第3話 【分裂】
セビアが追放され、銀翼が【エンペラー】を脱退して3日後、【エンペラー】が拠点としている、プラフラス王国の中心街のとある酒場でブザス宛に一通の手紙が届く。酒場の店主が代行し受け取る。店主が宛名を確認すると、その宛名にはプラフラス王国国王の名が記されていた。店主は慌ててブザスがいる会場に足を運ぶ。
店主:『ブザス殿。大変ですよ。』
ブザス:『どうした?店主、騒がしいぞ。』
店主:『あなた様宛に国王から手紙が届いていますよ。』
ブザス:『それを早く言え!』
ブザスはそういうと、店主から乱暴に手紙を受け取ると、手紙を開けて中を確認すると、そこにはプラフラス王国国王から依頼内容が書かれていた。
……〜依頼内容〜………………………………………………………………………………
ブザスへ
南の漆黒の渓谷にて黙視で確認ができる新種の魔物を発見。自国国民に危険を及ぼす可能性有り、精鋭を連れ、直ちに討伐せよ。 討伐が成功したあかつきには望みの褒美を与える。
プラフラス王国国王 プラフラス・デモクラシーより
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手紙の内容はプラフラス王国国王による魔物の討伐依頼だった。ブザスはすぐに編成を行ったが、3日前に起こった出来事で【エンペラー】内に亀裂が走ったこともあり、半数以上がブザスとの遠征を拒否した。ブザスは自身の取巻きと、一部の冒険者を強引に編成して遠征することとなった。そのメンバーの中にはセビアがスカウトした妖精の女魔法剣士クレシダ・スターライト、そしてセビアから奪った聖狼獣のループスとスライムのモーデでパーティを構成することとなった。自分を導いてくれたセビアを追放したにも関わらず、ブザスが強引にパーティに組み込んだことに対してクレシダは心底不快だった。しかし、自分がまだ見習いということもあり、仕方なくブザスに従うことにした。
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翌朝、獣舎で体を休めていたループスとモーデが目を覚ますと、ループスが近づく足音に気づく、ループスは迎えに来た【エンペラー】のメンバーを見渡すと、そのメンバーの中に主の姿が無いことに気づく、同様にモーデも主の姿を見かけないことに気づく。ループスはブザスに尋ねる。
ループス:『貴様?我が主はどうした。』
ブザスはゲラゲラと笑いながら答える。
ブザス:『お前達の主のセビアなら追放したよ。』
ループス:『なんだと!?』
ループスが牙を剥き出しにすると、ループスの前に魔導師の男が立ち塞がる。そして、その男は杖を振るとループスとモーデの回りを怪しげな紫の光が包む。ループスは奥歯を噛み締める。
ループス:『ちっ、呪術か?』
モーデ:『うわー!』
怪しげな紫の光が消えると二人の目は一瞬紫に光る。
ループス:『あなたに従います。ブザス様』
モーデ:『僕もあなたに従います。ブザス様』
ループスとモーデがブザスに誓いを立てると、ブザスは満足したようなに悪趣味に笑うと、ブザス達はプラフラス王国国王が出した依頼の魔物討伐へ向かうのだった。……




