0歳ですが盗賊に襲われました。
自身が人間でない可能が浮上、魔力も感じることができなかった。しかし、マサはできることからはじめた。彼ができるは手の平、足の平を動かす握力強化だけだった。
グーパーしながら、肩を回せるとこまで回してみたり、今自分ができる限界をさがす。という新たなミッションをはじめた。心臓無いかもー、筋肉無いかもー、そんな不安を乗り越えたのだ。
なにかを克服すると新しいモノが見えてくる。
俺は見えたのだ、俺は現世でもツイてると!!
それに気づいたきっかけは周囲だ。俺は心臓無いかも症候群のせいで視野狭窄に陥っていた。
異世界転生してる創作物の先輩方のように周りを見てなかった。そう俺の今の生活レベルを確認してなかった。もう寒い季節も終わったのに・・・今更過ぎる・・・
俺のおうちは1K うーん、子連れでは小さいのか?窓ガラスはない。だから寒かったのね、でも、窓開放で寒いー程度ってことは結構温暖なのかもね!そんなおうちだから、たぶんあんまお金持ちじゃないんだと思う。でも、パパンもママンも腹ペコ人間の若干焦った目をしてないんだよね。まぁその辺は前世基準だからなんともいえないが・・・とりま、転生からの餓死ルートは避けたからツイてると思うのさ!
俺は今回もツイてると自覚したとこで新たな発見が!魔力ではありませんが・・・
このおうち分解組み立て式だったのだーー・・・・ある日パパンとママンがちょっと焦り気味でおうちを解体しはじめたときはビビった。でもおかげで初めてお外にでれたのだ。ベッドの中だからお空とベッドの壁しか見えないけど・・・・
おうちの解体後はパーツをまとめて浮かせて運ぶのだ。ええええええええええ!!浮かせて???
ちょっと魔法キターーーー やっとかよー!!ぜんぜんショボくないやん!!!やっぱ<声>ズレてんだよ。魔力チートルートが見えてホクホクのマサくんなのでしたー
って俺は遊牧民だったのか・・・
馬にみんな乗っていく。周りに荷物を漂わせて前進する。
お馬さんに乗るママンにだかれ、ママンはパパンの前に、周りにおうちだったものを浮かべて平野を進む。うーむ、ハイジ的な感じではない。この辺の自然は同じ感じなんだなー安心した。
言葉は単語で学習中。単語しかわかんない。最近音節がわかってきた感じ。こんな前世の思考持ちが文字もなく他言語の音節把握するとか、俺って天才かもしれんな。ふっふっふ。
そんな感じで移動を開始した。
ドドドッドドドッドドドッ 俺らが何してるのかって??逃げてます。ええ。逃げてます。
絶賛逃亡中です。なんだか追われてるんだよねー。俺は抱っこされてるから後ろ見えてるんだけど、後ろから人間が追いかけてくるんだ。そう、俺はとうとう自分の種族に気づいたのだ。俺は巨人族だったのだ!俺らと俺らを追う人間の馬は同型だ。こいつらは足が長く、足が6本しっぽが2本の変わったお馬さん達だ。
パパンとママンの二人乗りだが、やつらは3人は確実に乗っていて、バンバン物を飛ばしてくる。魔法だ。
どうやら、この世界の魔法は<何かを動かす>ことに特化してるっぽい。そしてこの追撃戦のおかげで俺はとうとう魔力を<視た>うん、The魔力だった。モヤモヤだった。あれを纏わせて物を飛ばしてるんだね。なるほどね。そんな感じで魔力を見つけたのはいいが、仲間の遊牧民がちらほらやられていく。うーん俺たちってもしかして弱いのかしら・・・不安になってきた・・・そして例のごとく泣くのだった・・・
なんとか逃げ切った。平野を抜け森へ入り、騎乗での移動が困難になり、木々が物を防ぎ始めたあたりから追撃が弱くなってた。そして新たな発見は俺たち実は強いっていうこと。森で肉弾戦をみたが普通に強い。
でも、逃げないといけない。その理由は数の暴力。人間たちはものすごい数。もう俺らの10倍は固い。仲間の男と女が彼らの子供を守るために戦い始めたが、あっという間に囲まれてしまっていた。そこからは俺ら家族も逃げてるせいで見れなかった。武器は異世界御用達の斧、槍である。剣は少数派のようだ。珍しい。鉄が珍しいのかしら?なんて思考する。
そんな感じで逃げ切り今にいたる。ふーん、魔法ねー、魔力ねー。なるほどねー。さて修行を開始しますかー!!
俺の魔力チートが幕をあけたのだった・・・