表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【新章開始】社畜辞めました! 忍者始めました! 努力が報われるダンジョンを攻略して充実スローライフを目指します!~ダンジョンのある新しい生活!~  作者: 3104
六章 章タイトルはおいおいで!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1645/1681

自律分身はあのスキルを使えるか……!?

 自律分身が再使用可能になった。

 付与するスキルは意識に関わるものがいい。

 クラフトは後で試すので、今は戦闘で使えるものにしたい。


 となると――


「何を付与するんですか、ゼンジさん?」

「普通の分身ができなかった術にしよう。

 決めたぞ!

 付与――【入れ替えの術】!」


 術が発動し、自律分身が現れる。

 スキルの付与もできたはずだ。


 自律が片手を上げて挨拶する。


「よう、(本体)

 じゃあさっそく試そうぜ!」と自律分身。

「おう。

 じゃあ、入れ替え用の分身を出すぞ」と俺。


 俺が出した分身に、自律分身が手をかざす。


「いざ!

 ――入れ替えの術!」と自律分身。


 掛け声とともに、自律分身の姿がぶれる。

 棒立ちの分身と、手を突き出した姿の自律が入れ替わった。


「おーっ!

 うまくいったっス!」

「さすが分身さんですっ!

 しっかり発動できましたねー!」


「よし!

 いつも通りの感覚で使えるぞ。

 魔力消費の体感も、そう変わらないな」と自律分身。


 自律分身が満足そうな表情で振り返る。

 俺も似たような表情を浮かべていることだろう。


「魔力の残量に注意してくれ。

 もしかしたら、すぐに魔力酔いの症状が出るかもしれん」と俺。


 自律分身は出現時にかかったコスト分しか魔力残量がない。

 いつもの感覚で使っていてはすぐに枯渇してしまう。


「ああ、気をつける。

 今のところ頭痛は起きていない。

 一度使ったくらいなら大丈夫なようだな」と自律分身。


「一度で魔力酔いが起きるようじゃ使いものにならない。

 ひとまずいい調子だな」と俺。


 リンが心配そうに自律分身を見つめる。


「戦っているときに具合が悪くなったら困りますよね……。

 もしそうなったら、すぐに言ってくださいね!」

「ああ、そうするよ。

 ありがとう、リン」と自律分身。


 トウコがよくわかっていない顔で俺に説明を求める。


「うぇ?

 なんで魔力酔いになるんスか?」


 俺は少し考えて説明する。


「ええとな。

 自律分身は普通の分身と違って、体の構造が人間と変わらないだろ?」と俺。

「そうっスね」


「自我があるから意識が必要なスキルも使えた。

 で、俺たちは魔力を一気に使うと具合が悪くなるよな?」と俺。

「なるっス!」


「今、自律は魔力上限はかなり低い状態だ。

 その状態で術を使うと、一気に使った扱いになるんじゃないかと思ってな。

 百あるときに十使うのと、二十しかないのに十使うのとじゃ、割合が違うだろ?」と俺。


「今の二号にとってはスキル一発が重いんスね!」

「かもしれないって話だけどな」と自律分身。


 これはリヒトさんのリアル・ダンジョン攻略記で知った情報だ。

 その後の確認でも裏が取れている。


「魔力の最大値はステータスの魔力とも関係がある。

 で、この最大値はレベルと共に成長する。

 今の俺は昔に比べて最大魔力量が多いわけだ」と俺。


「そういえば、あたしも最初のころは銃を出すだけでフラついてたっス!」

「それが魔力酔いだよ」


「店長も魔力のステータスは普通っスよね。

 リン姉はボリューム満点で、ジーかエッチくらいはありそうっス!」


 何の話だよ!

 ツッコまないぞ!?


 リンはスルーした。


「私の魔力はBなので、少しくらい魔力を使っても大丈夫です。

 それでも、足りないことが多いんですけど……」


 魔法使いのリンは攻撃のたびに魔力を消費する。

 最大量が多くても使う量も大きいのだ。


「んで、それがなんなんスか?」

「最大値は人それぞれって話だ。

 で、自律分身は特殊な状態にある。

 レベルとは関係なく、術で付与された分しか魔力を持っていないんだ」と俺。


 トウコがなにかひらめいた表情を浮かべる。


「あー!

 わかってきたっス!」


「だから、ちょっとの魔力使用で魔力酔いが起きる可能性があると思ったわけだ。

 一回くらいなら使用できても、連続使用は危険かもな」と俺。


 自律分身が苦い顔で言う。


「魔力が完全になくなるのが、魔力欠乏だ。

 これはまだ体験してないんだよな。

 もし魔力切れで消滅するより先に症状が現れたら……。

 うーん、ちょっと嫌だな!」と自律分身。


 気絶する感覚なんて味わいたくないよな。

 普通に消えると思うけど、少し心配だ。


 自我があるメリットもあれば、デメリットもある。

 そのあたりも試せるかもしれない。

 試したいわけじゃないが、確認は必要だ。


「魔力切れを試すのは最後にして、その前に――」

「あっ!

 ゼンジさん、見てください!」


 リンが空を指差す。


「む、火鳥か!」

「はい!

 こちらに向かってきています!」


 自律分身がトウコから受け取った装備を身に着ける。


「ちょうどいいじゃないか!

 実戦で試そうぜ!」と自律分身。


「俺はスキルを付与した分身で戦うつもりだ。

 皆は気にせず普通に戦ってくれ!」と俺。

「じゃあ俺はカバーに専念する。

 ヤバそうなときは合図してくれたら入れ替えをかけるからな!」と自律分身。


「はーい!

 ゼンジさんが二人いると安心して戦えますね!」

「りょ!

 あたしはいつも通りやるっス!」


 隣のエリアに遠征していた火鳥が戻ってきたのだ。

 力強く羽ばたきながら、縄張りに侵入した俺たちへ警告するような叫びをあげた。

ご意見ご感想お気軽に! 「リアクション」も励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
たちくらみくらいならともかく、ゲロを吐くレベルの頭痛がくる魔力酔いとか戦闘中なら最悪だけど、一番発生する可能性が高いから時間帯でもあるかな。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