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狂科学者、闇取引をする?


 「......よし!!」

 加熱用魔法陣を半時間ほどかけて刻み終えたハルトは、さっそく魔法陣に魔力を込めてみた。

 またもや立ち上る炎。


 すると、

 「おお、あったか......じゃなくて熱いっ!?」

 人体に900度の熱はきつすぎた様だ。


 何で900度なのかというと、単純に貝殻を900度以上で加熱すると炭酸カルシウムを経て酸化カルシウムになるからである。


 要はろうそくの火―――1800度―――に放り込めばいいのだが、熱効率と燃料代を考慮したのだ。その点魔力なら燃料いらないしな。


 まあ一応魔物からとれる魔石が電池替わりなので燃料代もゼロではないが。

 ついでに魔石から魔力を取り出す陣もつなげておくか。


 と言ってもやることはそこまで難しくない。

 ただ魔法陣の外の円から一本線を伸ばして、手ごろな位置に教科書の例にある魔法陣を写せばいいのだから。



 こうして石鹸制作用加熱魔道具一号は完成した。



 ****

 

 「パパ~。」

 「何だハルト? 今度は何を持ってきたんだ?」

 「これは加熱用の魔道具。石鹸づくりに使って見てほしいって作ったの。ここに魔石を置くと......」

 「ふむふむ......。」


 

 「ハルト、お前......」

 どうしたんだ? 神妙な顔して、


 「天才だったんだな!!」

 「わっ」

 ちょっと待つんだダディ、そんな暑苦しいハグはやめてくれ。ひげが痛い。


 

 「......で、これは使えそうなの?」

 「ああ、これが使えれば燃料の薪代が浮く。さらに安く作れるぞ。」

 「じゃあ、」

 「そうだな......知識提供に50万レアだ。これで満足か?」

 「うん。」

 なんかこの会話だけ見ると危ない商売のようでなんとも背徳感が......


 親子で情報の売り買いをしているだけで十分ヤバいな。うん。



 こうして俺は新たな小遣い(五百万円相当)をゲットとした。

 


 

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