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大好きなゲームに転生したら、推しも世界も腐りかけてて困るんですが…私が元に戻します!  作者: 藤紫
第一章 日常?編

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1.前世、思い出しました(ただしモブ)

新しく連載始めました。

3話連続アップです。

明日以降は当面1話ずつあげていきます。

宜しくお願いします。

それは、シルヴァ・ルキス学園での入学式。新入生代表としてレオニダス・アルヴェントゥス殿下が壇上で挨拶をなさっていた時のことだった。


『以上が王家の、えぇと、正史…いや公式解釈?…ではなく…正史である。よって…』


ハッ?殿下今何と仰いました?


公式解釈?


ナニソレ?


いやいや、王家の人が使う言葉じゃないでしょう、それ。


公式解釈ってオタクじゃあるまいし…って思わず笑っちゃうんだけど⋯⋯



⋯えっと⋯"オタク"ってなに?


えっ、レオニダス・アルヴェントゥス殿下?


シルヴァ・ルキス学園?



記憶の濁流が頭の中で渦を巻いて襲ってきた。

思い出したのだ。私の前世を。

そしてわかったのだ。この世界が前世の私が血眼になって周回した大ヒット乙女ゲーム『聖なる森の恋人たち』——腐女子仲間内では『聖森』ならぬ『性盛り』と呼ばれていたあの世界であることが。



転生って、私死んじゃったの?そんな記憶はないけど…。


いや、待って。今までの記憶も、しっかりある。前世の記憶と、この十六年分の記憶が、同じ頭の中に二重に収まっている。この違和感、なんて言えばいいんだろう。他人の日記を読んでるのに、自分で書いた気もする、みたいな。


とにかく私はエリス・ルーメン。

ルーメン子爵家の長女。

ゲームでは名前だけ出てくるモブ……。


モブ⋯。


最高じゃないですか! 特等席でキャラたちの悲喜こもごもを鑑賞できるなんて。


てことは、どこかに…いたぁぁぁ〜。


ギャァァァ。ガルド様〜〜〜。あの厳つい肩幅、凛々しい眉毛、脳筋キャラの ガルド・グラディウス様。私は殿下ルートもいいけど、なんと言ってもガルドルートが好きだったのよぉ。


あっちにはメガネをクイッとあげてる知的キャラの ユリウス・セラフィヌスもいるぅぅぅ。リアルの『メガネクイッ』だぁぁ。


ヒロインの フロレンティア・ミラビリスはどこかしら?

いたいた。ピンクブロンドってリアルになるとあんな感じかぁ。


もう、嬉しい、楽しい、ダイスキ。


このメンツが繰り広げる恋愛ストーリー。それを目の前で見られる。


死亡フラグも、恋愛イベントもない。


ゲーム本編を邪魔することなく、あの世界を満喫できる。


モブ万歳!


……そう、この時の私は、本気でそう思っていた。





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