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くず鉄の艦隊  作者: 万年二等兵


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研究調査の救援

「ぐるるるるぅ...」


「くるるぅ...」


「暑いわ!」


セレナとサミエラに引っ付かれている祐一はそう叫んだ

くず鉄の艦隊は現在本拠地であるアルテラ宙域の『リボーラ・アルテラ』に停泊し、各企業や組織からの製造依頼をこなす日々が続いていた

マジュルアットの情勢は情報統制が引かれており、アルテラ宙域やそれ以外の宙域でも全く情報が入ってはこなかった

一応自治政府や組合等の一部団体には情報が回ってきているが、それも捜査の為であり情報が入るや否や各種怪しい団体に強制捜査が行われ摘発が始まっていた


「まあ幾ら何でも刺激が強すぎるわな。」


宙域防衛軍どころか自治政府までもが共和国の影響下にあり、夥しい程の不正と腐敗が確認されており、更には様々な機密情報の漏洩すらも芋づる式に判明しており、下手をすれば大規模暴動からの政権転覆による敵対勢力の大規模進出を招きかねない大惨事であるからだった


「まあ気長に落ち着くのを待つとしましょうか。」


「「くおおー(そゆことー)」」


この2人がくっついているという事もあり、祐一は大変落ち着いている状態でもあるのでのんびり過ごしていた


「でそんな時に限って厄介事がきやがるんだよ。」


「人道的配慮から断ると夢見が悪いですよ?」


「「きゅおっきゅお(お人よしだしねー)」」


「あきらめい。」


苦い表情を浮かべた祐一に、そんな祐一を見ながら4人は笑みを浮かべていた

祐一がその厄介事である緊急要請が入るや否や即座に出港命令を出したのは言うまでも無かった

くず鉄の艦隊は緊急要請を受け、依頼を片付けるとすぐさま出発した


「『領域調査研究中の第331研究調査隊が現地勢力への救援を行うも、物資及び人員の不足から救援を要請する』...何があったんだ?」


「やっかいごとの匂いがしますね、凄く。」


色々と考え始めた祐一に、セレナとサミエラも頭をひねり始めた


「場所は帝国協定に編入されたばかりの未開拓地域、中央政府から民間の立ち入りは原則禁止の地域です。」


「その政府からの許可があるとはいえ単純に考えたらアレだな、普通は政府の自前の船で支援とかやるよな...近場に無いのか?」


くず鉄の艦隊は偽装せずに全艦警戒態勢を取りつつ進んでいた


「嫌な予感がする...艦内工廠で対地兵装と白兵部隊の生産を開始、アグニとラーズグリーズの2機に艦載戦力の半分を対地装備に換装、目標星系に到着次第広域捜索掛けて研究隊の艦船の捜索と通信態勢の確立を。」


「了解です艦長、準備します。」


祐一も指示にメイリが返し、艦内工廠では白兵部隊の生産が始まった


「艦隊各艦はそれぞれ対艦デルタ隊形に、惑星降下可能な艦は惑星降下の可能性も入れて準備。」


「了解、艦隊各艦用意せい。」


「私達は?」


「地上戦?」


セングーも動き出し、セレナとサミエラも祐一にひっつきながら尋ね


「なんか政治的な面倒に事もありそうだから白兵装備を機体に積んどいて、敵艦隊がいなければ惑星に降りて研究隊に合流するよ。」


「「くお!(うん!)」」


そして目標星系に到着するやいなや速攻で祐一は帰ろうとした

祐一の嫌な予感は的中した


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