第25章:ルキの反撃……マキの抵抗
第25章:ルキの反撃……マキの抵抗
第一幕:仲間に手を出すな!
採掘場には、しばらくの間、静寂が広がっていた。
ルキはモースの前に立ち、彼の手の中で意識を失っているマキをじっと見つめていた。
ルキは両手を強く握りしめ、ゆっくりと顔を上げた。
ルキ:「言ったはずだ……マキを放せ!」
モースは彼を見て、嘲笑うように笑った。
モース:「ハハハ! どうした? 怒っているのか? どうやら仲間のことがよほど大切らしいな、小僧。」
ルキ:「彼女をそんなふうに言うな!」
モース:「それで、お前に何ができる? 俺に彼女を放させるつもりか?」
モースは邪悪な笑みを浮かべると、兵士の一人に合図した。
モース:「この娘を連れて、あちらに置いておけ。この小僧とは俺自身が相手をしてやる。」
兵士:「了解しました、隊長!」
兵士がマキを連れていくと、モースは長い武器を手に、ルキへと近づいていった。
モース:「さあ、お前の実力を見せてみろ。口先と大声以外に何ができるのか、見てやろう。」
ルキは何も答えなかった。
突然、モースに向かって飛び出し、強烈な一撃を放った。
しかし、モースは武器を持ち上げて、その攻撃を受け止めた。
モース:「思ったより速いな……だが、それだけでは足りん!」
モースはルキを後方へ押し返し、再び攻撃を仕掛けた。
ルキは攻撃をかわすために後退したが、大きく距離を取ることはなかった。
ルキ:「お前には絶対に負けない!」
モース:「ならば、できるものなら勝ち取ってみろ!」
第二幕:ルキの反撃
二人の戦いは、さらに激しさを増していった。
モースは長い武器を使ってルキとの距離を保とうとしていた。一方のルキは、相手に近づき、直接攻撃を仕掛けようとしていた。
二人は攻撃を繰り返し、技がぶつかり合う音が採掘場一帯に響き渡った。
やがてモースの攻撃がルキを捉えた。
ルキは地面に叩きつけられ、少し転がった。
モース:「ハハハ! それで終わりか?」
ルキは顔を上げ、ゆっくりと立ち上がった。
ルキ:「まだ終わってない!」
モース:「いつ諦めるべきかも分からんようだな。」
ルキ:「お前こそ、俺が仲間を見捨てることはないと分かっていない!」
ルキは再び攻撃を仕掛けた。
その一方、リンゴはまだ五人の兵士と戦っていた。
ルキの戦い方が変わったことに気づき、戦闘中にもかかわらず、リンゴは少し笑みを浮かべた。
リンゴ:「いつものルキの怒り方とは違うな……今回は相当頭にきているようだ。」
兵士:「よそ見をするな! お前の相手は目の前にいるぞ!」
リンゴ:「おっと、そうだった! まだお前たちがいたんだったな!」
二人の兵士が同時にリンゴへ突進した。
リンゴ:「よし、さっさと終わらせよう!」
リンゴは一人目の攻撃をかわし、二人目の一撃を受け止めると、二人を地面に叩き倒した。
しかし、残りの兵士たちは退かなかった。
兵士:「勝ったと思うなよ! まだ三人残っているぞ!」
リンゴ:「三人? もっと大勢いたと思っていたんだがな!」
第三幕:マキは諦めない
採掘場の反対側では、一人の兵士がマキを抱えて戦場から離れようとしていた。
そのとき、マキの指がゆっくりと動き始めた。
彼女は苦しそうに目を開いた。
マキ:「ここは……どこ……?」
兵士は驚いて彼女を見た。
兵士:「おお! ようやく意識が戻ったか!」
マキは体を動かそうとしたが、ひどい疲労を感じた。
意識を失う直前の出来事が脳裏によみがえる。モースにつかまれ、そのまま攻撃されたことを思い出した。
マキ:「あの男……」
兵士:「抵抗するな。もうお前の負けだ!」
マキは怒りを込めた目で兵士を睨んだ。
マキ:「まるで勝ったかのように話さないで!」
兵士は笑った。
兵士:「まだそんな強気なことを言うのか? どうやら何も学んでいないようだな!」
マキ:「私は絶対にモースの部下にはならない……仲間を裏切ることもしない!」
彼女は拘束から逃れようとしたが、兵士はさらに強く押さえつけた。
兵士:「もうやめろ! 抵抗するな!」
マキ:「私は諦めない!」
マキは残された力を振り絞って抵抗した。
そして兵士が戦場の方へ目を向けた一瞬の隙を突き、彼の手から逃れて距離を取った。
兵士:「なにっ!? どうやって逃げた!?」
マキは苦しそうに立ち上がり、兵士を見つめた。
マキ:「あなたに自分の運命を決められるまで、黙って待っていると思ったの?」
