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つれづれグサッ  作者: 犬物語
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はたらく細胞と花粉症

はたらく細胞2期は素晴らしく面白く、楽しみながら視聴しました。で、今回はとちぎテレビでやってた『はたらく細胞』の再放送を題材にしてみましょうか。

 毎週日曜日に投稿しておりました『はたらく細胞!!』の感想シリーズ。しかし前回が最終回だったようで、本日はとちぎテレビで前期『はたらく細胞』の第5話、花粉アレルギーについてのお話がありましたね。で、このまま今まで通りアニメ感想的な形式にするのもアレだなと考えたので、今回はアニメの描写を頼りにしつつ、花粉症ってなんだ? 的な話をできればいいなと思っております。まあ、やることはほとんど感想なんですけどね。


 ちなみに、わたしは『ノベルアップ+』さんのほうにも『はたらく細胞BLACK』の感想を載せています。ご興味あるかたはそちらも覗いてみてくださいな。




 さて、花粉症というものにアナタはなったことはありますか? 幸いと言えば良いのか、わたしは「あ、花粉症だ」という状態になったことはありません。まあもともと鼻が弱いのでいつもズビズビさせていますが、副鼻腔炎なので問題ナッシングです(大問題)。個人的なことを書いてしまえば、わたしの故郷はあの世界的に有名な『日光市』でございます。ここはとっても緑豊かな土地柄ですので、花粉症だって方にとってはまあ今の時期からシーズン終了までは地獄のような毎日を送っているんだろうなとしみじみ。ってか田舎住みで花粉症の人はさっさと都会へ逃げろって。


 アニメでは謎の黄色い物体が飛来したことから始まります。マクロファージさんがお茶こぼしちゃったとか言ってるけどあれはたぶん糖の一種かな? まあいいや。で、好中球が撃退しつつ貪食してみたら花粉だ。毎年この季節にはやってくるんだというね。瞬きが間に合わず粘膜を突破して排水溝からの侵入。さて、こいつ自体はとくに問題なく排除できるヤツなのですが、記憶細胞くんはなにやら恐れている模様。未来に悲観しろって感じ?


 さて、彼が言うには隕石に天変地異に噴火になんやかんやと大惨事だとのこと。戸惑いつつも免疫系は戦闘開始。B細胞も『IgE抗体』なるものを作って花粉をどんどん撃退していきます。やったね! ――ここで済めば良いのだけどねぇ。


 IgE抗体値の上昇は、マスト(肥満)細胞さんに「ヒスタミン出さなきゃ(使命感)」という状態にさせてしまいます。仕方ない。それが仕事だもの。好中球さんだって言ってるでしょ? 自らの仕事を全うしてるだけなのにって。


 このヒスタミンは免疫系の働きを活性化させる役割を担うのですが、まあアニメの描写の通り、その量が半端なく起こってしまう場合があるんですね。それらをだいたい『アレルギー』と言います。


 アレルギーってのはざっくばらんに表現すると『免疫が過剰に頑張ってる状態』です。関係ないところにまで炎症を起こしてしまって、なおも戦い続けてしまうような感じになってしまうのでよろしくありません。しかも、脳の神経系にも作用して発火頻度を上昇させ、血管内皮細胞の受容体を刺激して膨らませたり、まあアニメの描写のように涙やくしゃみに関する神経を過敏に反応させてしまうわけです。こうなったらもう自分の意志では止められません。


 ひたすら「はっくしょい! ぶぁあああっくしょい!!」ってな感じになっちゃって涙もちょちょぎれるわけです。花粉症じゃないアナタはやさしい目で見守ってあげてください。


 花粉症の方はドンマイ☆




 通常の処方としては、抗ヒスタミン剤ってのがあります。市販されている花粉症の薬ではおそらくポピュラーなものというかこれがそうなんじゃないか? 名前の通りヒスタミンの奔流を抑えてくれる薬でありまして、免疫さんに程々働いてもらう程度にしてもらおうってなイメージです。


 ただ、日本の花粉症はわりとすげーのが多くて、まあだいたいスギのせいなんですけどね? こいつらの猛威はニュース番組で特集が組まれたり、天気予報などで毎日花粉量を報道されているレベルなのでまあ察してください。ちなみに、昔の植樹製作でスギが増えたんだから花粉症は国の責任だろ? ってな議論があるようですがそれはここで取り上げないので気になった方は各自でググってくださいな。


 で、めっちゃ酷い花粉症の場合は、もうヒスタミンどころか花粉症に関わるヤツらぜんぶをとっちめないといけなくなりますので『ステロイド』を使います。こいつの有用性は折り紙付きですが、副作用も酷いので長期間の使用は控えましょう。


 ステロイドってのは『副腎皮質ホルモン』の一部です。副腎皮質より産出されるホルモンの総称ですが、ステロイドはそのなかのひとつってことですね。働きとしては炎症抑制、炭水化物の代謝、血中の電解質レベル調整など多岐にわたります。みなさん大好き『コンドロイチン』とかもここから分泌されますし、みんな大嫌い『コルチゾール』もここから分泌されます。まあコルチゾールは身体を覚醒させるのに必要なんですけどね。


 ただ、ここで分泌されるステロイドはすぐに代謝されて消えてしまいます。ですので、医療用のはすぐ破壊されないよう加工するでもカプセル化するでも工夫して早く代謝されないようになってます。


 赤血球ちゃんが好中球さんをぶっ飛ばしたように、ああいうカプセルで保護されているんですね。で、いよいよ患部にやってきたステロイドは本領発揮して、そこらじゅうを散々に破壊し尽くしていきます。これが副作用に繋がるわけですね。免疫系を強力に抑える働きがあるので、この薬を処方することによって逆にウイルスや細菌に弱くなってしまうという諸刃の剣。それは仕方ない。アレルギーってのは免疫系が過剰に反応しちゃう病気だから。




 なにはともあれ、ステロイドさんの働きは世界を一時的に救ってくれます。あとは血小板ちゃんにおまかせするとして、花粉症対策として真っ先にやるべきは防護マスクに防護グラスでしょう。目、口、鼻から侵入する花粉を排除しないことには同じことの繰り返しです。あとヨーグルトが良いとかビタミンDが良いとかイロイロと話を聞きますが、わたしはそこまで調べてないので正しいかどうかの判断はみなさんにおまかせします。まあヨーグルトは腸内環境整えてくれるから適度に摂取すればええんでない?


 花粉症の人も、そうでないひとも、日々スギやその他の植物から放たれる奴らにはお気をつけくださいね。それはアナタの服に付着し、風に流され、いつの間にかアナタの粘膜に張り付きます。そうなったら、ふとした瞬間にアナタのB細胞がIgE抗体を大量生産してしまうかもしれませんよ?


 アナタの健康を願っております。

しかし、よく考えてみると花粉って植物の雄しべから放たれる種ってことだよな……つまり、人間たちは知らないウチに植物から顔◯されてるってことじゃねーの?


と思って調べてみたら、精子じゃなかった。でも植物のなかでもイチョウとかソテツとかは精子作るんだってさ。

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