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荒神録:Take Your Tyrant  作者: HasumiChouji
第一章:釜山篇
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10/10

眞木桜/レンジャー隊 門司第2小隊 副隊長(ブルー) 兼 パワー型(イエロー) (5)

「単なる……違法駐車じゃなさそうだな……」

 道の両側から、黒塗りの高級車ならぬ黒塗りのSUV(多分、値段的には「高級車」なんだろうが)が次々とやって来て……そこから、ヤー公(多分、異能力持ち)が、これまた次々と出て来る。

 片方のリーダーらしいのは、3匹の熊型の獣人で、もう片方のリーダーらしいのは……。

「何か、かわいいのが出て来たな」

「丁度いい、皮剥いで、剥製にして、ヌイグルミの代りにウチの子供の誕生日のプレゼントにするか」

 熊公達は、相手のリーダーに、日本語で、そう言った。

「うるせ〜ッ‼」

 もう片方のリーダーらしい狸型の獣人は……えっと……何つ〜か……悪口のセンスは熊の方が上だな。

 って……狸は手下(大体、河童が6割くらい)にハンドサインで何か指示。

 顔を見合せる狸の手下達。

 人望無さそうな狸だな、おい。

「向こう奴に何か情報は有りますか?」

 韓国側のリーダーが、ウチの隊長にそう訊いた。

「多分、日本の『モフモフ』の親玉……じゃなくて、その親類だと……。えっと、あの熊は?」

「多分ですが『熊おじさん』の親衛隊です」

「じゃ『熊おじさん』本人より弱い……」

 韓国側のリーダーと……韓国側の「正義の味方」の中で日本語が判るらしい「朱雀」のコスチュームの奴が、同時に首を横に振る。

「え?」

「単なる熊3匹と……群(﹅)を(﹅)作(﹅)る(﹅)熊(﹅)3匹、どっちが倒すのが難しいと思う?」

 そう言ったのは……「朱雀」のコスチュームの「正義の味方」。

「そ……そりゃ……多分、群れを作る方……?」

「そう云う事です。群れを作る熊なんてのが居たら……通常の熊を狩るノウハウは、ほぼ全部、役に立たなくなる」

「ああ、なるほど。単に凄く強いのが、3匹居る時とは、頭を切り替えて戦えばいい訳ですね。で、どう、頭を切り替えれば良いんですか?」

「それが判れば……とっくに倒してる」

 その時……。

「うりゃ〜ッ‼」

 狸の手下どもがヤケクソ気味の絶叫と共に突撃。

 けど……あたしらも「正義の味方」も無視して、熊3匹と、その手下達を攻撃し……。

 あ〜あ……。

 あの熊ども、手下、要らねえだろ。

 狸の手下どもは、次々と熊3匹によって血祭りに……あの狸、その内、手下に背後から刺されるぞ……。

 あれ?

 肝心の狸は……?

「返せッ‼ この万引き野郎がッ‼」

 その叫びと共に……何故か、熊は、韓国の「正義の味方」の1人……「白虎」に襲いかかっていた。

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