第四幕:リンゴも諦めない
リンゴは残った三人の兵士と戦い続けていた。
一人が正面から攻撃し、もう一人が側面から近づこうとした。
リンゴは最初の攻撃をかわしたが、二人目の攻撃を受けて後退せざるを得なかった。
リンゴ:「くそっ! お前たちは本当にしつこいな!」
兵士:「これで終わりだ!」
リンゴ:「本当か? 今日はその言葉を何度も聞いた気がするぞ!」
リンゴは素早く反撃し、兵士の一人を地面に倒した。
そして残りの二人へと振り向いた。
リンゴ:「なあ、お前たち……いい加減、本当に頭にきてきたぞ!」
戦いの最中、リンゴは再び立ち上がったマキの姿を目にした。
彼の顔に笑みが広がった。
リンゴ:「ハハ! やっぱり簡単には諦めないと思っていたぞ!」
第五幕:再び立ち上がるマキ
先ほどマキを運んでいた兵士が、再び彼女に近づいてきた。
兵士:「おい、女! 抵抗をやめろ! もう何もできないはずだ!」
マキ:「それはあなたの勘違いよ。」
兵士:「何だと?」
マキ:「確かに疲れているし、この勝負では負けたかもしれない……でも、それは私が諦めたという意味じゃない!」
兵士はマキに向かって突進した。
マキは少し後退し、相手の攻撃をかわすと、素早い動きで反撃した。
その一撃で兵士はバランスを崩し、地面に倒れた。
マキは息を整えながら立ち上がった。
そしてルキとリンゴの方を見つめ、小さな声でつぶやいた。
マキ:「二人だけで戦わせるわけにはいかない……戻らなきゃ!」
しかし、動き出そうとしたそのとき、背後から声が聞こえた。
兵士:「どこへ行くつもりだ!」
マキは素早く振り返った。
兵士は再び立ち上がり、怒りに満ちた表情で彼女に近づいてきた。
マキ:「どうやら、この戦いはまだ終わっていないようね……」
第六幕:仲間を見捨てない!
採掘場の中央では、ルキとモースが激しい攻防を繰り広げていた。
ルキの顔には疲れが見え始めていたが、その目は依然として敵から離れなかった。
モース:「本当にしぶとい奴だな! 俺の方が強いと分かっていながら、なぜ戦い続ける?」
ルキ:「これ以上、誰かを傷つけさせるわけにはいかないからだ!」
モース:「立派な言葉だな……だが、それでお前が救われるわけではない!」
モースは武器を振り上げ、ルキに向かって強烈な一撃を放った。
ルキはかろうじて攻撃をかわし、その隙を突いて反撃した。
その一撃を受け、モースは数歩後退した。
モースの表情が変わった。
モース:「何だと!?」
ルキはマキの方へ目を向け、彼女がまだ兵士に抵抗していることに気づいた。
ルキの顔に、かすかな笑みが浮かんだ。
ルキ:「頑張れ、マキ! すぐに助けに行く!」
その声を聞いたマキは顔を上げた。
マキ:「私の心配はしないで! まずは自分の戦いに集中しなさい!」
戦いの最中だったリンゴも、思わず笑い声を上げた。
リンゴ:「ハハハ! こんな状況でも、マキは相変わらず命令ばかりだな!」
しかし、モースは面白くなかった。
彼の表情は険しくなり、武器を強く握りしめた。
モース:「もうお前のくだらない悪あがきにはうんざりだ、小僧! 今度こそ、この戦いに決着をつけてやる!」
彼は一歩前へ進み、次の攻撃に備えて武器を構えた。
ルキ:「もう二度と、仲間に手を出させない!」
その瞬間、全員の耳に背後から声が響いた。
マキ:「ルキ!」
ルキは彼女の方を振り向いた。
マキは疲れ切っているにもかかわらず、強い意志を宿した目で立っていた。
マキ:「手を出さないで……今度は私自身が戦う!」
ルキは少し目を見開いた。
一方、モースは驚いたように彼女を見つめた後、嘲笑うような笑みを浮かべた。
モース:「どうやら、この娘はまだ諦めるべき時が分かっていないようだな……」
マキ:「私は絶対にあなたなんかに屈しない!」
つづく……
第25章・終わり
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
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次回、第26話も激動の展開が待っています!ぜひお楽しみに!
いよいよ第一部のクライマックスが近づいてきました!
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