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知らない間にチャラ男に奪われていた彼女を取り戻して二人で叩き潰した話  作者: かくろう


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第1話 罪の告白

※本作の注意点※

本作はタイトルから分かる通り、浮気した恋人にザマァをする作品ではありません。罪を許してやり直す話です。

浮気女を間男と共に絶望のどん底に叩き落とす話を期待している方はご退出ください。

それではどうぞ。





 プロポーズをした恋人が、突然土下座を始めた。


 そんな光景に出会ったことはあるだろうか?


「ごめんなさい……私、浮気……してましたッ」


 信じられないことを言われた。


 俺が自分の恋人である【望月 希美】に、結婚を申し込んだ日の出来事だった。


 俺と彼女は交際を始めて8年になる。

 中学の時に告白して交際を始め、高校、大学、社会人になって順調に愛を育み、俺はこの夜、彼女にプロポーズしたのだ。


 優しくて、料理が上手で、ちょっと抜けてるところがあるけど、そこも可愛かった。


 何より俺達は性格の相性が最高で、これまで喧嘩なんか一度もしたことがない。



 お互いストレスが溜まることはなかった訳ではないが、俺達は昔から不満があったら話し合うようにしていた。


 華奢で、スレンダーなのに胸が大きくて、顔立ちはアイドル顔負け。


 艶のある黒髪も俺の好みだった。


 正直俺なんかには勿体ないくらいの良い女だ。


 幼馴染みというアドバンテージがなければ、俺が彼女と交際することなどできなかっただろう。


 交際して8年経った今でも、俺は彼女にベタ惚れで、自分でも驚くほど恋心は失われていない。


 普通恋愛感情は3年がピーク。そこから徐々に減少していくものらしいから、俺は相当に珍しい人類なのだろう。


 もちろん、単なる恋心だけじゃなく、パートナーとしての信頼を育んできたというのも大きい。


 学生時代を通して交際は続き、仕事も順調で最近になってプロジェクトリーダーに任命されて昇給も決まった。


 収入のアップを機に結婚を申し込んだのだ。


 今日は俺達が付き合った記念日。


 結婚指輪も準備し、二人で暮らしているマンションのダイニングで、二人で食卓を囲んでお祝いしていた席の最後に告白したのだ。


 俺は意を決して最後に指輪を取り出しプロポーズした。






 すると彼女が突然泣き出し、土下座をし始めたのだ。


 そして出て来た言葉が冒頭の一言。感涙ではなく、何故か懺悔の言葉を口にしたのだった。


「いったい、どういうこと……? 浮気してたって……」


 信じられない……。


 様々な感情がグチャグチャになって脳内を搔き乱した。


 確かにこの頃少し忙しくて中々早く帰れないことは多々あった。


 俺は、いつの間にか愛想を尽かされていたのか。


「俺のこと……もう好きじゃないって、こと?」


「違うッ! 私が好きなのはアッ君だけっ! 本当に愛してるのは、アッ君だけなの……だけど……」


 浮気をした人間のテンプレのような台詞が出てくる。希美の事を愛しているだけに、そのショックはデカかった。


 だけど、その言い方が少し引っ掛かった。


 【だけど】の続きは一体?


 ここで声を荒げるのは簡単だ。だが、それでは肝心の真実が分からなくなってしまうかもしれない。


 だって彼女は自分から言いだしたのだ。


 しかも泣きながらだ。きっと何か深い訳がある。


 少なくとも俺の知ってる希美は、自分の都合で相手を泣き落としで騙すような女じゃない。


 そう思って、俺は勤めて冷静に声を絞り出した。



「じゃあ、説明してくれる? 怒ったりしないから、まずは事実を包み隠さずありのままに教えて」



「う、うん……」



 正直、発狂しそうなほどの感情が内側から爆発しそうだったが、事の真相を確かめるまで彼女を責めるべきではないと思い、話を聞いてみることにしたのだ。


「実は……、2ヶ月前に……」


 彼女の口から告白されたのは、2ヶ月ほど前に友達とバーで女子会をしていた時、彼女達のBOX席に乱入してきた男達にナンパされ、酒を飲まされ、気が付いたらホテルで事を致した後だったという話だった。



 人見知りなところもある彼女は流されやすく、周りの友達が乗りの良い男達の空気に同調してしまい、帰ると言い出せなくなったのだ。



 そこまでなら、お店での軽いトラブルの一幕とも思えたが、話はそこで終わらない。


 あろうことかその男は酒を奢ると言って何杯も酒を勧めてきた。


 浅黒くて身体のデカいチャラチャラした男で、希美がこの世で最も苦手なタイプだった。


 屈強な身体をした強面で、怖くて断り切れなかったそうだ。



 まさかあんなことになるとは思わなかったと、彼女は涙ながらに告白した。



 その日起こったのは、酒を飲まされて意識を失い、気が付いたらホテルで犯された後だったという。


 動画を撮られ、写真を撮られ、それをネタにして身体の関係を強要され続けた。



「それ、強姦じゃないか。そんなもの浮気とは言わないよっ!」


 とんでもない話だ。


「違うの……、問題は、その後……」


 首を横に振る彼女を見て、疑問符を投げかける。


 だが、それと同時にある事が俺の脳裏に浮かび上がってきた。


「まって……そういえば、最近やたらとスマホを弄る時間が増えたと思ってたけど、まさか……」


 希美から理由を聞いたことはなかったので、てっきり友達とのやり取りが多くなったのかと思い込んでいた。


「はい……そうなんです」


 そう言って彼女は自分のスマホを差し出してきた。


 開かれていた画面には、浮気相手となった男との、濃密なやり取りが記録されていた。


【昨日はマジで気持ちかったわww 次はいつ会う? 今週土曜とかどーよ?】

『ごめんなさい、その日は彼と食事の約束をしてるんです。お付き合いの記念日だから』

【そうなんだ。食事って夜? 朝とか会えない?】

『その日は1日デートの約束があるんです』

【おkおk。じゃあ日曜日にしよーよ。記念日っつーくらいだから、どうせセックスするんでしょ? 俺が上書きしてやるからさwww】

『やめてくださいよ~ でも私も会えるのが楽しみです♡ じゃあ日曜日に♡』




 絶望が、目の前を支配した……。

※後書き※ 全26話構成 ゴールデンウィーク集中連載です

 ハッピーエンドを目指して作った作品ですが胸クソ要素強め、賛否両論覚悟の内容なので、最後まで見守ってくださる方のみお願いします。


初日5本。その後、最終回まで一日1~3本投稿

全26話構成です。

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