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愛しさ余って激しさ百倍

トイレに行きたくなり目が覚めた明日香。

桜と蓮香は寝返りをうったせいか、明日香から少しだけ離れていた。


ホッと胸を撫で下ろす。


気絶するように眠る前の心配は杞憂だったようだ。



しかし新たな問題が発生していた。

仰向けで眠っていた明日香は、自分の下半身を見て焦った。


ピコーンと、明日香の股間に有る筈の無いシャチホコが踏ん反り返っていたからだ。

小をしたい時の朝や、疲れた翌日の朝は必ず起こってしまう生理現象だ。



静かにベッドから起き上がり、明日香はそそくさとトイレへ向かった。





明日香は小を済ませて、シャチホコもとい息子が静まるのを待ちベッドに戻る。


時計を見るとまだAM6時だったので、これから2度寝だ。

昨夜は遅かったし疲れが溜まっていたので、昼前まで寝る事にした。



ゆっくりと静かにベッドに横になったが、気付いた桜が目を開けた。

「ぅ〜、お母〜さ〜ん、、、」


まだ意識がハッキリしていないのか、半ば寝言っぽい事を桜が言い出す。



自宅と勘違いしているのか、無防備な桜がとても可愛らしく見える。

だから明日香は、ついつい桜を抱き寄せて撫でてしまった。



「あれ? 明日香さん?」

「あ、そっか、、、」

と目が覚めて状況を把握した桜。



そして桜は明日香に抱き締められたのが嬉しかったのか、桜も明日香の背中に手を回した。

「明日香さん、いいにおい〜」

「柔らかくて、あったか〜い」

「大好き!」



明日香は苦笑しつつも嬉しくなり、

「はいはい、私も大好きだよ」

と言ってしまう。



すると桜は明日香を見つめて突拍子も無い行動にでた。

ビックリして固まってしまう明日香。

「?!」



桜が明日香にキスをしたのだ。

それもかなり濃厚なキスだ。

桜に優しくホールドされて、明日香はキスで拘束されてしまった。


明日香は頭の芯が痺れるような感覚に陥ってしまう。

そして身体から力も抜けてしまい、これでは桜の思うつぼだ。


桜はようやく明日香をキスから解放すると不敵に笑む。

「フフフ、、多分1番乗りかな、、、」



すると背後から怒ったような蓮香の声がした。

「桜さん、、、、寝込みを襲うなんて卑怯ですよ!」



特に慌てた様子もなく桜は明日香に再び抱き着くと、

「違うよ~、、、これは成り行きだよ~」

「明日香さん、ちゃんと起きてたし」



蓮香のすがるような声がした。

「明日香お姉様、、、私も同じように扱ってください、、、」


桜は少し申し訳なく思ったのか、抱きしめていた明日香を解放する。

そうしてそのまま転がされるよう桜に優しく押される明日香。



明日香は仰向けの状態になり天井を見上げる。

桜に濃厚なキスをされてしまって、脳が痺れたような感覚に捕らわれ呆然としてしまった。

その上、身体は火照ってしまい妙な虚脱感にとらわれる。



蓮香の影が明日香に覆いかぶさった。

桜が少し驚いた様子で声を漏らす。

「わお!」



蓮香が明日香の上に馬乗りになったのだ。

それから蓮香は左手を明日香の右手に絡ませた。

更に蓮香の右手は、明日香の後頭部を支える様に差し込まれる。


成す術も無く明日香は、そのまま蓮香にキスをされてしまう。

桜がしたようなキスとは、また少し違う強引で濃厚な口づけだった。



まるで男性が女性にするような蓮香の強引さに驚く明日香。

そして自分の男の子が反応している事にも驚く。


部屋は照明が消され、窓には分厚いカーテンがしてあるので寝室は薄暗い。

時計を見ないと時間が分からない程だ。

だから触られない限り分からないとは思うが、、、大ピンチには変わり無い。



勢いに任せてしてしまった自分の行為に、申し訳なく思った蓮香は、

「ご、ごめんなさい、、、、」

「私、桜さんに嫉妬しっちゃって、、、こんな無理やりに、、、」



「うぅぅ、、、」と力の無い明日香の声が漏れた。



泣かせてしまったのではと焦った蓮香は、慌てて明日香から離れる。

そしてベットの上で土下座をする蓮香。

「ごめんなさい、ごめんなさい!」

「明日香お姉様、、、何でも言う事をお聞きしますから」

「お願いですから、私を嫌いにならないで下さい、、、」



明日香は内心でほくそ笑んだ。

『フッ、、、計画通り、、、』

こうでもしないと離れてくれないだろうし、そして息子を鎮める時間も欲しかった。



少しショックを受けた感じを装い、明日香はそれを声色に乗せてみた。

「嫌いになったりなんかしないよ、、、」

「ただ、少し驚いちゃって、、、」


そうして少し怯えたように、ベットの上で仰向けから横を向き小さく縮こまる。

「まだ眠いし疲れも抜けてないみたいだから、、もう少し眠らせて、、、」



それを聞いた桜と蓮香は、シュンと委縮してしまった。



だが桜は、その程度ではへこたれなかった。

何事も無かったように明日香の背中に引っ付くと、寝出したのだ。

流石、桜という他ない、、、。



それを見て取った蓮香は、おずおずと明日香に伺いを立てて来た。

「私も傍で眠っても良いですか?」


明日香は少し蓮香が不憫な気がした。

桜の図太さ?の前に、蓮香が後れを取っているからだ。


だから蓮香には優しくしてあげることにした。

「ん、、おいで、、、」



すると蓮香の嬉しそうな雰囲気がビンビンに伝わってきた。

ゆっくりと明日香の傍に来ると、蓮香は最初と同じように正面に横になる。

そして怒られた子供が母親に抱き着くように、蓮香は明日香に抱き着いた。



結局こんな感じになるのかと諦める明日香。

可愛らしいが、まるで大きな娘が二人出来たような気分だ。

世話が焼ける事この上ない。


世話、、、。

そう言えば洗濯機から洗い終わった服や下着を出すのを忘れてた、、、。

『はぁ、、また洗い直しか、、、』



そうガッカリしながら明日香は、再び微睡の中に落ちた。



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