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第15話 夕食

 パン屋の方を見ると、店長のおばちゃんが「りおな」と自分を呼んだ。

 そして、しおりさんも出て来た。ちょうど、自宅に帰るところだったらしく、しおりさんと一緒に夕食を食べようという話になった。


 駅から少し歩いて、2階建ての古びた商業ビルの一角のラーメン屋に入る。

 アニオタの店主が切り盛りするこのラーメン屋は人気があり、ちょっと出遅れる格好になってしまった自分としおりさんは、少々店の外で待つハメになった。国道を挟んだ反対側のガソリンスタンドの機械の音が少し聞こえる中、自分は今日の旅で得た物を話し、そこから、ジオラマを作っていけそうだと言う。

 店内に入り、ラードを溶かしたものを網で漉しながら器に振りかけるチャッチャ系ラーメンを食べながら、「ジオラマ、楽しみにしているね。」と、しおりさんは微笑んだ。それにしても、しおりさんは良く食べる。


「リオナも、いっぱい食べなきゃ大きくなれないよ。」

「自分だって、来年18です。」


 と言うが、日本一でっかいラーメンと言うだけあり、普通盛りでもかなりの量で、自分は麺半分の醤油ラーメン。しおりさんは大盛りのチャーシュー麺だ。


「大ガス食いですね。しおりさんが蒸気機関車ならば、自分はディーゼル機関車です。」

「何ですって!?」


 店を出て、うりゃっと、自分の頬を抓ったしおりさんと別れた自分を待っていたのは、親に怒鳴り回されるという定番イベントでは無かった。


 だが、自分はそれを知って、目の前が真っ暗になり、愕然とし、現実を受け入れることが出来なかった。


「都会の駅の機関区の電気機関車とディーゼル機関車は全て、近日中に老朽化のため引退し、今後、都会の駅の機関区に機関車は、蒸気機関車だけになる」


 というニュースが、飛び込んで来たからである。


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