB譜』というもの。これでタブ譜と読みます。タブ譜を画像検索してみてください。そうすると、本来音符の●を書くべきところに③とかそんな表記がされています。しかも五線譜と違って横線の数が異なっていますね。


 横線の数は『ギターの弦の数』となっており、数字が書かれている場所が『指で押さえるべき弦』。③などというのは『弦の場所』を表します。上から3番め(フレットといいます)を押さえてその弦を鳴らせば対応した音階が響くことになります。まあほとんどの場合普通の楽譜とセットでTAB譜が表記されているのでどちらかしか読めないって方でも安心できるでしょう。


 ドラムなどは音階そのものが無い気がしますが、実はちゃんとした『ドラム譜』が用意されています。音階に当たる位置に対応した楽器があり、例えば『ラ』の位置に音符があれば『フロア・タム』を鳴らすといった具合ですね。


 世界には様々な楽器があり、それぞれ得意とする音階も異なりますから、それに合わせた音記号が必要となります。ト音記号やヘ音記号が通じない世界の音楽にたびたび用いられるのが『ハ音記号』です。画像検索すると出てきますが、なんか横向きの"おしり"みたいな感じですね。いやもっと表現があるだろうっていう。


 中央に『ハ=ド』を設定する音記号です。通常は楽譜にピッタリフィットさせるよう描くのですが、使用楽器により柔軟に上下へスライドさせ『ハ=ド』の位置を変え、このハ音記号を五線譜の上下幅広い位置に書いて『ここが"ド"だよ』と指定するのが慣例となっているようです。


 普通に使用するだけでしたらヘ音記号からふたつ下にズレただけですが、まあこの"ふたつ"もなにげにミソだったりしますし、現代においても使われ続けているのですから、よほど作曲家にとって便利な音記号だったのでしょう。実は『イ~ト』まで音記号はあったのですが、現代ではこれら3つしか使われていません。




 さて、ここまで読み進めてくれたってことは、アナタはとても音楽に興味をもっているという方でしょう。ついでに作曲とか楽譜にも興味を持っていると……これは音楽を作るしかないね! ほら! さっそく五線譜をダウンロードして書き込むか作曲ツールをダウンロードしよう! そしてアナタだけのオリジナル曲を作るんだ!


 作曲に関してはわたしが以前までに書いた『つれづれグサッ』の内容をご参照ください。では、アナタが神曲を作成して動画投稿サイトにてバズりまくりの再生数バク上げまくりになる日が訪れることを祈りつつ、今日もわたしはモーツァルトを聴くんだ。




 さて、ここで突然な私事なのですが、これまでわたくし『犬物語』はこの『小説家になろう』で知識系の話題を投稿してまいりました。さすが日本最大級の小説投稿サイトだけあってなかなかのPV数を誇っていたのですが、なにぶん作品のジャンルがマイナーなこともあり、なかなか読者様方からの反応が薄く、ここはひとつ新しい挑戦として別の投稿媒体を試してみようと思った次第です。つきましては、今回の投稿で『小説家になろう』への投稿は一度区切りにしようと思います。


 まあ、ただ投稿だけするのではなく、たとえばみなさんにコメントを望んで見るとかレビューを促すとか批判もバッチこいな姿勢を示すとかすればよかったのでしょうが、それは今後の課題ということでしょう。めげずに日々精進していく所存です。


 これからは、現状投稿している『ノベルアップ+』さんと、新しくアカウントを取得した『カクヨム』さんへ投稿していこうかなと思っています。どのサイトで活動している場合も『犬物語』の名前ですので、よければ今後ともお付き合いいただければと思います。


 最近はブログに挑戦しようと勉強してみたり、なかなか忙しない日々ですが、みなさまはどのような人生をお過ごしでしょうか? 身近な幸せをかみしめているでしょうか? 幸せは感じることで幸せとなります。アナタの身近にある幸せを、どうか見逃さないようにゲッチュしてください。


 これからも、犬物語は日々知識系の投稿を続けていきます。

大譜表でも表現しきれない音階だってたくさんあるのよ? ピアノなんか100こ以上も鍵盤あるじゃない。そういうときは音記号の上(下)に数を付け足して『○音だけ上(下)な!』って注釈をつけるの。オクターブ・○音記号なんて言われてるよ!

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